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書籍「LIFESHIFT」実践編:「多様性に富んだ人的ネットワーク」を作るための4ステップ〜私の経験談その2〜


はじめに

以前、「書籍「LIFE SHIFT」の個人がシフトを成功させるためのポイントを抜き出してまとめてみた。」という記事を書きました。

この中で、シフトを成功させるためのポイントについて書いていますが、その中で、「活力と多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること。」というポイントが出てきます。
 
著者は、書籍の中で

LifeShiftにつながるような情報は、もともと親密だった友人ネットワークからではなく、友人の友人などそれほど緊密な関係にない知人から寄せられる

と書いています。 

「これは本当なのか?」気になったので、実際に自分の経験を振り返ってみることにしました。
 
その際、書籍に習い以下のような結果に繋がったネットワークに関する経験をピックアップしています。

・このネットワークを持っていることで自分がどのように変身するか 
 について多様なロールモデルやイメージやシンボルが得られる
 
・自己認識と世界の見方のどちらもが変わるきっかけになる

これらをもたらしてくれたネットワーク(コミュニティ)とそこに辿りついたきっかけはなんだったのか?について書いていきます。
 
ちなみに文中に出てくるイニシャルは関係ありません。

Case.1

いつ繋がったどんなネットワークなのか?

大学3年の就活生の時につながった人材業界のA社とその内定者ネットワーク

参加したことでもたらされた変化・成果

・就職の範囲が東京に広がった
(それまでは地元で就職するという発想しかなかった)
 
・人材業界が自分が進みたい方向だと感じ、絞ることにした
 
・自分の夢、想いを持って動く自分に自信を持つことができた
当時大学で知り合った人の範囲では夢を語ったり、想いを表現している人は身近に全くいなかった。

また、正解不正解に囚われがあったので、勝手に「この生き方でいいのかな?」と不安になっていたが、これでいいんだと腹をくくるキッカケをもらえた。

どうやって知ったのか?

自己分析や人との出会いを通じて、言語化した「軸」に基づいて情報収集したり、学外のイベントに参加している状況



学内で開催されていた生協が主催する就職イベントに参加。その運営スタッフの方とも仲良くなる。



同じく生協が主催する、色んな大学の4年生がスタッフを務める就職イベントが開催されることを知る。そのイベントのパンフレットを見て、人材業界に内定が決まっている先輩が気になる。



イベントに参加し、実際にその先輩と話し、先輩の話や自分の夢・想いを話し、共感してもらえて、自信になる。



その先輩がいくA社にも興味を持ち、エントリーする。(そのために就職先が東京になる)そこから内定者との交流など始まる。
 
※厳密に言えば、上記の生協が主催する就職支援系のネットワークも該当すると言えますね。

Case.2 

いつ繋がったどんなネットワークなのか?

大学4年生の就活の時に知った人材業界B社と社員の方たち、その内定者や選考でつながったネットワーク

参加したことでもたらされた変化・成果

・この会社の代表の話を聞いた時に、就活で初めて社長に対する憧れの気持ちが湧いた。

・この会社で働いている方達は魅力的に見えた。

・4泊5日のインターンシップ型選考で限界突破し、内定がゴールではなく、大切なことは成長だと確信した。

・人生の捉え方に大きく影響を及ぼす書籍と出会えた

・価値観の合う友人ができた
 →ここから後に別のネットワークとの出会いが生まれる

どうやって知ったのか?

自身が学生団体を立ち上げた時に誘った友人に当時の自分の夢を話したら、似たことをやっている会社があると言って教えてもらったから。
 
その友人とは、大学1年生時に硬式テニス部に少しだけ入った時に知り合った他学部の人(テニスは高校時代やっていて好きだった)であり、その時までの付き合いは深くなかった。学内で挨拶する程度。

おそらく就活のタイミングで「最近どう?」と話して、彼がかなり気合い入れてやっていたことを知り、そこから「じゃぁ、ゆっくり話そうよ」となった気がする。

Case.3

いつ繋がったどんなネットワークなのか?

社会人1年目の秋につながった、この記事でも書いた起業家育成スクールのネットワーク

参加したことでもたらされた変化・成果

・同世代の個人事業主、経営者仲間ができた

・会社を辞めて独立した

・引っ越しした(そこで出会った仲間と一緒に住むことに)

・メンターができた

・さらに新たな人的ネットワークが広がった
などなどたくさん。

どうやって知ったのか?

当時その起業家育成スクールを立ち上げようとしていた同世代の人に出会った。



彼に誘われた講演会に参加。(そのネットワーク(コミュニティ)のリーダーの人の講演会だった)



気になったのでもう一度参加。



起業家育成スクールの説明会が開催されるということでネットワークへ本格的に参加。
 
上記の同世代の人とは、友人が主催する交流会の2回目で知り合い、初対面で意気投合していた。彼が誘うなら参加してみようという動機で講演会に参加した。
 
交流会を開催し誘ってくれた友人とはCase2がきっかけでつながっていたが、それ以来ずっとSNSでつながっているというレベルだった。

3つのCaseから気づいたこと

今回3つのCaseをピックアップしました。いずれも私にとっては初期のことで、2005年〜2009年くらいの出来事です。
 
共通項を振り返ってみます。

・いずれも新しいネットワークの情報をくれたキーマンがいる

・そのキーマンとは新しく出会ったか、つながっていても関係は浅い

・そのキーマンとの出会いは、自分がすでに持っている/関係している何かを通じて得られたもの

・そのネットワークの中でロールモデル的存在と出会えている

・そのネットワークに関連する出来事を通じて意識が変わっている

・そのネットワークに繋がる時点で自分の中で「軸・夢」のようなものが持てている

このように書き出してみると、確かに関係の浅い知人(キーマン)からその後の鍵となる情報を得ていることがわかります。
 
また、上記の3番目にあるように、その関係の浅い知人(キーマン)とのそもそも出会いは、その時に新しく外側に求めた動きで出会った人や情報からではなく、
 
それまでに「すでに出会っている人」との「今までとは違う対話」や、すでに所属している場で「流通している情報」がきっかけになっていたことが興味深かったです。

・Case.1の場合
自分の所属していた大学の就職支援イベントに初めて参加したことを通じて。

・Case.2の場合
大学で所属していたテニス部(高校時代のテニス部の経験から選択したもの)で知り合っていた友人と、初めて就職の話をすることを通じて。

・Case.3の場合
就活で知り合った友人が新しく始めた交流会を通じて。

そして、そのキーマンに対して最初からいい印象を抱いている(話が合う、気が合う、共鳴する)ことに気がつきました。
 
ということは、関係性は浅いけれども、いい印象を抱いている知人からの
情報に対するアンテナを立てること
が新たにネットワークを築く上で重要なポイントのように思えます。
 
また、他にもポイントだと思えることは

その時点での自分の軸や想いなどを語れるようにしておくこと。

そうすることで紹介が生まれるなど「その次」につながりやすくなると思います。
 
こちらは具体的であればあるほど、効率性は高まりますが、最初の頃はキーワードや興味関心のある分野というのでいいでしょう。
 
私も一番最初の就活生の頃は「人と接する」「企画」とか「人事」とか、そういうところからのスタートでしたから。
 
それ以外にもあった方が得だろうなと思うのは

「応援したいと思ってもらえるかどうか」

もあるでしょう。(このあたりは別テーマにできるくらいなので今回は省きます。)

余談

余談になりますが、私はネットワーク・コミュニティに対する分類として以下のような極で捉えています。(また整理して書きたいと思います。)
 
目標   ↔︎   価値観
達成   ↔︎   繋がり
 
当時の私は目的・技術を求めていたようで実は価値観が合い、ホッとする生活を共にできるような繋がりを求めていました。(当時は気がついていませんでしたが)
 
その潜在的ニーズがCase3に集中的に関わるという結果に繋がったのだと思います。

繋がったことで「あり方」「心の豊かさ」を大事にしながら夢や、お金を稼ぐことを叶えていくというライフスタイルという当時の理想のスタイルを言語化することができました。
 
当時掛け持ちしていた他のコミュニティはいずれも「人材教育」という自分の大事なテーマに関係していましたが目標・達成という軸でした。
 
もし価値観、繋がりといった傾向が強いネットワーク・コミュニティを求めている場合は、私がポイントにしていたような

いい印象を抱いている(話が合う、気が合う、共鳴する)知人からの情報であるかどうか

という観点を取り入れた方がいいと思いますが、そうでない場合はその限りではないように思います。(ここも別途考察してみたいと思います)

まとめ〜4つのステップ〜

書籍LIFESHIFTで言う活力と多様性に富んだ人的ネットワークを作るためには?

(1)今の時点での自分の理想の方向性に関するキーワードを言語化しておくこと

こちらについてはまたまとめたいと思いますが、オススメは①いいなと思う人、本、記事などを見つけ、②その何がいいと思うのか?という順番で言語化する方法です。

(2)今すでに自分が繋がっているネットワークやコミュニティの中で上記について発信してみること

あるいはそれらにまつわるサイト、SNSなどの発信・情報を見る

(3)その中で、反応してくれた人あるいは気になった人に対してアプローチをし、話してみること

あるいは発信を見て知ったイベントに参加してみる。

(4)実際に話した中で、いい印象を持った人から新たな情報を得ることができたら、調べたり、参加してみたりすること

人からではなく発信を見て知った場合は、そのスタッフなど人と交流してみること

※補足
・その際、紹介者に終わった後に報告をすることがオススメ。
・すぐにどう関わりたいかなどが分かることは少ないので(すぐに言語化できるということは過去の経験の延長線上と言える。)、何度か継続的に参加することが重要。「何か気になる。」「何かここと関わっていたい。」という、グレーな状態を許容できることが大切。

(5)(4)から先について

以下の記事のように関係を深めていくことがオススメです。



 


 

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