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キノコを多く食べる女性、認知症リスク低下の研究報告です😯

 🍄キノコには、食物繊維エルゴチオネインと呼ばれる天然の抗酸化物質(体内で増えた活性酸素を除去し、老化・癌などの予防に)が含まれています。
今回、「キノコの摂取と認知症リスクの関係」を筑波大学が日本人の男女を対象として研究し、報告しましたので概略を説明します(詳しくは下欄の文献参照)。
🔴研究参加者
 秋田県・茨城県・大阪府内の3自治体の40~64歳で以前に1985~1999年に実施した心臓病調査に参加者3,739人(男性1,650人、女性2,089人)。
この方達は、16年間で670人(男性260人、女性410人)が要介護認知症を
発症していました。
🟢方法
 キノコ(シイタケ、シメジ、エノキタケ、ナメコ)の1日摂取量を基に、①摂取なし(2,560人:51.7%が女性)、②0.1~14.9g接種(528人:65.0%が
女性)、③15.0g以上接種(651人:65.0%が女性)の3群に分けました。
🟡結果
 摂取なし群に対して、キノコを食べた群で比較すると
🔸0.1~14.9g群では要介護認知症リスクが19%低く、15.0g以上群では
44%低下。
🔸脳卒中歴のない女性では、0.1~14.9g群ではリスクが34%低く、
15.0g以上群では45%低下。
🔸さらに女性の要介護認知症リスクは、キノコの1日食べる量が10g増加
するごとに11%ずつ低下。
 つまり、キノコを食べる量が多いほど認知症リスクは低くなることが
推測されました。但し、男性では、キノコの摂取量と要介護認知症リスクの関係は、明確ではありませんでした😨。
 エルゴチオネイン含有量が多いのは、ヒラタケ・エリンギ・エノキタケ・シイタケです。
 スーパーでは、ぶなしめじ 1パック(約200g)200円、エノキ1パック(約100g)120円など、比較的安価。
「1日15g以上食べる」を目指して多めに食べましょう
🔖Aoki S: Br J Nutr. 2024 May 14;131(9):1641,2024

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