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海外留学先を選ぶ時に注意して欲しいこと

ベルギーで大学院生をしているHaruです。

大学院生活が始まってもう半年以上経ちました。
そして私の学科はとても早足なスケジュールで組まれているようで、5月にしてもう2学期が終了しています。

前回は授業や試験での出来事を振り返りましたが、今日は全体感として正直な意見も交えつつ「海外留学先を選ぶ時に注意して欲しいこと」について書いていきたいなと思います。
細かいことをあげるときりがないですが私があげる点は率直に、費用と出願難易度についてです。



①授業費が(かなり)安価

私は、自身の経験を通して、授業料が安い大学は注意だなと思っています。

私のいるベルギーは大学の費用が比較的安価だと思います。日本の私立より全然安いです。
最初はわーいラッキーと思ってました。
でもこれって本当にメリットデメリットあるなと1年目を終えて気がつき始めています。

簡単に言うと、What you pay is what you getなのです。

例えば(あくまで私の学科は)授業は基本的に大人数です。
少人数でディスカッションする機会はほぼないです。
おそらく教授のリソースが少ないからだと思っています。
彼らの人数も時間も限られているので、どうしても省エネ教育になります。
その結果として、大学としてが生徒に対して与えようとしている教育が最低限のように私は感じてしまっています。

でも、あの授業料だったらまぁこんなもんかな、と思わせるような
そんな内容なのです。
だから生徒の授業に対する期待値も低いし、翌年の改善にもあまりつながっていないです。

安価な授業料は、授業だけの話にとどまりません。
クラスメートの質にも関係します。

ところで、需要と供給の話は、高校の時におそらくみなさん習ったかと思います。
この需要供給曲線が示唆するひとつのこと、それは
値段が安いほど、需要が増える ことでした。

これがまさにクラスメートの話に直結します。
授業料が安いほど、いろいろな人がApply(需要が増える)するため、
クラスメートの質にバラツキがどうしても出てきます。

極端な例ですが、マクドナルドって値段がお手頃なので、色々な顧客がいますよね。
正直結構生活ギリギリで・・・みたいな人もいれば、例えば単純に便利だからみたいな理由で、全然懐に余裕がある人も来店すると思います。

一方で例えば超高級フレンチって、価格設定をある程度高くしていることで客層って限られますよね。
もちろん一概には言えませんが、マックにいる顧客の層とは変わってくるでしょう。

大学でもこれと同じことが起きます。
授業料が比較的安価→大学への需要が増える→生徒の質という観点でバリエーションが出てきます。

誤解のないようにしたいのですが、高い授業料の大学が絶対良いと言っているわけではないです。
(名声にあぐらをかいている大学も世の中にはあるでしょう。)
私が伝えたかったのは、需要と供給の理論に沿った、授業料が安価な大学に起こる現象です。

②出願要件が容易で応募しやすい

そして出願のハードルが低い大学も注意です。
例えばIELTSのスコアや、提出するMotivation Letterなど。
出来れば最低7.0くらいのところを選ぶとクラスメートも結構変わってくると思います。。
(私のところはちなみに6.5、各セクションのMin要件はないので、時々英語が話せない子がいたりします。)

Motivation Letterも、結構簡単に書けるような形式だと
他の大学の併願用に少しだけ書き換えて提出、みたいなことができるので応募が楽になり、その分質に影響が出ます。

例えば某MBAでは出願時に複数のエッセイの提出が要求されます。
それって、とても時間がかかるし、その学校だけのものなので使い回しもできませんよね。
その出願要件自体がすでにセレクションの一環なのです。
本当に入りたい人だけがその課題に取り組みます。その結果、応募者の質も向上するでしょう。


まとめ

授業料と入学要件は、教育の質とクラスメートの質に少なからず影響をもたらします。
上記挙げた2つの要件がそろっている大学は、要注意だと思った方がいいと私は考えています。

安い高い難しい簡単、などの表現で
具体的な尺度はないのですが、世界中の大学との比較という意味で考えていただければと思います。

もちろん国によっては大学の授業料が教育無償だったり、とても安かったりするところもあるでしょう。
でもそれがいいことばかりではない可能性があることを知って欲しいです。

逆に、授業料が安価でも、入学要件が厳しい大学は一定のセレクションができているので、クラスメートの質という観点ではまだ良いかもしれません。

大学全体ではなく、あくまで私の学科の話ですが、私は今いる学科について、正直残念だなと思うことが時々あります。
それは授業がやはり物足りなかったり、同僚生徒もなんでこの人大学に学びにきてるんだろうというような人がいたりするからです(授業中寝てたり、課題にChatGPT使ってきたり)。
でもそれもやはりWhat you pay is what you get なのです。Payはお金だけでなく、出願時の努力含め。

当たり前ですが、海外で学ぶ理由は人によって異なるでしょう。
Degreeを得たい、海外で働きたい、専門知識を得たい、キャリアアップしたい、とにかく海外で新しい経験がしたい、友達が欲しい 等等・・・

でも新しい環境で何かに挑戦するということは留学を考えている全てのひとに共通すると思います。

もし同じ挑戦をするならば、より良い教育を受けて、互いに刺激をし合える仲間に出会ってほしいです。

なので、今もしかして志望校選びをしている方がいたら、あえてあえてあえて、私は言いたいです。
「選択に迷った時は、あえて難しい道を選んだほうがいい」

高額なスクールに行った方がいいという意味ではないです。
私が伝えたいのは、自分の時間とお金を無駄にしないで欲しい、手の届く範囲で妥協するのではなく、できれば今よりも1・2歩先のより高みを目指した方がいい、ということです。


皆さんは、海外留学を通じて、どんな自分になりたいですか?
皆さんのこれからの留学先で、より良い学びと出会いがあることを祈って・・


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