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僕はバイトで失敗をした

生きれいれば失敗はつきものだ。

恥をかくこともある。

だれでも完璧なやつなんかいない。


ガッシャ-ーーン

あ・・・

小麦粉が宙に煙のように舞った。


大きなアルミの容器を重さに耐えきれず落としてしまった。

大事な商品が床に転がった。


「あぁ、何してんの!!」

「す、すいません」


僕は顔を上げることができなかった。


「大丈夫?」


おばさんが駆け寄ってきて僕の顔を見た。

「重かったなら無理しなくても良かったのに」


そうだ・・・

無理なんかしなければ良かった。


だけど・・いつまでも「ごまめ」でいるべきではないと無理をしてた。


何人かが僕が落とした商品を片付け始めた。

「作り直しか・・・」

僕に責めてるわけじゃないかもしれないけど落胆したような声が心に突き刺さった。


「何ボーっと立ってるの!!」

「はい・・」

僕も慌てて手伝った。


早く時間が過ぎればいいのにと願いながら。

みなが手際よく片付けを終えて次の作業に取り掛かった。


僕は・・・

バイトでの失敗はたくさんあった。


でも、どれも「仕方ないなぁ~」って笑ってくれるものだった。

チビで力が弱い僕だから仕方ないって。


今回は僕が自分から手をだしたものだった。

何事も自分から進んでやらないとが裏目にでてしまった結果だ。


人生は気分が上がったり下がったりと目まぐるしいと思う。

つい、この前まで楽しかったような気がする。

こんなもんなのか?


その日のバイトは僕にとって地獄の時間だった。

つづく

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