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自己理解を極める「世界一やさしい本当にやりたいことの見つけ方」要約・所感

おはようございます。本日は八木仁平さん著書の「世界一やさしい本当やりたいことの見つけ方」を取り上げたいと思います。

やりたいことが見つからない。若い世代でこの悩みを抱えている人が多いといいます。

やりたいことが見付からない原因は、思い込みとその見つけ方にありました。

著書の八木さんはもともと自分が好きで強みであった自己理解を追求し、独自のプログラムを開発されました。「夢中になれる人を増やす」とやりたいことが見つからず悩んでいる人を救う活動をされています。

自己理解を体系立てて整理すると、自分のやりたいことが見つかる。そのロジックは非常に分かりやすいものでした。やりたいことが見つかっていない人向けの指南書としては最適だと思います。

本書からの学んだことを以下にまとめておきます。


1.やりたいことを見つける前に

やりたいことが見付からない人には「〜でなければならない」といういくつかの思い込みがあると言います。

・生涯の仕事といえるものを見つけないといけない

いざやりたいことを見つけると意気込むと生涯これで自分は飯を食ってく、自分のライフワークと呼べるようなものを見つけなくてはいけないという思い込み。こうなってしまうと途端にハードルがあがり尻込みしてしまいます。

今や人生は100年時代、人は変わるのが当たり前でそれに合わせて仕事も変えていく時代です。やりたい事は「今」の気持ちを優先して良いのです。

・人の為になるような立派なことでないといけない

やりたいことを考える時点では、それが人の役に立つにかなんてどうかは後回しにしましょう。自分を殺してまで無理くり作り出した人の為にがんばる仕事というのはただの自己犠牲に過ぎないし、おそらく続かないでしょう。

自分のやりたいことを続けた結果として人と役に立つ自分のために生きることが人のためにもなるが正しい真実です。

逆説的ですが、仮にその仕事が長く続けられているのであれば、きっと自分だけでなく誰かの為になっているものなのです。

・やりたいことが仕事にならない

やりたいことはどこまで突き詰めて言っても自分の内側にしかありません。一方でそれが仕事になるかどうかの実現手段は自分の外側の社会の中にしかありません。

やりたいことを探す段階で、実現手段までセットで考えるのはやめましょう。仕事になるかどうかはその後で良いのです。

2.やりたいことをみつける公式

やりたいことを見つけるための三本柱は

①好きなこと
②得意なこと
③大事なこと

そしてこれをもとにやりたいことを見つける公式は

“好きなこと×得意なこと=やりたいこと”


“好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと”

となります。

①好きなこととは

 自然と興味が湧いてきて、ずっとやっていたいしもっと知りたいと思えること。成長に情熱をそそられる分野のことを言います。

そこまでのものが思い浮かばなければ、スマホなどでついつい検索してしまうジャンルがそれにあたると思います。

②得意なこととは

普通にやっているつもりでも他人より出来てしまうこと。自然とできてしまうことなので持って生まれた才能ともいいます。

自覚がない人は、他人が出来ていなくてイラッとくるのも得意なことの探し方としては良さそうです。

得意なこととスキルは似て非なるものです。

得意なことはリスクが考えられる、人の気持ちが考えられるなどです。一方でスキルや知識というのは英語が出来る、プログラミングが出来るというように後から身につけられるものをいいます。得意なことはあらゆる仕事に使えますが、スキルや仕事はその用途が特定されます。一度使い方をマスターすれば時代の変化に関わらず武器なるのが得意なことです。

③大事なこととは

価値観と言い換えられるものです。やりたいことは行動を表しているのに対して、大事なことは状態を指します。英語でいうところの

doingではなくてbeingになります。

自由に行きたい、人に優しくありたい、穏やかでありたい、熱中して生きたいなどは大事なことの例です。

好きなことと得意なことでやりたいことを見つけても、大事なことが欠けていれば何処かで満足が得られない状態となり不完全となります。

大事なこと→得意なこと→好きなことの順番で整理していくと本当にやりたいことがみつかります。

3.仕事の本質とは

本書を読んで、個人的にも仕事の本質だなと感じた内容を紹介します。

“仕事と同じ意味で商いという言葉があります。商いの本質は飽きないである。いくら感謝されてもお金が稼げても自分が興味のないことには飽きる。自分のやりたいことをだけをやって時代に合わせていないとお客さんが飽きる。自分とお客さんとが両方飽きないのが良い商いである。”

仕事は利己的過ぎても利他的過ぎてもうまく行かないものだ。けれど、はじめは利己的であってもいいのです。まず自分の欲求を満たして自分が安定する。その土台の上に他者貢献を拡げていく。

“仕事になるという事は、誰かが価値があると感じてくれる人がいるということ。お金という数値は自分が社会に対して与えた価値を数値化してくれるもの”

これは本書を読んでの個人的な解釈ですが、

①好きなことと②得意なこと、これはあくまで個人の内向きのことであり、利己的ともとれる。③大事なことには自分以外の他者の存在がおおきく関与してくると思います。

自己理解を深めた上で、自分の強みをどう世の中のために還元していくのか。大事なことを一番はじめに考えるというメソッドは至極腹落ちさせられました。

まだやりたいことが見つかっていない子どもや若い世代が読むのはもちろん、今の仕事に悩み抱えている人にもおすすめです。

個人的にもこのメソッドに従って自己理解を深めてみました。すると不思議、自分の仕事のなかで強み活かして今後やっていきたいことが整理されていきます。すると不思議、仕事にやる気が出てきます。自分を見直すよい機会を与えていただきました。

より詳しく知りたいと思った方は是非手にとって読んでみて下さい。


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