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闘病中のお孫さんへの贈り物

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

前のブログからの長い付き合いのお客様が関西にいらっしゃいます。
タイトル画は今年発注していただいた三段の兜飾りが左に、8年前にまた別のお孫さんのために作らせていただいた兜飾りが右にある、送ってくださった画像です。

孫のために三段飾りをというオーダーが1月初旬にありました。
前の三段飾りからずいぶん時がたち、私の宣伝が足らなくて、同じ三段飾りは作る機会がなかったのです。

この8年の間に、段や箱を作ってもらえる作家さんと出逢いがあり今回は思った通りのサイズで桐の段と箱を作ってもらったので、高級感が出ました。

そして、3月終わりに無事発送しました。
受け取ってくださった時にお孫さんの写真も送ってくださいました。

発注された時は知らされていなかったのですが、お孫さんは生まれた時からの難病でずっと入院中だというのです。
小さい体でがんばるために“尚武”の心でがんばってほしいというおじい様の想いを込めてのお祝いだと教えていただきました。

そして、端午の節句5月5日を迎え、病院ではかま姿になったお孫さんと兜飾りなどお祝いした様子の画像を送っていただきました。

はかまを着けて、ご家族からのお祝いの品とともに記念撮影した画像を送っていただき、記事にしてくれとおっしゃってくださいました。

遺伝性の難病のため、のどの管がまだ取れないままでの初節句。
親御さん、おじい様方の想いは他人の私には計り知れません。特につきそうお母様は心乱れることも多いことでしょう。

お孫さん本人は小さいので、差を感じることがないのではないかと推察します。それだけが小さな救いかなと。

この入院を経て、社会に出て行く時にご家族の”尚武”の気概を持つようにという配慮が伝わるといいなぁと思います。

こんな風に生を受ける人もあることを知ってください。


良し悪しなど関係なくもらった命をお孫さんは懸命に生きてらっしゃるんだなと感じます。

この、生きものとしての一番根源的な戦いに、少しでも助けになれば幸いだと思っています。

おじい様の”尚武”の心で生き抜いてほしいという思いをカタチにさせていただきました。

たかが物ですが、想いを載せて大切な品になることもあるのです。

作る側として、心を籠めることを大切にしてこれからも作品を作っていこうと思いました。

ミニチュアちさと工房
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☎ 070-5678-5427
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サポートしていただけたら、作品のための素材購入などに当てさせていただきます。よろしくお願いしますm(__)m