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🧊「氷食症」と言う病気、聞いたことありませんか❓

 これからの暑い時期にかき氷を食べたくなりますが、そうしたレベルでは無く、例えば、冷凍庫の製氷皿を「1日1皿以上」ぼりぼりと食べてしまうなど日常的に大量の氷を食べる場合は、氷食症(ひょうしょくしょう)」と呼ばれます😧。氷をかみ砕くことは歯にとってかなり負担がかかります。
氷食症」の定義はあいまいで、「鉄欠乏性貧血」の方が高い確率でみられる病気です。
 国内の調査では、内科受診の「鉄欠乏性貧血者」81名のうち「氷食症」の方は13名 (約16%)との報告や12歳~18歳の「鉄欠乏性貧血者」33名の調査では23名 (約70%)が該当したとの報告もあります。月経過多や偏食・ダイエットなどの思春期の方、妊婦などの「鉄欠乏性貧血」の方に多くみられる症状で、男性に比べて女性に多い病気です。 
 この病気の原因ですが、強い精神的なストレスという説、貧血による口腔内の炎症を抑える為との説、氷を噛むことによって脳血流を増加させているなどの説がありますが、まだ解明されていません
 受診先は主に内科、産婦人科ですが、歯科を受診される方もいる様です。
鉄欠乏性貧血」の診断は採血し、血中のヘモグロビン値血清フェリチン値を測定して診断します。
 治療は、鉄分の多い食事療法と共に鉄剤を飲むか、或いは注射剤で治療をします。
 薬を飲み始めて6~8週間注射剤はもっと早く鉄欠乏・貧血状態が良くなります。但し、再び氷食症とならないようにする為に、概ね4か月ほど鉄剤を摂り続ける必要があると考えられています。
 なお、鉄欠乏ではなく心理的なストレスが原因である場合は心療内科での治療が必要です。

🟨鉄分が多い食品(可食部100g当たりの含有量)
・豚レバー(生):13mg ・鶏レバー(生):9mg ・赤貝(生):5mg
・牛レバー(生):4.0mg ・牛肉(生・赤身):2.8mg
・めざし(生):2.6mg ・砂肝(生):2.5mg ・かつお(生):1.9mg
・レンズ豆(全粒・ゆで):4.3mg ・納豆:3.3mg ・小松菜:2.8mg
・枝豆:2.7mg

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