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NIKKE研究各論(28)延髄突き割る

 2024年3月1日、日本の偉大な漫画家の一人がこの世を去った。名前は鳥山明、死因は「急性硬膜下血腫」。故人の冥福をお祈りします……

 話は変わるが、ニケは機械のボディがぶっ壊れても修理すればいいが、脳みそは人間のままなのでここをやられると即アウトである。
 何で今回は脳の損傷に絡めて論じていきたい。

 脳は硬い頭蓋骨に覆われているが、中身はほじくり出せるほど柔らかい。また酸素や栄養分をくまなく届けるために血管が張り巡らされている。
 頸動脈から脳の中の内頸動脈、それから枝分かれした中・前大脳動脈がある。脳の後方には椎骨動脈から脳底動脈、その枝である後大脳動脈などがあり、さらに毛細血管があり静脈に移る。ちなみに脳動静脈奇形だと毛細血管が形成されない奇形が発生して、破れて脳卒中を起こしたり、栄養や老廃物の交換が上手く行われないことからてんかんの発作や認知機能障害なども起こしやすい。
 脳内の血管が詰まったり破れたりすると、部位にもよるが重篤な損傷につながる。くも膜下出血では発生すると高確率で死に至るし、右側での脳梗塞では左手や脚に麻痺が出たり失認(ある一つの感覚を介して対象物を認知することができない障害)や性格変容が起こる。

 ニケの脳にはNIMPHというナノマシンが注入されている。これは脳の損傷をも再生させる働きがあるようだ。 
 また、血液の代わりの液体触媒が流れ、呼吸器の力で酸素と二酸化炭素を交換し、コアからのエネルギーを脳に届けているのである。

怒りのアゴパンチ!

 上の画像はアニスがアゴに一撃を喰らった瞬間である。この後、彼女はヘナヘナと倒れ込み気絶している。
 これはニケであっても脳震盪を起こしている証拠である。
 脳震盪とは、頭部外傷による精神機能または意識レベルの変化である。脳の構造に明らかな損傷はみられない。
 一見すると頭脳への直接的な攻撃ではないのだが、アゴを叩くことで脳が揺さぶられる。その際に内側にバシバシと当たることで脳細胞にダメージが入るのである。
 これをより極端にあらわしている病変が乳幼児揺さぶられっこ症候群なのである。首がすわっていないので、激しく脳が動くためにダメージの具合も大人の脳震盪よりずっと重いのだ。

 また、ヘレティックであっても脳はほぼほぼ人間のままである可能性が高い。モダニアは脳洗浄されて記憶を失っているが、ニケと同じような処置を行うことが出来たのだ。
 ただし、インディビリアにおいては一度完全に人間体を失っているので、マテリアルHからの復活後の頭脳が人間のものとは考え難い。全てナノマシンに置換しているのではなかろうか?


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