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青春18切符って魔法の小切手だな④

噂に聞いていた妖怪ツーリズム

私が観光に訪れたまち。それは、鳥取県境港市です。

かなりお気に入りの1枚


Google Map を眺めていて、松江を拡大しようとした刹那、右に「境港」の文字。

「あ,,,そうか、ここだったのか..どうしよう、急に行きたくなっちゃったなあ時間大丈夫かな,,,」
車内で2.3時間迷った挙句、立ち寄ることに決めました。

こうやってふら~っと気まぐれ停車できるところが
普通列車の良さですね彡

というのも、まちの存在自体はなんとなく知っていました。
教職課程の授業で知り合った女の子が境港出身ということで、
彼女から話を聞いて興味を搔き立てられたのです。

どこか聞き覚えある市町村だな、と思えば、
たしか小5の社会の教科書(町おこしについて学ぶ地理の単元だった気がする,,,)のコラムで紹介されていたんです。
「水木しげるロード」が設置され、ブロンズ像が立ち並んでいるとのことでした。

友達に、水木先生作品のファンがいるのですが、
どうやら彼女も近々境港を訪れるとのことで。
説明を聞くうちに「これはいくしかないな…」と思い、
今回やってきたというわけです。

米子駅から松江に向かう予定だったところを、
ちょちょいといじって
米子→境港→米子 に変えるだけです。交通費は変わりません。

自分のコンディションと相談したところ、
情報を摂取する体力も気力も残っています!観光の元気もあります!
という返事が来たので。行きます。

米子駅がプチ冒険の始まり

米子駅のホームを一旦出て渡り廊下をつたい、
JR境線・境港行きのプラットフォームが開けた瞬間から、既に妖怪の世界。
まるで、パラレルワールドが現実と同居しているみたい。

一反木綿、鬼太郎、そして、
歓迎ムードなのか客にはあまり興味がないのかよく分からないキャラクターたち。

顔はめパネルにキャラクター像。
おばさま3人組や男性ソロ旅の方がちらほら。
私と同世代ほどの女性組が多いことにはちょっと驚き。
駅の活気とにぎわいが際立っていました。

米子駅ではなくねずみ男駅でした、失礼いたしました。

電車がやって来ましたが、これまた外見が妖怪パッケージなんです。
その名も、「鬼太郎列車」。
まじか,,,既にもう世界観はじまってるのか,,,ドキドキ

いざ、乗車。車両の連結部分もねずみ男の大きめイラストが。

「す、すごい、、、ここまで創り込まれているのか、、!」
座席に描かれる妖怪。車内アナウンス。

温かみのある車内。

『2次元キャラクターを活用したツーリズム』は数あれど、
この事例は、一線を画している気がする、、、。

境線の道中の一部始終が楽しかったですね。
各駅には妖怪の名前が付き、
車内アナウンスを務めるキャラの声も適宜かわります。

駅から目が離せない!

終点、境港!とうちゃく!

境港に到着

駅舎には観光パンフレットやチラシの数々。
興味ありすぎて全部いただいちゃった…
(宿でしっかり読ませてもらいました

駅を降りて最初のブロンズ像が、他でもなく、〆切に追われ漫画を描く
水木しげる先生ご本人なのが素敵だなあと。

駅前の公園(広場?)には、「かくれ一反木綿」が。
よーーーく目を凝らさないと分かりません

↑↑ かくれ一反木綿。あまりに馴染みすぎてる

このほかにも、「かくれ妖怪」があらゆる場所に潜んでいました。
目がなかなか放せません。

(一番驚いたのは、グリーンの東屋が河童に見立てられていたことです。言われて初めて気付きました,,,というか、初見で気付ける人いるのか?!)

街歩き1h

私は水木先生の作品をほとんど読んだことがないのですが、
オールドファンならどうなっちゃうんだろう…。
電車に乗り込んだ時点で、感動で泣き出してしまうのでは。

メインストリートを歩いていると鬼太郎に遭遇したり、
(ツーショ撮れた!)
妖怪神社に立ち寄ったり、
ファミリー層や女子旅2人組、カップルが妖怪を前にはしゃぐ姿を見たり。

水木しげる記念館が休館中(しかも今月まで!)でちょっとショック、
なことも吹き飛ぶくらい刺激を受けました。

マンホール蓋も、街灯も、ATMにまで、本当に細かいところまで
妖怪が溶け込んでいました。
丁寧に、徹底的に、作品世界がつくられているように感じました。

電車の関係で滞在時間は1時間程になりました。
が、見るもの聞くもの全てが面白い、
カルピスの原液のような濃い1時間でした…。

また行きたい!!

最後に、鬼太郎と境港をパシャリ

2日目・完



さてさて、観光でおなかいっぱいになれた私は再び電車に乗り込み、米子へと帰っていきました。

車内では、仕入れた情報量をノートに書き留めるのに必死でした。
過去になった瞬間、大事なことほどどんどん忘れていくのでね。

(滞在時間1時間で去るのが名残惜しく感じられた旅先が、かつてあっただろうか。いや、ない。)

日もすっかり落ちて、
冬の名残りを思わせる冷たい夜風がちくちくと身を刺す頃、

私は松江に到着し、ガッツリめのすた丼を食べ、
チェックインに成功しました。

シンプルな「移動」に終わった1日目も楽しかったですが、
移動+α の2日目は、また違った種の楽しさがありました

さて、松江に無事つけたということで、
いよいよ!!
というか今から!!!

正真正銘の旅行がはじまります!!

ここから先はお友達との女子2人旅ということになります。

ちょうど「1人旅もずっとやってると寂しくなるな,,,」
とロンリネスを感じる頃合いだったので、

「やっと人に会える!食べ物のおいしさを分かち合える!言葉を発せる!!」という喜びで満ち溢れていました。

(一人旅の場数を踏んでいないだけか、はたまた、寂しがり屋は天性のものなのか。)

ということで、移動旅前半パートは終了となります!

旅行記をはさんで再び
18切符のおはなしに戻ってくることにします

次は~松江~松江ーーーー

旅のお供は、リュックサックとほんの少しの行動力





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