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ライフリンク・メディア報道・故山本孝史さんの思い出③

自殺対策基本法の成立に命をかけて取り組み、実現した元参院議員の山本孝史さん。その決死の偉業をしのぶイベントが数多く行われています。報じられた記事の中から、その一部を引用します。

自殺対策基本法の制定などに参院議員として尽力し、2007年12月に胸腺がんのため58歳で亡くなった山本孝史さんをしのぶイベント「新たに、いのちへの思い」が命日の22日、港区虎ノ門の虎ノ門ビルで開かれる。
 自殺防止に取り組むNPO法人「ライフリンク」(千代田区)の主催。妻ゆきさん(59)も参加し、山本さんの活動を映像で振り返った後、ゆきさんとライフリンク代表の清水康之さん、基本法制定に一緒に取り組んだ尾辻秀久・参院議員が思い出などについて語り合う。ゆきさんは、「いのちの政治家 山本孝史物語 兄のランドセル」(朝日新聞出版)を来月出版する。山本さんが幼い頃に兄を交通事故で亡くし、兄のランドセルを手元に政策にまい進したエピソードや、参院本会議でがんを告白、がんと自殺の基本法成立を訴えた軌跡などをつづっている。
 午後6時半〜8時半。参加費1500円(書籍代込み)。要申し込み。問い合わせはライフリンク(03・3261・4934)へ。
                   (2010年12月21日 読売新聞

2010円12月23日 読売新聞

菅首相=似顔=は22日夜、東京・虎ノ門で開かれた「兄のランドセル〜いのちの政治家 山本孝史物語」の出版記念会に飛び入りで参加した。山本氏は民主党参院議員としてがん対策基本法や自殺対策基本法の成立に尽力し、2007年にがんで死去した。著作は妻のゆきさんがつづった。
 首相が会場で、山本氏が亡くなる直前に病室で撮られた写真を見て、目頭をハンカチで押さえる場面もあった。首相はあいさつで、「言葉よりも山本さんの生き様が、がんや自殺を少なくさせていくという強い訴えだった」と時折、言葉を詰まらせながら語った。     (2010年12月23日 読売新聞

一人でもがむしゃらに旗を振れば政治は動く、という信念を貫き、交通事故や自殺などで奪われる命を守るために奮闘した民主党の参院議員だった故・山本孝史さん。亡くなって4年になる今月、妻ゆきさん(60)は、孝史さんのがん闘病などを綴った朗読劇「いのちの政治家 山本孝史物語~兄のランドセル」を完成させた。
 作品には、がん末期でも走り続けた孝史さんの「命を切り捨てない」というメッセージを込めた。今月15日大阪で、俳優の田中健さんらによって披露された。今後、東日本大震災の被災地などでの上演を目指す。
                   (2011年12月20日 毎日新聞

 末期がんと闘いながら、がんや自殺対策の法律成立に尽くし、参院議員のまま亡くなった故・山本孝史さんの生涯をたどる本の朗読劇が16日、能代市で開かれる。著者で妻のゆきさん(62)は湯沢市出身。「がん、自殺両方の対策が必要な地元秋田で、山本の命のメッセージを伝えたい」と話している。 
県内の開催は2回目。昨年の秋田市での朗読劇をきっかけに「能代市でも、ぜひ開いてほしい」という声が広がり、開催に至った。
 秋田のがん死亡率や自殺率は全国で最も高い。ゆきさんは「山本は『がんの末期でも、“光り輝く人生がある”と社会に訴えたい』と話していた。彼のメッセージが、がん、自殺両方の対策の力になってくれればうれしい」。
 山本さん役は、俳優の田中健さん。自殺対策に取り組む、NPO法人「蜘蛛の糸」の佐藤久男理事長や、NPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」の清水康之代表も出演する。   (2013年11月12日 朝日新聞

国会でがん患者と告白し、自殺対策基本法とがん対策基本法の成立に尽力した、民主党の参院議員だった故・山本孝史さんの七回忌追悼集会が12月8日午後2時、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで開かれる。「『いのちのバトン』を受け取って」と題して、自殺対策に取り組むNPO法人代表らが、それぞれの活動内容について語り合う。
 集会では、妻のゆきさんとNPO法人「ライフリンク」(東京)代表、清水康之さん、同「蜘蛛の糸」(秋田)理事長、佐藤久男さんが進行役になり、会場の参加者とともに、山本さんから受け取った「バトン」(活動内容)について話す。山本さんの活動を映像で振り返りもする。
                   (2013年11月26日 毎日新聞

 がん対策への国の取り組みを強く後押しした参院議員、山本孝史さん(享年58)が亡くなって10年。その生涯をたどる朗読劇「兄のランドセル」が6月11日、東京都渋谷区のNHKホールで上演されます。脚本は妻ゆきさん(65)。「命を守るのが政治家の仕事」が口癖だった夫の没後に出版した同名の本が原作です。           (2017年5月16日 朝日新聞

山本孝史さんの生前の偉業を振り返ることは、自殺対策の意義と歴史をたどることでもあります。


写真は、宮城県・松島の藤田喬平ガラス美術館にて。

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