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明日から始業式 親にできることとは。

私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

明日がいよいよ始業式

私の住む場所や
勤めるところでは
小中学校は、明日から始業式です。入学式は数日先です。

となると、今日が春休み最終日ですね。

今日は、そんな最終日に
登校に向けて親ができることを紹介します。

準備編

準備は午前中


まず、準備は午前中に行ったほうがいいです。
理由は、物の構えと同時に、心構えができていくからです。

日中どのように過ごそうとも、
朝に準備を行っておくことで、頭の中には登校のイメージができているはずです。

新しいものを持っていく

次に、「何か1つ新しいものを持っていく。」ということです。
例えば、鉛筆一本。消しゴム一つ。運動靴でもいいでしょう。

ちなみに、我が家は、毎年、お守りにしたこともあります。
古いお守りに、1年間お疲れ様。
新しいお守りに1年間よろしくね。という意味を込めて。

やっぱり何かが新しくなるとわくわくしますよね。

ちなみに学校では
新しい教科書
新しいノート
名札などをもらうことあるので、ますます嬉しくなりますね。

新学期は、
子どもたちにとって生まれ代わるチャンスでもあります。
特に前の学年でやり直したいことがある子はもちろん。

その時に、まずは持ち物から
新たな気持ちになり、
スタートを切るのは大切なのではないでしょうか。

親の立ち位置。

年齢にもよりますが、
①親は最終チェックのみ。
②親が読み上げ、子どもがものを持ってくる。
③必要なものがあった場合、子どもが親に声をかける。
など、やり方は様々です。

ただ、どのやり方でも、
親が関わったほうがいいというのが私の考えです。

それは、新学期に向けた明るい声掛けをすることができるからです。
それに初日から忘れ物が…というのは、スタートダッシュにつまづくような気がするからです。

声掛け編

準備中の声掛け

準備中には、プラスの声掛けをしたいものです。
「ここまで一人で準備をしてえらい!」
「便りを見て、準備ができているね。」
など、準備についての声掛け

「〇年生になったら、何があるかな?(行事・勉強・習い事など)」
「〇年生になったら、何が楽しみ?何を頑張りたい?」
「もう〇年生だから、△△してみようよ。(子どもが好きそうなことの提案。例えば、料理や犬の散歩、習い事など。)」
「〇年生は、~が楽しかったな~。(父の思い出(笑))」
「今年のGWは、~できるといいね。」(学校以外の楽しみ)
など、わくわくする未来の話

「〇〇も、もう〇年生か。大きくなって嬉しいな~。」
など成長を喜ぶ声掛けがしたいものです。

先ほどの親が一緒に準備をする時間(10分程度)で
こんな声掛けができると
自然なタイミングで
前向きな気持ちにさせることができるのではないでしょうか。

登校しぶりがあるお子さんの場合

ここでは、登校しぶりがあるお子さんについての話を書きます。

頑張りすぎない。

登校しぶりがあるお子さんにとって、学校に行くということは
大きなハードルがあります。

まずは、登校して帰ってきたら「よし!」とする。
ぐらいがいいのではないでしょうか。

先ほど挙げた、「新しいものを持っていく。」というのは、
気持ちを切り替えるいい方法ですが、
新しいものに囲まれることで不安に感じるお子さんの場合、
今まで使っていたものを使うのがいいと思います。

これも一緒に準備をするからこそ、できる配慮だと思います。

お守り(安心できるもの)を用意する。

不安な気持ちが強いお子さんには、
お守りが有効な場合があります。

ポケットに安心するものを入れておき、不安になったらにぎる。など。

手悪さをすると、心が落ち着くというデータもあるので、
場合によっては、触り心地の良いものがあってもよいかもしれません。

また、ハンカチに香水のようなにおいが付くものを少量かけておき、
不安な時にはそれを匂うというのもおすすめです。

柑橘系はリラックスしますね。

期待しすぎない。

新学期、おうちの方も子どもも
気持ちを切り替えるチャンス!と思う気持ちは分かります。
担任もそれを期待しています。

ただ、どうしても学校にいけない。
学校に行ったけど、前年度と変わらない。ということになると、
ついつい、おうちの方の言動がきつくなるというパターンが多くなるようです。

お子さんの様子によりますが、
準備をしただけでOK。
制服を着ただけでOK
登校しただけでOK
教室に入っただけでOK
など、まずは前年度と同じレベルのことができたことを
喜ぶというスタンスでいいと思います。

全く学校に行けていないお子さんの場合。

私もこういう子を担任した経験があります。
その経験からいうと、
行けなくても大丈夫です。

ただ、学校の先生とはつながりをもっておいて損はありません。

おうちの方が窓口?となり、学校とのつながりは切らさないでほしいのです。学校が別のつながりを紹介してくれる場合もあります。

どこかのタイミングで、そのつながり(つながろうとする努力)が
実を結ぶ日が必ずきます。

こういう場合、
いつになったら、登校できるという見通しがない分
終わりのない道を歩いているよでおうちの方も不安が大きいと思います。

その気持ちを担任などと共有するだけで、
おうちの方も気持ちが楽になるはずです。

最初のうちは、担任もよかれと思い、登校を促す声掛けをするでしょうが、そこは、子どもの様子に応じて、担任と共通理解を図ることで
よいつながりになってくるはずです。

最後に…

新学期のスタート。
子どもにとって受け止め方は様々でしょう。

担任の立場からいうと、
「新年度に向けて、担任の先生たちもやる気いっぱい」です。

最初から、やる気がなく、子どもを叱ってやろう!と臨む担任は
1人もいません。少なくとも私は出会ったことがありません。

学校に行けば、そんな担任の先生が明るく迎えてくれるはずです。
(期待のしすぎないって書きましたね(笑))

まずは、子どもたちを明るい気持ちで送り出す。

それを意識してみてはどうでしょうか。

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