お隣の大園さん【つきあう】
ピンポーン
午前中にインターホンが鳴って、幸先の悪い一日のスタートを迎える。
なんだよ、まだ寝れたのに。
実家から荷物でも届いたか?
そう思いながら、寝起きで不機嫌なまま玄関のドアを開ける。
桃:おはようございます。あの、昨日隣に引っ越してきました
〇:え?
桃:これお菓子なんですけどよかったら
そう言って紙袋を渡される。
〇:はあ、どうも・・・
お隣さんか
今時随分と丁寧な人もいるもんだ。
・・・・・・
桃:あ、あの・・・もしかして・・・
〇:ん?
桃:いえ、なんでもないです。えっとよろしくお願いします
〇:あ、はい。こちらこそ
このアパートで一人暮らしを始めて1年以上たったけど、
隣にどんな人が住んでるかなんてまるで興味が無かった。
そもそもいつの間に空き部屋になっていたんだろう。
朝から慣れない経験をして、すっかり目が覚めてしまった。
大学の徒歩圏内で始めた一人暮らしもだいぶ慣れてきた。
ずっと1人暮らしに憧れて実家を出たくてしょうがなかったけど、
自由と言えば、自由だが思ってたほど何かが変わるわけではない。
憧れは憧れてる時が一番楽しいのかもなー。
なんてどうでもいい事を考えながら大学の門をくぐると
後ろから、大きな声が聞こえてくる。
桃:やっぱり!!
ん?
まあ、関係ないかと思いながらそのまま歩いていると
ちょんちょんと背中をつつかれる。
桃:ちょっと;;;待ってくださいよー
振り返ると知らない女の子がクリクリの大きな瞳でオレを見ていた。
〇:えーっと・・・
桃:そうじゃないかと思ったんですよー
桃:でも眼鏡してなかったし、人違いだったら悪いと思って
〇:あの、人違いじゃ
桃:え!!もう忘れちゃいました?
いや、すっげー可愛い子だけど、全然見覚えないぞ。
桃:ちょっとショックです。
こんなに可愛いし、話し方も訛りがあって、会ってたら忘れないと思うんだけど。
桃:朝挨拶したばっかりじゃないですか!!
むぅぅっと口を膨らませてくる。
〇:朝?あっ、もしかしてお隣さん?
桃:そーですよー
桃:ほんとはその時に大学で会った事あるかなって思ったんですけど
〇:それは、ごめん。寝起きでちゃんと見えてなかったていうか・・・
正直顔なんか全然見てなかった。眼鏡もかけて無かったし。
桃:じゃあ大学で話した事あるのも覚えてないですか?
〇:え?
桃:入学してすぐに研究棟で迷ってたら話しかけてくれて
〇:あー、あの時の迷子だった子?
桃:そうです。その節はありがとうございました
2カ月程前に研究棟できょろきょろしている女の子に声をかけて案内したんだっけ。
桃:思い出してくれました?
〇:うん
桃:それにしてもなんであの時、桃子が迷ってたってわかったんですか?
〇:オレも一年の時に同じとこで迷っちゃってさ・・・
桃:ふふっ、そうだったんですか。なんか不思議なご縁ですね
〇:そーだね。じゃあ、あらためてよろしく。えーっと・・・
桃:大園桃子です
〇:よろしく。大園さん
ーーーーーーー
大園さんは1年生で後輩だった。
入学して2カ月程、片道2時間以上かけて実家から通っていたが
ようやく一人暮らしの部屋が決まったという事らしい。
桃:ずっと一人暮らしに憧れてたんです
桃:実家は実家で大好きなんですけど、
桃:全部自分の大好きな空間にできる自由さみたいのがいいなーって
〇:それわかるかも。オレも一年前はそんな感じだったよ
〇:もう今は、普通になっちゃったけどね
桃:・・・寂しくなっちゃったんですか?
〇:はは、それもあるのかもね。
急に芯を食ったような事を言われて驚く。
おっとりした感じなのに、けっこう色々考えてる人なのかもしれない。
桃:あの、大学の事とか一人暮らしの事とか色々聞いてもいいですか?
〇:もちろん、お隣さん同士だしね
それから大園さんとよく会うようになった。
家が隣で、大学も一緒だったら当たり前なんだけど。
オレが家を出て、少しすると後ろから小走りに駆け寄ってくる音が聞こえて
背中をちょんちょんとつつかれる。
桃:おはようございますっ
〇:おはよう、大園さん
それから一緒にゆっくり大学まで歩く。
そんな日が続いていた。
ーーーーーー
桃:ちょっと聞きたいんですけど、今からでもサークルって入れますかね?
〇:ん、サークル?
桃:はい。今まで通学時間が長かったから、そういうのも無理だったので
〇:入れると思うよ。2年から入る人もいるし
桃:そうですか、よかった
〇:入りたいサークルがあるの?
桃:あっ、決まってるのがあるわけじゃないんです
桃:一人暮らしと同じで、サークル活動にも憧れてたっていうか///
なんだか恥ずかしそうに答える。
〇:1人暮らしで、サークル仲間と楽しいキャンパスライフって事?
桃:あぁー、バカにしてるー
○:はは、ごめんごめん。同じ事考えてたやつよく知ってるからさ
桃:もしかして、○○さん?
〇:正解
桃:ふふ、なんか似てますね
そう言って柔らかく笑った。
桃:○○さんは何か入ってるんですか?
〇:入ってるよ、聖地巡礼サークル
桃:おぉ、そういうサークルもあるんですね。アニメとかですか
〇:アニメもそうだし、漫画とか小説とかに出てくる場所とか
〇:あとは映画、ドラマの撮影地とか色々。なんでもありな感じだね
桃:へー、けっこう色々な所に行くんですか?
〇:いや、全然。
桃:え?だって・・・
〇:巡礼はネットでやるんだ。楽だから
〇:そういう動画とかブログいっぱいあるし、お金もかかんないし
・・・・・・
桃:ぷっ、はははっ。そんなサークルあるんですか?
桃:なんか面白っ
〇:あー、バカにしてるー
桃:あ、ごめんなさい;;;
〇:嘘嘘。それサークルのみんな思ってるやつだから大丈夫だよ
〇:寧ろそれが面白くなってるから
桃:巡礼動画とかブログをいっぱい見るサークルって事ですか?
〇:まあそれはそうなんだけど、一応ルールがあってね
〇:この作品の巡礼をしようって先に誰かが決めて、
〇:一ヶ月くらいでみんながその作品を読んだり見たりして、
〇:ネットで一緒に巡礼して、盛り上がるみたいな
桃:へぇーー
〇:人数も少ないし活動内容も地味だけど、自分では選ばない作品に出会えたり、
〇:その作品が好きな人たちと触れ合えてる感じが楽しいんだよね
桃:なんか面白そう・・・
そう言ってキラキラとこっちを見る。
〇:えっと、よかったら今日見学してみる?
桃:はい、行きたいです!!授業終わったら連絡するので、連絡先教えてください!!
そういえば連絡先知らなかったのか。
お互いにスマホを出して、登録する。
〇:えっと、漢字これであってる?
桃:はい、それで桃に子供の子で桃子です
午後の授業が終わってから大園さんをサークル活動をしている教室に連れていった。
▲男先輩:おい、○○誰だ。この可愛い子は!?
□女先輩:えっ、めっちゃ可愛い!!○○君の彼女?
他:えぇぇぇーーー
突然オレが美少女を連れて行ったもんだから、サークル内は一時騒然としてしまった。
〇:一年の大園さん。今日は見学です
桃:よ、よろしくお願いします
みんなの熱量に委縮してしまったようで、
しばらくは隣でオレの裾をにぎにぎとつまんでいたが、
帰る頃には楽しそうに笑っていた。
▲男先輩:桃子ー、またいつでも来いよー
□女先輩:桃ちゃん、またねー
大学を出て2人で一緒のアパートに帰る。
帰りも一緒は初めてか。
桃:今日はありがとうございました
〇:こちらこそ、みんなも楽しそうだったし
桃:桃子もサークル入れますか?
〇:え、他のとこ見ないでいいの?
桃:はい。みんないい人でしたし、雰囲気がとってもよかったです
〇:まあ、そうだね
桃:○○さんもいるし///
こうして大園さんはお隣さんで
同じ大学で同じサークル仲間という間柄になった。
ーーーーーーーーー
夏休み前のサークルで大園さんは困っていた。
▲男先輩:桃子も夏休みの間に巡礼する作品一つ決めといてね
桃:えぇ!!無理です
□女先輩:桃ちゃんが何選ぶか楽しみだなー
桃:うー、○○さーん
分かりやすく助けて下さいという顔をして
パタパタと足音を立てながら寄ってくる。
〇:そんなに考えすぎないで大丈夫だって。何選んだっていいんだから
桃:でも・・・
不安そうにオレを見つめてくる。
〇:まだ時間もあるし、オレも決めるの手伝うからさ
桃:ほんとですか?
〇:うんうん
桃:なかなか決まんなくても途中で見捨てないですか?
〇:はは、ちゃんと決まるまで付き合うから安心して
桃:いつが都合いいですか?
〇:ほんとにいつでもいいよ。夏休みの予定も別段無いし
桃:じゃあ、明日電話します
ーーーーーーーーー
夏休みの初日、お隣さんからのモーニングコールで目を覚ます。
桃:おはようございます。起きてましたか?
〇:寝てました・・・
〇:って今7時?早くない?
桃:朝ごはん作ったんですけど、食べにきませんか?
〇:え!!部屋に?
一気に目が覚めてしまった。
作品決めるのだって、てっきり大学でやるもんだと思ってたんだけど。
お隣さんだと、これが普通なのか?
〇:じゃあ後で、お邪魔します・・・
ーーーーーーーーー
桃:おはようございます。どうぞ
〇:わぁ、すごいスッキリしてる部屋だね
女の子の部屋を褒める言葉としてあってるのか知らないが
同じアパートとは思えないくらい整っている部屋に関心してしまう。
桃:ふふ、ありがとうございます。じゃあごはん食べましょう
手の込んだ2人分の朝ごはんが用意されていて、さらに関心する。
〇:大園さん、これ大変だったんじゃない?
桃:6時起きで作ってみました
〇:すごい!!ちゃんとしてるんだね
桃:全然、いつもはしてないです
〇:そーなの?
桃:はい、今日だけ背伸びしてみました
ご飯を食べ終わってから、作品選びを開始する。
桃:どうやって決めるのがいいんですかね?
〇:作品名、聖地とか舞台とかで検索するとけっこう出てくるんだよね
桃:そうなんですね
桃:自分が見た事ないやつでもいいんですか?
〇:うん、そこまでに見ておけば大丈夫だよ
桃:けっこう近くにも色々あるんですね
〇:そうだね。場所から選ぶのもありだと思うよ
〇:有名な作品だと町全体で盛り上げたりしてるしね
桃:あの・・・
〇:ん?
桃:こっち来て、一緒に見てもらえませんか?
〇:ああ、そうだね
ベッドを背もたれに並んで座る。
肩が触れそうな距離の近さと家主の放つ甘い香りに動揺し、
パソコンの画面に全然集中できなかった。
桃:あ、これ!桃子が好きな小説です。聖地あるんだ!!
急に立ち上がって本棚から一冊の文庫本を持ってくる。
桃:これです!!
〇:へー、読んだことないな
桃:いわゆる恋愛小説なんですけど
桃:ゆったり時間が流れてる感じとか、懐かしい匂いがする感じが好きなんです
興奮している様子から、本当に好きなんだなーという事が伝わる。
〇:いいんじゃないかな?ネット巡礼もできそうだし
ブログや動画もいくつか出てきたので問題なさそうだ。
好きな作品で無事に選ぶ事ができてよかった。
桃:読んでみませんか?
〇:そうだね、読んでみるよ
後でポチっておくか。
じーっとこっちを見ている大園さん。
桃:読まないんですか?
〇:えっ!!今?
桃:はい!!
〇:いや、オレ本読むの好きだけど、速い方じゃないし
桃:ダメですか?
そんな悲しそうな顔されても;;;
〇:ダメじゃないけど、大園さん待たせちゃうのも悪いし
桃:じゃあ、桃子も一緒に読みます
オレの隣に座りなおす。
え、一緒に?
さっきより距離が近くて集中できないんですけど。
桃:じゃあ読みましょう!!
大園さんの嬉しそうな表情から
これは読まないと終わんないやつだと悟る。
桃:〇〇さんのペースで大丈夫ですからね
桃:桃子は何度も読んでますし
じゃあ、読まなくてもいいのでは?
そう思いつつ2人で一冊の文庫本を読んだ。
幼なじみの高校生が色々あって結ばれるという
よくある話だったが風景描写が秀逸で、
最後の神社での告白シーンには心を揺さぶられた。
それほど長い話ではなかったので、2時間ほどで読み終える。
桃:どうでした?
〇:うん、すっごくよかった
〇:大園さんが好きって言ってたのも分かる気がする
桃:嬉しいです。○○さん・・・
〇:ん?
桃:付き合ってください!!
〇:へぇっ?
何?突然の事に理解が追い付かない。
桃:この神社行ってみたいです!!ネット巡礼の下見しましょう!!
あ、そういう事か。とんでもない勘違いをするところだった。
〇:えっと、実際に行くってこと?
桃:ルール違反ですか?
〇:全然いいと思うけど、どんくらいかかるんだろ
桃:えーっと片道2時間くらいですかね
〇:けっこう遠いね。まあ日にち決めて夏休みの間に行ってみようか
桃:今から行きましょう!!
あまりにも真っすぐにこちらを見てくる。
そんな彼女のお願いを断る術をオレは知らなかった。
ーーーーーーーーー
桃:なんか旅行みたいですね
〇:そうだね
家を出る時はどうなるかと思ったが、
本の感想を言い合ったり、
ぼーっと窓の外を眺めたり、
大園さんと過ごす時間はとても心地よくて気付いたら目的地の神社についていた。
〇:おぉー、ここだね
桃:すごい・・・
数時間前に読んだ小説の舞台がここなのか。
大園さんも感動していたが、初めてのリアル聖地巡礼にオレも感動していた。
桃:○○さんに出会ってなかったら、この感動は味わえなかったんですね
〇:はは、そうかもね。オレも同じだよ
リアルで巡礼するっていう考えが無かったな。
物語に何度も登場する神社は
高く続く石段の上に拝殿があり、下から見上げると別世界に通じる階段の様に見える。
ここは主人公の男子高校生のお気に入りの場所だ。
『この石段を上がる度、足の裏からドロドロした黒いものが出てきて
お風呂上がりの珪藻土マットみたいに石段に吸収されていく。
だから登り切るといつも気持ちが少し軽くなるんだ』という文章が印象的だった。
桃:珪藻土マットの階段だぁ
〇:ほんとだ、想像してた通りの光景だ
桃:じゃあ登りましょう
自分の中のモヤモヤを一段一段に置いてくるように、
2人で石段を登り始める。
半分くらいきたところで大園さんが少し遅れ始める。
〇:けっこうきついね。ちょっと休憩しようか?
桃:いえ、大丈夫です
あんまり大丈夫そうじゃないんだけどな。
一生懸命な大園さんの力に少しでもなりたくて、手を差し伸べる。
〇:じゃあ、あと半分頑張ろう
桃:はい
オレの手を握って微笑んでくれた。
階段を登り、物語の舞台となったこの神社の雰囲気を
あらためて堪能した。
桃:すっごくよかったです
〇:オレも感動したよ。ネット巡礼もいいけどリアルはリアルの良さがあるね
〇:あ、そろそろ行こうか。電車の時間もあるし
桃:そうですね
登ってきた階段を見下ろすと、下から見た時とはまた違う雰囲気に感動する。
桃:上から見るとこんな感じなんですね
そう言えば物語に石段を下りる場面は登場しなかった。
〇:綺麗だね
桃:はい・・・
・・・・・・
桃:さっきも言ったんですけど、○○さんのお陰で今ここにいるんですよね
桃:本当にありがとうございます。桃子と出会ってくれて
〇:こちらこそ。大園さんのお陰で素敵な経験ができたよ
・・・・・・
・・・・・・
桃:あの・・・ずっと思ってたんですけど。桃子って呼んでくれませんか?
〇:えっ!?
桃:ダメですか?
今にも泣いてしまいそうな潤んだ瞳でこちらを見る。
〇:ダメって事無いんだけど・・・
〇:彼氏でもないのに、下の名前呼ぶってなんか・・・
桃:サークルの皆さんは呼んでくれますよ
〇:うん、そうだね・・・
・・・・・・
桃:桃子が彼女になれたら呼んでくれますか?
〇:えっ!?
・・・・・・
・・・・・・
言葉を失っていると急に強い風が吹いて
大園さんの長くて艶やかな黒髪を揺らす。
その光景に心を奪われ、さらに言葉は身体の奥に沈み込む。
・・・・・・
・・・・・・
桃:行きましょうか
〇:うん・・・
ーーーーーーーーー
小旅行の帰りの電車の中、オレンジに染まる車両。
ガタガタとうるさい音が脳内でBGMに変わると、
2人だけの静かな空間が出来上がった。
桃:今日は本当にありがとうございます
桃:いい思い出になりました
〇:こちらこそ、ちゃんと作品決まってよかったね
桃:まだ決まってませんよ
〇:え?
桃:もうちょっと色々考えたいです。まだ時間はありますし
〇:そーなの?すごく良い作品だと思うけど
桃:はい、でもまだ決まってないです
・・・・・・
桃:作品決まるまで付き合ってくれるんですよね?
・・・・・・
桃:まだ決めちゃうのもったいないし
・・・・・・
桃:まだ桃子って呼んでもらえてないし
・・・・・・
桃:明日もモーニングコールしますね
・・・・・・
桃:起きなかったら壁をどんどん叩きますよ
〇:えぇっ
桃:ふふっ、だから
・・・・・・
桃:つきあってください//////
〇:う、うん・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
肩に軽い重みを感じた後、静かな寝息が横からすぅーっと聞こえてくる。
体勢を変えない様に首だけ動かして隣を覗き見ると
幸せそうに寝息を立てるお隣さん。
めちゃめちゃ可愛く、
めちゃめちゃロジカルに退路を断たれてしまった。
オレが篭絡されるのも時間の問題だろう。
大園さんって実はとんでもない策士なのでは。
そんなことさえ考えてしまう。
まあ、元より彼女に抗う術など持ち合わせていないんだ。
潔く白旗を振る練習でもしておこうか。
・・・・・・
夢の中のお隣さんに届いてしまわない様に、
微かな音量で呟く。
〇:・・・ももこ
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
;;;
隣で聞こえていた寝息がぴたっと止まっている事に気づいて
慌てて寝たふりを始めた。
【終わり】
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