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地方公共団体による芸術文化支援。目黒区後援アートイベント『LADY BIRD vol.2』

目黒区後援のアートイベント『LADY BIRD vol.2』に、パフォーマーさんと共に能面もコラボ参加させていただきました。


出演者は、「マイケル・ジャクソンやマドンナが認めた」世界的ダンスアーティストKENT MORI(ケント・モリ)さん、そのKENT MORIさんがプロデュースする現役高校生アーティストのASAHI(アサヒ)さん、ビートメイカーuruwashi(ウルワシ)さんはじめ、錚々たるメンバー。MCは、ベルリンでも活躍するbodypoetダンサーのグレン・カズマさん。

能面コラボパフォーマンスを披露してくれたのは、異色アーティストの武馬壱(ウマイチ)さんと宇賀神智(ウガジンサトル)さん。

武馬壱さんはTV・映画・CM・PV・MVなどメディアでも活躍される舞道家で、副業・忍者(⁉)という唯一無二な存在。水のような自然でなめらか、指先までしなやかな動きに目を奪われる。同じくPV出演や振り付けなどもされる宇賀神さんは、舞踏は曼荼羅を描き続ける行為と捉える舞踏家で、宝生流で能も探求している。この二人に、振付家でコンテンポラリーダンサーの山本裕(ヤマモトユウ)さんも加わり、不思議な空間が編み出された。

大音量のクラブミュージックに異色の能面パフォーマンス。そこに静謐さを感じてしまったのは私だけ!? 思いもよらぬ化学反応は、アートならでは。盛り上がりを見せた素敵なイベントでした。

今回出演された方たちは世界で活躍されている方も多く、「海外では芸術文化支援は当たり前、なのに日本はものすごく遅れている」という声が口々に聞こえた。そんな中での目黒区の取り組みには、出演者たちも感謝し、もっともっとこの動きが広く拡大していってほしいといった声が多くあがった。

大学時代の卒論のテーマが「メセナ(企業などによる芸術文化支援)」でしたが、アーティストたちの声に、また私もアーティストの一人として、その重要性を改めて感じたイベント。

今回第二弾となる目黒区後援によるアートイベント『 LADY BIRD』は、クリエイティブプロデューサー KALAN(カラン)さんが代表を務める。

今回の趣旨としては、「コロナ渦を迎え新たな世界の様々な価値観の転換期を迎えた現代にとって、今後の文化芸術の発展の基"新たな人の動き"をテーマに音楽とダンスによる、再構築された表現の可能性を考察することを目的に実施。 様々なパフォーマーによるジャンルや時代に捉われない、オリジナリティー溢れるパフォーマンス」を提供することにある。

ちなみに、タイトルの「LADY BIRD」は、英語でてんとう虫を意味し、欧米では神の使い、幸運の象徴として掲げられ、また、「 LADY」は聖母マリアを指す事から、芸術=ARTの未来の光を象徴する意味合いで命名したそう。
「LADY BIRD 」の今後の展開も目が離せません。


世界を見回しても、日本ほど文化が豊かな国は類を見ないと思うのだが、なぜか芸術文化支援としては後発国。これからの未来に向かって、日本の芸術文化を守り、発展させていくために、日本も「芸術文化支援は当たり前」の国になってほしい。もっと多くの人たちが芸術文化に親しみ、その恩恵を当たり前に受け取れる日本であることを願ってやまない。

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