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娘達から勧められたら自分もハマったもの④僕のヒーローアカデミ

数年前に娘のコミックを読ませてもらい、ハマりました。その時は25巻くらいまで出てたはず。私がハマって以降は最新刊が出る度に私が買っています。

今やアニメも7期が始まり、いよいよクライマックスです。現在のジャンプを代表する漫画ですね。マーベル映画やDCコミックにも負けていない魅力的なヒーローがたくさん出てきます。と、同時に学園物でもあることで多くのファンを獲得できたのだと思います。

魅力的なキャラクター
熱いバトルシーン
割と多めのギャグ

と、語りたいポイントは多いのですが、今回はシンプルにこの漫画を読んで泣いたエピソード3つを紹介するという超個人的な記事にします。

そう。この漫画はきちんと泣けます。
というか、最近は新しい巻が出る度泣きます。そこはあえて今回は外して、アニメでは6期の終わり、コミックだと33巻まででエピソードを選びました。


ちなみにアニメ版も観ていますが、不思議とアニメでは泣きませんでした。展開を知っているからというのもあると思いますが、それ以上に漫画版のほうが堀越先生のコマ割りの匠さが際立ち、より感情移入してしまいます。

9巻 76話 「僕のヒーロー」

いやー、最初はなかなかこの漫画にハマれなかったんです。正直。
と、言うのもこの漫画は学園がメインなんですが、設定とかもきっちりしているんです。ヒーローを育成する学校なんですが、講師の先生もヒーローなんです。世界の平和も守るし、生徒も守る。めちゃめちゃかっこいい!

でも、それだけに新一年生である主人公たちが敵であるヴィランと戦うシチュエーションが序盤はほとんどないんです。なぜって、そんな危ない展開にならないために先生ヒーローがいて、当然ピンチを救ってくれるので、結果的に序盤は主人公であるデク君はひたすら修行したり、同じ学生同士で戦ったり、、たまにヴィランと戦いますが先生ヒーローに守られたりばかりで、主人公だけで敵を倒すというのがほとんどないんです。設定がしっかりしている分、展開に納得しつつもバトル漫画である以上「いまいち主人公していないよなぁ、デク君・・。」という思いがありました。

この回までは・・・。

助けを呼べない状況で洸太君を助けるためヴィランに立ち向かうデク君。

自分以外の誰かを助けるために限界以上の力を発揮するデク君。
そうそう、これですよ!見たかったのは!

ヒロアカにおいては最後のコマでタイトルが出た回はだいたい神回です。

27巻 266話 「Happy Life」

このエピソードは漫画の大きな転換点だと思いました。

漫画内において、これまで正義の行いをするのがヒーロー側。悪のヴィラン側という構図でした。ヴィラン側でも特に気に入っていたのが「トゥワイス」というキャラクターでした。彼は自分の能力のせいで自我がうまく保てなくなってしまいますが、性格的には純粋でとてもいい人でした。そう。ヴィランなのにいい人なんです。

逆にヒーロー側なのに、スパイ行為や暗殺行為をするキャラもいます。20巻以降は単純な善悪の話ではなくなってくるんです。それを象徴させるのがこのエピソード。トゥワイスが死ぬ話です。

彼は信頼を寄せていたホークスに殺されるのです。ホークスはヴィラン側にスパイとして潜り込んだヒーロー。そんな彼を信頼しきっていたトゥワイスはその純粋さゆえに、多くの仲間ヴィランをピンチに陥らせてしまうのです。傷つきながらも最後まで仲間を助けようとするトゥワイス。

最後に彼は幸せを感じていました。
この後、正義=ヒーロー、悪=ヴィランという構図が変わっていきます。まさにそれを象徴するようなエピソードです。彼の途中退場はかなりショックでした。出来ることならもっと彼が見たかった。

33巻 324話 「未成年の主張」

33巻はずっと泣いていました。泣きっぱなしです。
状況は最悪。市民のヒーローへの信頼が揺らぎつつ、ラスボス達がデク君個人を狙う状況になり、他のクラスメイトを守るためにあえて学園を去るデク君。彼は一人でヴィラン達と戦っていました。

そんな彼を救おうとA組のクラスメイト達がデク君を探し、学園に戻ってこさせようとします。
ようやく見つけたデク君は連日の戦闘でボロボロ。それでも迷惑はかけられないとA組から離れようとするデク君と力ずくでも学園に返そうとするA組クラスメイト達との戦いが始まります。

ひとりひとりデク君に声をかけて説得する。

ずっとライバルだった爆轟君が本音を打ち明ける。

これだけでも十分だと思います。
でも、この漫画はその先まで見せてくれました。

学園に戻ることをクラスメイトは良しとしても市民は許さないのではないか?という視点。この時、学園には多くの市民が避難していました。デク君が学園に戻るということは、その避難民にまで危険が及ぶということです。

そこでお茶子の屋上からの大衆への演説。まさに「未成年の主張」

・・・からのタイトル回収。

・・・からの初めて助けた洸太君が誰よりも早くデク君に駆け付ける。
助ける側、助けられる側という壁が消えた瞬間でした。



こうやって考えると少年漫画ではありますが、大人でも読みごたえがある内容だと思います。でも、学園祭や他校との交流とかもあるのでかなりバランスよくていい漫画だと思います。気になった方は是非!個人的には学園祭のライブの話(20巻あたり)が大好きです。

物語の終盤に向けて、また1巻から読み返したくなりました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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