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学校の先生

 こんにちは。あさです。前回の記事も読んでくださる方がいて嬉しいです。ありがたいことにスキをしてくださる方もいました。励みになります。無理なく続けられるように頑張ります。

 さて、今回は現在の私の仕事について書かせてもらいます。ご存知の方も多いと思いますが、学校の先生やらせてもらってます。おかげさまで7年目に入り、それなりに仕事も任せてもらえる年齢になってきています。

まだ全ての仕事に携われたわけではないですが、これまでの経験から、お話しできることがいくつかありますので、よかったら読んでみてください。

1.採用試験

 学校教員は免許制のため、免許を取得する必要があります。私も、先生になりたいなぁとなんとなくですが高校生の時に頭の中にあったので、

ほんと
「なんとなく」

目指したのがきっかけで、地元の教育学部のある大学に進学しました。(一浪してます)

 学部では教育に関する様々な領域の単位を取得しました。教育課程、各教科の理論、心理学、歴史、外国語と、本当に多岐にわたります。

加えて、教育実習といって、一定期間実際の学校現場へ入って授業等を行う単位もありました。


 こうしたさまざまな単位の履修を経て、私の在籍した学科では最終的に論文まで提出して卒業、免許取得となります。

大学の4年次からは論文作成と並行して教員採用試験に向けた対策も始まります。私は友人数名とグループで対策を進めていきました。


 試験では各教科や法律、一般教養に関わる筆記試験が課され、そこを通過すると2次試験で面接、模擬授業、実技試験があります。


多くの試験を通過したのち、無事合格通知が届いたら、後日配属先の通知が来て、晴れて教員となります。



2.現場

 これだけ聞いても様々な資質能力が求められる学校教員ですが、実際のところは慢性の人手不足。私の勤務している自治体では年度当初から学級担任が埋まらない学校もいくつかあったようです。

臨時任用の場合、書類を出すとすぐに配置されるようです。それだけ人が足りていないということ。


 悲しいですが、これが現実です。
なぜこんなにも人が足りていないかというのは、皆さんもニュースなどでご存知なのではないでしょうか。


時代の変化に伴い、社会全体から求められる学校への期待の高まりや、各家庭環境の変化、学校というブラックボックスで行われている時代錯誤な働き方など様々な要因が重なり合い、

結果として学校教員は
「子どものため」を合言葉にとんでもない量の業務をビルド&ビルドしている状態です。


 近年、日本の教員の働き方が取り沙汰されるようになることで、少しずつ改革が進んでいる学校もあるようですが、学校単位での取り組みがほとんどです。文科省も動いてくれていますが、やはり行政は何かと時間がかかりますので、今すぐには変わりません。

少し暗い話になっていますが、もちろん、学校の先生というものには本来、多くの魅力があります。

子どもの成長
親との交流
同僚との連帯感
社会貢献できている実感
福利厚生
長期休暇(夏休みなど)


数え上げればキリがないほど、魅力的な職業です。ただ、ニュースで報道されるような辛い状況も表裏一体です。必ずしもどの学校でも同じような環境ではありませんので、あくまでも私の主観ではありますが、今あげたような魅力の裏には

子どもへの責任
親との信頼
職場での同調的な文化
社会から求められる期待が大きい
平日はほぼ休めない

といった側面ももちろんあります。それはおそらく、社会のあらゆる分野の職業に通じることです。その人によってその仕事の働きやすさは感じ方が異なりますので、一概には言えませんが、少なくとも現状では人材が足りていないというのは共通認識としてあると思います。


3.実際どうなの?

 そして現在、教員として働く今の私の状況をお伝えします。もちろん、各地方自治体によって職場の環境は異なりますし、子どもや保護者の実態も千差万別。あくまでもわたくし「あさ」の今置かれている仕事の環境について書かせていただきます。


 まず、わたしは小学校教員として公立学校に籍を置き、4年生の学級担任を任されています。

小学校ではほとんどの教員が担任を任されますが、専科といって、音楽や理科など、高学年を主としてその教科を複数学年担当し、担任としてではなく教科担当として配置される先生もいます。また、教務主任や教頭先生、校長先生も基本的には担任は持ちません。

学級担任と一言で言っても、学年によって教える内容はかなり変わってきますし、特別支援学級と言って、個別に特別な支援を要する児童の学級担任も近年、複数学級配置されるようになってきています。


 そして、担任としての業務以外にも、学校教員はその学校の組織体制により、様々な業務を担当しています。

わたしは数ある業務の中で「体育」に関する業務を担当しています。体育的な行事の際、計画立案や実施に向けた様々な準備、取組等を提案したり、外向けの提出物を集計したり、体育委員会の子どもたちの活動をサポートしたりします。

具体的には
・年度初め、体育の授業に関する取り組みの内容や、全学年でそろえること  の確認
・体力テストの実施に向けた各学級への内容周知や、当日の運営
・水泳学習の日程調整、プール管理人との連携
・運動会の提案、練習日程調整、当日の運営
・その他、体育に関する行事全般の運営

などなど、体育主任としての業務だけでもここには書ききれないほど多岐にわたります。


 これに加えて、学級で取り扱う教材に関する徴収金の管理や、テストの採点、成績処理、出席簿、保護者対応、自分の担当とは直接関係のない力仕事(草刈りやごみすて、子どもだけではできない行事の準備)etc… あまり目に見えませんが、年間でみるとかなり時間を取られている「シゴト」もあります。

給食指導や清掃指導も行わなくてはならないため、お昼もまともな休憩はとれません。そのため、朝の8時前に出勤してから午後3時半くらいまで、ほぼ休みなく働きます。ようやく子どもを帰したかと思えば、そのあとは先ほどの体育担当としての仕事、学年のメンバーでの集まり、学校内で行われる研修、学校外への出張を伴う研修が待ち構えています。


4.おわりに

 いかがでしょうか。かなり過酷な環境だと思われた方もいるかもしれません。それでも私がこの職業を続けているのは、

・中学校教員と違い、部活の担当がない
・土日休み
・長期休暇を取りやすい時期がある(春休み、夏休み等)
・ボーナス年2回
・福利厚生が充実している

といった多くのメリットを感じるからです。

 ただ、残業代がまともに出なかったり、業務のIT化がなかなか進まないなど、正直失望している部分もあります。今後、改善は見込まれますが、そのスピードもかなり遅いため、個人的には7年目ですが「潮時かな」と感じたりもしています。


 みなさんから見て、今の私の環境はどのように映るでしょうか。よければぜひ意見を聞かせてくださいね。では、今回はここまで。

かなりの長文になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。今の職業を続けるにしても、転職するにしても、最後までではなくとも、興味を持ってこの記事にふれてくれるすべての方に感謝できる人間でありたいと思っています。


今回もありがとうございました。

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