僕のとこに子犬が産まれた
「あ、コロお腹大きくなってきたね」
お母さんは、そっとコロのお腹を触った。
僕は心配になり
「お母さん、コロ何かあったの?」
「ううん、どうやら、お腹に子供持ってるみたい」
「子供を持つ?」
「赤ちゃんがいるってこと」
「え?え?赤ちゃんが生まれるの?」
僕は、嬉しくてワクワクした。
「あの、オス犬かなぁ~」
お母さんは少し困惑してた。
お父さんは、オス犬が入ってこれないように塀を高くしたりと対策をしていましたが、あっさりと乗り越えてきたみたい。
相変わらず、僕は駄菓子屋さんのインベーダーゲームに夢中だったけど、コロの赤ちゃんが気になる。
気になる。
気になる。
ある日、朝起きてみるとコロに赤ちゃんが3匹生まれていた。
夜中にお父さんとお母さんが付き添ってくれて無事に生まれたみたい。
めちゃくちゃ可愛い。
「ちっちゃいなぁ~」
僕も小さいけど、「お前たちより大きい!!」
コロはお母さんになって、子犬たちに寄り添っている。
でも、僕たちは友達だから
赤ちゃんを撫でてもコロは「いいよ」って僕の手を舐めてくれた。
それから近所の人や通りすがりの人がきて、みんな
「可愛いぃ~」
「可愛いぃ~」
「可愛いぃ~」
って言ってくれた。
僕は、自分のことのように嬉しかった。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんたちも「可愛い」ってずっと見てた。
やっぱり、コロは優秀な犬でお母さんだ!!
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