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観光とは『国の光を観ること』

2020年から導かれるままに歩いて来て、気が付けば「ガイド業」の方へ辿り着いていた。
人と話すのは嫌いではないが、人の中にズカズカと入っていくのが苦手な自分には向いていないのでは、私にはいわゆる華がないな、と思って辞めたくなる時がある。

が、人に何かを伝えたい、気づかずに通り過ぎるものを知らしめたいという情熱は山ほどある。
正直、そのパッションだけで続けてるようなものだ。


それがある日、「観光」の語源を知って自分の目指すところがはっきりとした。

それまで観光地・観光バス・観光ガイド・観光客と聞くと、なんだかザワザワしたもの、量産されたもの、お仕着せ、と言うイメージがあり、好きとは言えなかった。

ある日、観光の語源は中国の五経の一つ『易経』にある「国の光を観る」だと知った。『易経』の観卦の爻辞「六四、観国之光 利用賓于王」の中の「観国之光」から来ていると言う。

『これは, その地の自然や文化,産物,風俗,政治,暮らしなどの「光」をよく「観」て,この「光」が優 れている国の王に賓客(ブレイン)となって重用されるのが良いという意味』らしい。

「光」か~と思った。

もともとの意味で言うと、国の最新の先端技術や高度な芸術作品などを見せることかも知れない。
としたら、そんなことは私にはできないのでまた悩みそうになった。

でも「光」ならば、大きくなくてもいいのではと思った。
暗い所にポッと灯った明かり。人を癒し、感動させる。
小さな光でも繋がれば、全体を照らすこともできる。

道端の野草の名前と効用を教え、小さな石造物に込められた思いを語る。
その背後には、先人たちの意識の集合体がある。
その意識の集合体の流れが歴史を作る。

そういうものにスポットを与えるだけでも既成にはないガイドになるはず。
そう、自分のやり方でやればいい。
世界にはきっと私に共感してくれる人がいる。

そのためにはまず、「光」を当てるものを日々発掘すること。
それが私の「いま始めたいこと」

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