【映画】ホットサマーナイツ

映画「ホットサマーナイツ」を見た。可もなく不可もなくといったところであるが、夏の恋というしっとりしたストーリーを一方に描きつつ、警察の目を盗みながら薬を売るというストーリーをテンポよく描くという、緩急については素晴らしいと思った。あと音楽もたくさん使われていたので、その時代をリアルタイムで過ごしていればなという思いがある。

この映画では、割と天気が比喩的に使われているという印象であった。嵐が迫ってくるときに主人公に悲劇が迫ってくるということや、夕日が沈むときに主人公が闇の世界へと進んでいくことなどは、象徴的であった。

またホタルについての語りは好みであった。ホタルの光を見ることが好きだが、ホタルを捕まえても必ず死んでしまうのでホタルは捕まえないという少女。ホタルを愛に例えれば、一緒にいることは楽しいが、付き合ってしまうと終わりの日が来るから付き合いたくないといった具合であろうか。儚いからこその良さが強調されることがあるが、どうせ儚いのならそれに出会いたくないという気持ちもわからなくもない。

冒頭に述べたとおり可もなく不可もなくであるが、ティモシー・シャラメ主演の恋愛映画ということを期待して映画館に行くと驚くことになると思う。暴力的なシーンもいくつか見られ、隣の人は声に出して「こわ!」とか「痛い!」とか言っていた。隣にヘイポーがいる映画館はあまりうれしくないと思われるが、その気持ちを少しだけ味わえたと思う。勘弁してくれよーと思ってそっと席を移動したが、暴力的なシーンがいくつかある映画だと思っていたらおそらくその方は観ていないと思われるので、ある意味では被害者だと言えるだろう。ただ、私がのけた席に荷物を置かれたときは、マジか…という気持ちになりました。


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