「少しずつ成長する僕」

僕は、まだまだ、体は小さい。

もうすぐ小学生になるけど・・

近所のカナちゃんより小さい。

カナちゃんは、僕より一つ下なのに何でだろう・・

おばあちゃんは「子ザルみたいで可愛い」と褒めてくれる。

「嬉しい」

咳もまだまだ、出るけど負けない。

だってプロレスが大好きだから。

「いつか強くなってやる！」

お兄ちゃんたちに「プロレスごっこしよ」って言われて

泣かされる。

弱い僕・・

「いつか、いつか絶対勝ってやる！」

「お母さん・・」

「ん、何？」

「首がかゆい」

「なんか、ブツブツができてるねぇ～」

僕の首は真っ赤になってた。

先生は「アトピーかな」と言った。

「アトピー？」

お母さんは初めて聞く言葉に驚いてたのかなぁ～

先生は「ん～やっかいだね・・」

でも、僕には「大丈夫」と笑った。

「はい」

でも

「かゆいなぁ～」

ポリポリかいてると

お父さんは「ションベンでもかけときゃ治る」と言った。

ホント？

僕は半分信じていた・・

つづく