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介護と宗教

難しいテーマですね。

でも介護の仕事をしていると熱心に宗教活動しているかたも多くいるんです。実際。

毎週末教会に行ったり、宗教の本を何度も読み返す人も多くみてきました。

そのような人たちの特徴は・・・

「終末期になってもジタバタしないであっさりお亡くなりになる。」だと思います。少なくとも私がこれまで関わっていた宗教家の高齢者の方はそのような方が多かったです。

恐らくですが、常日頃から宗教を通じて「死」というものに関して考える機会が多いからだと思います。宗教をもたないかたよりも彼らのほうが「死」は身近な存在なのでしょう。だからこそ、最後の時はジタバタせず「死」を受け入れているのではないでしょうか?

私は無宗教です。でも、宗教はある意味で人間を救ってくれていることは理解できます。宗教家の方々の穏やかな最期を観てきたからこそ、そう思います。

ケアマネという仕事をしていると各利用者様の計画作成のときに、ご本人の意向を聞くのですが、宗教家の方々のほうが意向ははっきりしてわかりやすいです。「なるべく協会に顔を出す。」「クリスマスの会は自分も歌う。」などです。逆に無宗教の方のほうが、流れに身をまかせたり、なんとなくぼんやりとした意向、ひいては残された人生の目標になりやすい気がします。

宗教に深くかかわっている人たちの最後は驚くほどあっさりしています。え?入院?と知らせを聞いた3日後にお亡くなりになった方もいました。その人らしい最後だったと思いますが、そのような最期を迎えられるよう何年も準備をしていたのだと思います。それは身体的にというよりも精神的な準備ができていて、最後に体のほうが合わさったような感覚だと思います。

介護の仕事をしていると何となくそんなことを考えてしまいます。


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