見出し画像

稲作 多年草化した苗

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

もう明日から6月です。
少し遅れた田植えをする予定です。

今年は苗を自分で育てることができました。素人なので、時々不安になりながら、でも、苗の様子を観察してどうにか12㎝ほどに育てられました。

田んぼのほうは水を抜かれたためにまた草がぼうぼうになって焦りましたが、水を入れることでどうにかなりそうです。

人の都合で1年半も放置したんだから草にしたら元気に育ったというだけのこと。 

稲作をするためには、がんばった草には申し訳ないけれど抜かせていただいて稲を植えようと思います。

やると決めたから、最後までやり遂げるのみ。
大変と言えば大変ですが、不可能なことではありません。
黙々と作業をしようと思います。今日も田んぼにいくぞ。

だって、田んぼしたいと思ったのは私だから。
私と田んぼの付き合いを仲間が助けてくれています。
ありがたいなぁ。

自然と関わる作業はたくさんの発見があって楽しいものです。
田んぼの土を踏んで歩くのは案外と難しくて下手をすると足を取られて転びそうになります。そこを転ばないようにしていけば体幹が鍛えられるなぁと思います。

スコップを草の根元にグッと差し入れると空気と水が入っていって、面白い音が聞こえます。ぷぎゅっとかぽきゅっという音。

田んぼにも音楽は存在するんだなぁと思いながら作業します。


カエルがびっくりして逃げる音も聞こえます。風の音や流れ入る水の音も、、、


暑い日に水路から入ってきたばかりの水は冷たくて、足が冷えるので体全体も冷えるありがたいものです。こういう感覚も田んぼに自分が入って初めて知ることのできる感覚。

そして、田に入った水はだんだんと温められます。田んぼの中ほどまで進むと水がぬるくなってくるのを感じます。

昔の人はこうやって自然と交流し、いろいろな恩恵をいただいていたのでしょう。私もこういう活動ができて本当にありがたいと思っています。


去年の稲の株から育った2年目の苗はかなり大きくなりました。

籾から育てた苗より数段伸びています。
早い段階で去年の株を捨ててしまったのは失敗だったなと今さら思っています。というのは最初に見つけた苗の隣からまた新しい苗が育ってきたのです。株を残していたらもっと増えたかもしれないなと思うと残念です。


でも、一年目にして多年草化に成功しました!
これはうれしい結果です。
何事もまずチャレンジしてみなきゃなと思いました。

少しずつでも多年草化していけば、種籾から育て、田植えするという工程が減っていきます。

機械化ではない効率化です。

エネルギーの金額がどんどん上昇する中で人の力と工夫で効率よく稲作ができたらすてきじゃありませんか?

初めてのことばかりで不安もありますが、不安を上回る期待と喜びをもってチャレンジを続けようと思います。

セオリーは私が作るのではなく、稲が教えてくれるものです。

効率重視の近視眼的思考には夢がありません。

この多年草化というチャレンジには眼を見張る驚きと喜びがあります。

新しいことをし、成果を上げるにはどうしても時間がかかります。お金や手間もかかります。失敗を恐れて取り掛かれないという気持ちになる人もいるでしょう。


田んぼの草を見るとげっそりはします。時間がかかるなぁとは思いますが、時間と手間をかければ必ずできるのです。

だから、やる。


ただそれだけです。
以前は誰かと一緒にやりたかったものです。今は一人でもがんばります。
思いが固まったからです。

時間や手間を惜しむのは簡単だけど、もったいないと私は思います。


やり方を教えてもらってやればいいというのもなんだかなぁ。
自分で調べたり、考えることなく正解を知りたがるのは薄っぺらい行為だと思います。知った気になってしまうのは危険。

私は足元にある楽しみをいくらでも見つけて楽しめる人間です。苗を育てるやり方もイレギュラー。衣装ケースを使うなんてなかなかいないでしょう。


ミニチュア制作も同じ視点でやってきました。何が使えるかなぁ?どう使えばいいいのかなぁ?と考えるのは面白いことです。

そして、体は動かしていけば動けるようになります。健康だからですが、、、

普通のサラリーマンの娘だった私は60歳を過ぎて田んぼに入りました。
最初はおっかなびっくり。


でも、稲が生長する姿を見ていると幸せになれました。
今年はまた新しいチャレンジのために動きます。

ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com

サポートしていただけたら、作品のための素材購入などに当てさせていただきます。よろしくお願いしますm(__)m