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楽園にいたときのこと

朝、キッチンから大音量で聞こえてくる陽気な音楽。

歌うというより、「フォ〜〜〜!!!」という、とにかく楽しいのが伝わってくる声。

目の前で、音楽に合わせてノリノリで弾みながら料理を作っているその人たちに、「これは映画の世界にいるんだろうか」と思わされたのは、楽園のようだったローマのボランティアでのことです。

ローマの秘境のような場所に辿り着いた

こんな場所がローマにあるなんて!😳と思うぐらい山奥の上の所に、私が参加したボランティアの場所はありました。

今回は、宿とレストランを営むファミリーとスタッフが開催する収穫祭のお手伝いをしました。
収穫祭は3日間で、近くで育てている小麦を使ったパンやお菓子を販売したり、畑の野菜を使った料理を提供したり、他にも様々なマーケットやワークショップなどがありました。
ボランティア活動は10日間で、収穫祭に向けた準備から当日の運営、片付けまでを行いました。

このボランティアには、チェコ・トルコ・フランス・スペイン・イタリアからのボランティア参加者もいて、初めてのヨーロッパでの共同生活となりました。

お互いに生活習慣や文化が異なることでトラブルが起きたりしないかな?と思っていましたが、みんな寛容でコミュニケーションもお互いによくとっていたので、全く問題なくとても楽しい生活を送れました😄

私にとってローマといえば、歴史的な建物がたくさんあって、お洒落な観光地というイメージしかなかったので、まさに「大自然」と言えるようなこの場所にボランティアで来ることができてとても嬉しかったです☺️
観光だけでローマに来ていたら、きっとこの場所を知ることはなかったと思います。

見渡す限り山に囲まれた大自然!🌿✨


ハグとスキンシップでの繋がりを知る

ここで過ごした10日間で、現地ファミリーとスタッフがよくやっていたことがあります。それはハグ🫂やちょっとしたスキンシップ👥です。

例えば、収穫祭の準備中に誰かが疲れているな〜と思ったらその人に話しかけて優しくハグをしたり、椅子に座って普通に話しているときにも相手の手を握って聞いていたり、とにかく私が日本にいるときには見ないようなタイミングでハグやスキンシップがありました。

それは、とてもあたたかくて思いやりがある光景で、実際に私も体感しました。

ある日、時間があったので現地スタッフのみんなに混じって手伝いをしていたら、それを見てやって来たお母さんがあたたかい目で私を見ながら肩をさすってくれました。私はその時に、言葉じゃないけど伝わる何かを感じました。
実際には分かりません。ただ挨拶代わりに肩をさすったのかもしれないし、現地のみんなの作業を手伝っていたことに何か感じて肩をさすってくれたのかもしれないし。
だけど、そこで私が知ったのは、人に触れるだけでこんなにもそこから伝わるパワーがあるんだということです。
伝えたいことをはっきりと伝えることで、相手に自分の気持ちや考えは届けられます。だけど、大切な相手に何かははっきりと分からないけど届けたくなるような感情もあると思います。それは、言葉では表せなくても、表さなくても、ハグやちょっとしたスキンシップなどで届けられたらそれも素敵なことだなぁと思いました。

そして、それらを日常的にしている現地ファミリーとスタッフのみんなは、やっぱりとても魅力的でした。

まるで楽園のような

みんなで協力して準備をした収穫祭には、こんな山の上にこんなにも!!と驚くぐらいたくさんの人が訪れてくれました。

各々が美味しい料理や色んなマーケットを楽しんでいたり、ワークショップで交流していたり、そこには私たちだけの空間と時の流れを感じました。

見晴らしのいいこの場所が好きでした☺️
(柵は見えずらいですがあります。笑)

私たちは、収穫祭前後もずっとここで過ごして、食事は毎回みんなで外で食べて、準備や片付けの後にはゲームやトレッキングを楽しんだりもしました。

自然が好きな私にとっては、こんな大自然に囲まれた空間で素敵な人たちと一緒に過ごせることがとても幸せで、開放的な楽園生活でした。

私の知っているローマには、今はこの場所も加わりました。今みんなはどうしているかなと思いを馳せながら、あのときのように私も音楽に合わせてノリノリで生活していきます🥳🎶

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