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靴擦れ


上履きをキュッキュッと鳴らしていた小学校時代
ほとんど眠って過ごした中学生時代
そして高校卒業

やろうとすれば出来た事
いくら頑張っても手の届かなかった事
色々あるな

もっと色んな経験をすれば良かった
なんて後悔も無いわけじゃありません

でも廊下は走ちゃ行けないのです

先生が言うんだから間違いありません
転んでしまってからでは遅いのです

ただ大人から聞く話も私の想い出も
転んでしまった事の方が印象深く魅力的なのは何故でしょう

先生、膝小僧を見せてください

好奇心

大事件です
わざわざ転ぶ為に走ってみると何故か転ばないのです

転ぶ時はいつも「転ぶはずがない」と思っている時だけなのです
大発見ですね

映画、漫画でも悲劇が起こるとその人物が発する言葉は「まさか」だとゆう事にもっと早く気付けていたら私はもっと高校生活を楽しめたかも知れません

人一倍臆病な私は転びにくいのですから

何もしないがどれだけ勿体ない事なのかを18歳にしてようやく気づいたのです
そして私は行動に出ます

デートですw

デートと言えるかわかりませんが男子と2人だけでお出かけです

男子とゆう、なんとも理解し難いうるさくてよく動くあの生物です なぜに髪が短いのか何より声が変わるってw同じ生物とは思えませんw

髭も生えるらしいのです

その男子とお出かけ
私大丈夫でしょうか?

いきなり噛み付いたりしないよね

男子と会うことは誰にも言ってません
もしもの時はダッシュです

でも全く興味が無いかとゆうとそうでもなくて
男子は私に何を話すのかどこへ行くのかとても興味深いのです

学校を卒業したからか、自意識過剰な私は周りを気にする事が少し減ったのが会うと決めた動機です

それと仕方なく会ってあげると私に言わせた男子のLINE攻撃のおかげなのかも知れません

〰️ここまではまだ会う前の私です、次項が会った後になります〰️

ホワイトデート

ついに当日です
シャワーを浴びて髪のコンディション最高です
自分の髪好きなんですよ

待ち合わせ場所まで自転車ですw
相手も自転車で来るって言ってました
田舎の現実ですね

そして未確認生物とのファーストコンタクト
異星人と会った人類はきっとこんな気持ちだったのでしょう

敵意がない事を示すために少し笑ってみます
異星人の黒目が私をみます
やっぱりちょっと怖い

これが感想です

学校で会った時は感じなかった身長差と
見慣れない私服

学校でもまともに話したことないのに今は2人きりなのです

頭の中は真っ白です
その後何を話して何を食べに行ったのかしばらく私の記憶は白紙のまま

ようやく意識が戻ったのはゲームコーナーで惜しくもフィギアを取り損ねたくらいからです

肘や肩がぶつかる度に大笑いしながら楽しんでる私
チラッと見た異星人の顔はちゃんと○○君でした

いつの間にか私は異星人の言葉を理解できるようになり
リコと呼び捨てされている事に悪い気もしませんでした

あっという間の時間
異星人は車校に行くからとバイバイしました

私も車校行けば良かったかなと少し後悔
付き合っての告白には苦笑いで返したけど嬉しかったしまた会いたいなとは思ってる


ほわほわ

帰り道1人自転車を漕ぎながらたまに込み上げてくる笑みを隠すのが大変でした

今ならどんな人にも優しくできる
そんな気持ちなのです

自転車を降りてスマホを見ると車校バス待ちってLINEと変顔が送られてきてました

私は家に帰ってから靴擦れの写真を撮って「痛い」と返信しておきました

昨日まで異星人からLINEが来るたび、しつこいなぁだったのが友達とLINEするように楽しいものに変わったのが不思議

よく吠えて怖そうなイヌも頭を撫でてみればこんな感じなのかもしれません

2人で撮ったプリクラはなかなか可愛く写っていて満足です○○君はオカマみたいになって嫌だと笑ってましたがw

人生初の男友達大切にしようと思います

男の子メモ
学校以外ではかなり優しい
ゲームが大好き
笑い声は大きい
手は暖かい
なんか変わった匂いがする
髪の毛が硬い
私を好きらしい
お金を出したがる
やたら私を撮る
バイバイのあと何回も振り返る
立ち漕ぎ
そして私の自己肯定感をあげてくれた
恋とか付き合うとかはまだよくわかんないけど
私にとっては大きな一歩

新しい服が欲しくなりました

そんな日でした。


あとがき

自分でびっくりしてます
苦手なことってわからないから
苦手だと思うのかな

踏み込んでみたら楽しい
あとどのくらいこんな経験をするのかな
素敵な1日になりました



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