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地球史上最激甚災害が人工的に起こされた? 東日本大震災の真相に迫る

東日本大震災は2011年3月11日に発生した、歴史的な大災害です。しかしながら、この災害が人工的に起こされたと主張する陰謀論者が存在します。ここでは、東日本大震災が人工的に起こされたという陰謀論について、科学的な見地から全面的に否定していきます。

【地震の発生原因とは?】


まず、地震とはプレートテクトニクスによって地球の地殻が移動することによって発生します。プレートテクトニクスとは、地球上の地殻がプレートと呼ばれる巨大な塊に分かれ、それらが互いに移動することで起こる現象です。地震は、このプレートの動きによって地震波が発生し、地震が起こるというわけです。

【人工的な地震の発生は可能か?】


陰謀論者が主張するように、人工的な地震の発生は可能なのでしょうか? 答えは、原理的には可能ですが、実際にそれを行うことは困難であるということです。

人工的な地震の発生には、爆発物を使用することが必要不可欠です。しかし、爆発物を使った場合、その爆発音や爆風、火花などが目立つため、その発生源を特定される可能性が非常に高くなります。また、爆発物を使用することで地盤の変動を引き起こすことができますが、そのエネルギーは膨大なものです。実際に数値で表してみましょう。

【地震のエネルギを換算してみる】

東日本大震災の最大マグニチュードは9.0とされています。マグニチュード9.0の地震のエネルギーは、爆発物のエネルギーに換算することはできます。爆発物のエネルギーは通常、TNT(トリニトロトルエン)を基準として表されます。一般的に、TNT 1トン当たりのエネルギーは、約4.184ギガジュール(GJ)とされています。

マグニチュード9.0の地震のエネルギーに換算すると、480メガトンのTNTエネルギーに相当します。これは、広島に投下された原爆の約1000万倍に相当するエネルギー量になります。想像することが出来ないのではないでしょうか。しかしながら、地震のエネルギーが爆発物に換算されることは、地震の恐ろしさを理解する上で重要な指標の一つといえます。ここまで読んだ方なら地震、ましてや東日本大震災規模の地震を人工的に起こすなど不可能に近いと分かることでしょう。

【東日本大震災の原因】


東日本大震災の原因は、東北地方沖を震源とするマグニチュード9.0の地震であることが明らかにされています。この地震は、プレートテクトニクスによるものであり、人工的なものではありません。

地震発生前に、日本付近のプレートの動きを観測することができます。そして、地震が発生する直前には、地震波による前兆現象が観測されることがあります。このような前兆現象をもっと早く検出することができれば、地震発生の予測が可能になるかもしれません。しかしながら、現時点では、地震発生の正確な予測はまだ困難な課題です。

【陰謀論者の主張に対する反論】


陰謀論者が主張するように、東日本大震災が人工的に起こされたという証拠はありません。陰謀論者は、地震発生前に、原子力発電所の爆発音が聞こえたと主張していますが、これは誤解です。原子力発電所の爆発音は、地震発生後に発生したものであり、地震発生に直接関係しているわけではありません。

また、陰謀論者は、東日本大震災の背後に政府や企業が関与していると主張していますが、これも根拠のない噂に過ぎません。東日本大震災は、単に地球上のプレートテクトニクスによって発生した自然現象にすぎないのです。

【まとめ】


東日本大震災が人工的に起こされたという主張は、科学的な根拠がないため、完全に否定することができます。地震の発生は、プレートテクトニクスによるものであり、人工的な地震発生には多くの困難が伴います。また、陰謀論者が主張するような証拠は存在せず、単に誤解や噂に過ぎません。科学的な見地から、東日本大震災が自然現象によって起こされたことを認識することが大切です。

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