<2024/4/23(火)>ハンドレビュー

<前置き>
よりスキルアップにつながるハンドレビューの在り方は、相手プレイヤーが「バランスの取れたプレイ」からどの程度逸脱したプレイをしているかの仮説を振り返り、その仮説に対して均衡が取れたプレーができていたかを検証することです。

でも、各シチュエーションにおける「バランスの取れたプレイ」がわからなければ、相手の逸脱の程度の仮説を立てられないですし、それに対してバランスの取れたプレイはできません。

そのため、ここでは①対象のシチュエーションにおいて「バランスの取れたプレイ」をする相手に対する「バランスの取れたプレイ」を知ること、②そのプレイがバランスが取れている理由を理解すること、の2点を目的にハンドレビューを実施します。

①バランスの取れたプレイの判断はSnowieの結果を採用し、②バランスが取れている理由はSnowieのRangeAdviceの結果を頻度ベース戦略の視点から筆者が考察します。


本日レビューするハンド

3ベットポット。ナッツフラドロでのフロップのチェックがミス判定。ナッツフラッシュドロー+インサイドストレートドローでのターンレイズがクリティカルなミスになっている。その理由を確認していく。

フロップ

ボードテクスチャ

3ベットポットでアグレッサーである相手(SB)に有利なボードに見える。相手のハンドレンジにあるKK、TTがセットに。AKがトップヒット。ツートーンなので動的でもあるので難しく感じる。

アクション

SBのチェックに対して、こちらもチェック。

結果判定

A❤️7❤️は1/4ポットベット推奨。1/2もあり。チェックはバランスが悪いプレイだった。

ハンドレンジ確認

▼相手のハンドレンジ

<頻度>
CB頻度は約73%。(ほぼCBを打ってくるシチュエーションでチェックをしている)

<ベット構成>
・バリュー:セット、ツーペア、トップヒット、セカンドヒット、ボトムヒットまで幅広く。
・ブラフ:フラドロ、ストドロすべて。

<チェック構成>
・ボードに絡まないクズ手
・マージナルハンド:バックドアなしQQ、JJ、バックドアなしセカンドペア、バックドアなし9以下のポケット

▼自分のハンドレンジ

<頻度>
約54%で1/4potベット。

<ベット構成>
・バリュー:セット、ツーペア、セカンドペア+フラドロ
・ブラフ:フラドロ、ストドロ+バックドア、クズ手

<チェック構成>
・バリュー:トップヒット、QQ、JJ、セカンドヒット、9以下のポケット、ボトムヒット
・マージナル:トップヒット、QQ、JJ、

考察・学び

<アクションのバランスが取れていなかった理由>
3ベットポットでアグレッサーに有利なボードが落ちたにも関わらず相手がチェックと弱いアクション。積極的にブラフを仕掛けていくべきシーンだった。中でもナッツフラドロはブラフベットの最有力候補。

<学び>
強気のアクションから急に弱気のアクションに変わったタイミングは、相手はクズ手かマージナルハンドが多い。ブラフを打つべきタイミング。


ターン

ボードテクスチャ

フラッシュは未完成。AQがストレートに、JJがスリーカードに発展。

アクション

SBの1/2potベットに対して2.5倍レイズ。

結果判定

A❤️7❤️は100%コール。チェックはバランスが悪いプレイだった。

ハンドレンジ確認

▼相手のハンドレンジ

<頻度>
ベット頻度は約38%。(チェックが多いシーンでベットをしてきている。)

<ベット構成>
・バリュー:JJ。
・ブラフ:Aハイすべて。

<チェック構成>
・マージナルハンド:QQ、Jペア、Tペア、9以下のポケット

▼自分のハンドレンジ

<頻度>
レイズは4%、コールが52%、44%がフォールド。

<レイズ構成>
・バリュー:ストレートのみ。
・ブラフ:なし

<コール構成>
・バリュー:セット、ツーペア、T以上ワンペア、フラドロ+ストドロ、

考察・学び

<アクションのバランスが取れていなかった理由>
ストレート、セット、ツーペアなど多数見える危険なボードは、ポットを大きくするのは避けるのが無難だった。

<学び>
ウェットボードでは無駄にポットを焚かない。


考察・学び まとめ

<学び>
・不自然に弱気なアクションの後はブラフ多めにする。
・ウェットボードでは極力ポットを焚かない。ナッツの場合のみ攻める。(バリュー最大化+ドローにフリーカードを与えないため)


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