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会社員は社畜ではない

最近なぜか、自己分析をしなければならない機会が集中的に襲いかかってきている。
その中で、今なぜ一般企業の会社員をしているのか振り返った。

適当に就活をして適当に就職をしたから。
これだけで十分回答になっているが、その適当さを正当化するために考えた言い訳もある。
これが意外ともっともらしいので、今回はそれを深掘りしてみたい。

そもそも、業務内容は公務や非営利の方が興味があった。今でもそうだ。
だが、公務はブラックで非営利は薄給と耳にしたことがある。特に非営利団体は、インターンをした際に、プロボノなどでやる分にはいいが仕事としてはいかがなものかと感じてしまった。
また、ボランティアベースでの活動をしてきた私は、仕事の対価を得るという感覚を養う必要があるのではないかとも考えた。
会社が提供するサービスで利益を得て、そこから給料が支払われる仕組みの中で仕事をすることで、働いて稼ぐという生計の立て方を知りたいと思ったのだ。

以上が、一般企業を「選んだ」理由である。

実際のところどうなのか。
対価支払いの感覚を身につけるだけであれば、顧客に提供するサービスを通じて学ぶことができている。こちらは納得できるものだ。

一方、会社から社員への支払いについて疑問がないわけではない。それらしい説明をつけて最低限の人件費を社員に承諾させる制度が仕上がっている。

細かい説明は省くが、まず業務時間について、固定残業代があるので、感覚的にサービス残業と思われる時間は発生している。
そのうえ、業務実績が給与に反映されている実感も薄い。働きぶりが評価されて額面が決まる賞与は年に一度であり、毎月の給与が見直されるのも年に一度である(賞与は他に固定額のがある)。

ところが、中途入社の人は、それほど不満に思っていないように見える。私の知る限り、前の会社が合わなかったという人がほとんどで、「マシ」と「良い」を混同しているのではないかと思ってしまう。

ただし、私の職場環境では、給与に限らず疑念や改善策のアイデアを上に伝え、場合によってはきちんと検討してもらうことができる。
狡猾に経営する社長も、ビジネスパーソンとしてはやり手で尊敬すらできる人柄だ。

その環境まで全部含めて、私は会社員になってよかったと思う。損得勘定と最適解を求め交渉する能力は、この「社会人経験」でなければ身につかない気がする。
いずれ会社員を辞めるつもりでいるからこそ、大切にしたい。


#会社員でよかったこと

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