白夜とお湯の街で
カナディアンロッキーに滞在していたときのこと。
アルバータ州にあるバンフ(Banff)界隈は「お湯」がもてなしなのか、泊まったホテルはいずれも高性能マッサージヘッドつきシャワーだったり、山並みを一望できる露天の、打たせ湯つき広い温水プールがあったり(しかも部屋から10歩)と癒し度満点。
5つ星、そこそこエコノミー(あまり安いのは怖いし)、両方に宿泊し、特にお湯設備の観点で選んだつもりもなかったのに、どこもそんな感じだったから、確率は高そうです。
海外旅行では同行者が誰であれ部屋は別、というのがその頃のマイ定番だったので、広い部屋+カナディアンなキングサイズのベッドでひとりウキウキと転がり続け、飽きたらなんどもプールにちゃぽんしに行ったり(なにしろ部屋から水着でいけるんだから気軽)快適滞在。
少し足をのばせばサルファー温泉もあったり、ちょっとした山歩き(散歩レベル)のあとには、いつでもふんだんなお湯が待ってるって、控えめにいっても最高な日々でした。
さて
ある夕方、同行の友人とお茶をしにホテル内のレストランまで。
2人分のハーブティを頼んだら、茶葉が入った大きなポットが1つとカップ2つが運ばれてきました。ちょうど画像のようなエレガントなもの。
話がはずみ、お茶もすすむとウエイトレスさんがやってきて「お湯を継ぎ足しましょうか?」ときいてくる。
なんてすてきなサービス❤️
しかもまた減れば注いでくれるというエンドレス。
ここでもまたお湯のおもてなし。
ん?ホントは「もう帰ったら?」という匂わせ?
真実はわからないけど、ほかの店でも同じサービスがあったから、そういう習慣なのかも。
何度目かの注ぎ足しでハタときづきます。
窓の外は明るく夕方未満といった雰囲気の、入店した時のまま。
でも、時計をみたら夜の8時をまわっていました。
白夜という感覚も持たずに行ってしまっていた無知。
(のちに暗くなったから、正確には白夜とは呼ばないのかもだけど)
カナダはフレンドリーな人が多いのか、入国審査も爆笑するほどhappyなもので、バンフでは土地柄か犯罪の気配も薄く、街のひとともすぐ仲良くなれてリラックス度たかめでした。
飛行機の窓から雲をつき抜けたカナディアンロッキーのあたまがたくさん覗いているのをみて感動したり、バンクーバーからバンフまでの長距離バスの車窓風景はことばに尽くせぬほど異世界のような風景だったり、あれもこれもすばらしかったけど、
いちばん印象に残ってるのは
やっぱり
ふんだんなお湯
寒くなってくるこの季節になると毎年おもいだします。
気分転換でちょっと書くつもりが長くなったの巻。
リリィミンツ
SSMP
* ずっとウタうシゴトしています*
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