永元千尋 / LIBERTYWORKS

小説やゲームのシナリオを書きながらのらりくらりと生きてきたひと。今日も今日とてのらりく…

永元千尋 / LIBERTYWORKS

小説やゲームのシナリオを書きながらのらりくらりと生きてきたひと。今日も今日とてのらりくらりと生きてます。

マガジン

  • LIBERTYWORKS レーベル概要

    「はじめまして」の人はまずこちらから!

  • 終焉のパラベルム

    斬り捨てろ。敵を、過去を、弱い自分を。

  • 永元千尋のひとりてらり

    エッセイというほど立派なモノじゃございません。ひとりでブツクサやってるだけの、そういうアレっすわ。

  • 〔平和への妄執〕のすべて

    2006年のリリース以後、今も多くのフリークに愛され続けている3Dダンジョン探索型RPG〔WIZARDRY外伝~五つの試練〕。その最大の特徴は自分好みのウィザードリィが自由に作れるシナリオエディタを搭載していること。本稿はjokこと永元千尋が制作した自作シナリオの攻略データ集です。

  • サイズミック・エモーション

    日向みつきは18歳の予備校生。大きなお節介と小さな迷惑、そして世界規模の陰謀を抱え込み、彼女は今夜も東京の空を飛ぶ!

最近の記事

  • 固定された記事

“LIBERTYWORKS”とは?

 誕生は2009年。のんべんだらりと文筆業をやりながらどうにかこうにか糊口を凌いでいた永元千尋(ようもと・ちひろ)が、コミックマーケットに参加するために立ち上げたサークルの名称でした。  その後、同人小説や電子書籍による個人出版を手がけるうち、ペンネームとは別の個人レーベル名という扱いになっていきます。  そうして、2021年には同名で税務署へ開業届を提出・受理。正式に個人事業主の屋号となって、現在に至ります。  こんな風に書いていくと「すごいね」とか「ちゃんとしてるんだ

    • 永元千尋 略歴 : 第4部/独立編

      いよいよ「現在」に直結するパートへ。 独立編2009 : 永元千尋  フリーランスとしての独立を機に、ペンネームを「永元千尋(ようもと・ちひろ)」へ改める。  また、R18方面の仕事では「Flypaper」の名義を使い分けることとした。  この夏、コミックマーケット(C76)へ参加するため〔LIBERTYWORKS〕というサークル名を掲げ、同名で個人サイトとブログも開設。これが後に個人事業主としての屋号にもなる。   ■■■ METALHEAD EXTREME L.W

      • OVERVIEW

        About the Story  本作〔終焉のパラベルム〕は、永元千尋 / LIBERTYWORKSによるオリジナルの小説作品です。    いわゆるハイファンタジー系の物語、剣と魔法の世界だと捉えていただいて差し支えありません。  ただし、厳密にはその真逆、SF的なポストアポカリプスに相当するのかもしれません。現代よりもはるか先、遠未来の物語として解釈することも可能ですし、作者自身もそう感じられる作品であるよう意識をしています。  とはいえ、ジャンル的なものはあまり気になさ

        • BACKGROUND

          旧帝国期 Early era (and Fall of the old-empire)   ――はるか昔。    その頃の人類は、今とは似て非なるもの、百の姿と千の名を持つ完全無欠の存在〔イデルニ〕であった。  イデルニは、森羅万象を解き明かす叡智と、それを具体的な力に変える高度な技術をもって、世界を覆い尽くすほどの一大文明を築き上げる。    しかし、イデルニは神にあらず、人であった。    ゆえに、自らの力に酔いしれ、溺れ、この世界の禁忌に触れてしまった。結果、聖霊の加護

        • 固定された記事

        “LIBERTYWORKS”とは?

        マガジン

        • LIBERTYWORKS レーベル概要
          4本
        • 終焉のパラベルム
          4本
        • 永元千尋のひとりてらり
          20本
        • 〔平和への妄執〕のすべて
          17本
        • サイズミック・エモーション
          28本
        • コヲロコヲロ
          12本

        記事

          CHARACTERS

          “表”の部隊 / Main Squad・シオン  扶桑流剣術の遣い手。戦局を先読みする能力に長けていて、司令塔として実質的な部隊長役を担う。  エルフのように見えるが血筋は人間で、いわゆる“取り替え子”だという。幼い頃から相当な苦労をしたらしく、それ以上は過去の話をしたがらない。そもそも彼女がどこで剣術を学んだのか、どうやって戦術指揮を身につけたのかも。   ・メレディナ  魔術と神術の両方を修めて賢者の資格を得た才女。  〔永き民(エルフの旧称)〕が負った氏族の使命に

          INTRODUCTION

           扶桑流剣術の遣い手であるシオンは、五人の仲間たちと共に軍の最終試練を突破した。武術のみならず魔術にも神術にも精通し、あらゆる脅威に対処可能な精鋭部隊であるという証を立てたのだ。  民間あがりの促成栽培。どこの馬の骨とも知れぬ愚連隊。あんな兵隊もどきが使い物になるものか。シオンたちに向けられていたあらゆる悪評は一夜にして覆った。文字通りの快挙である。    だが、後に設けられた祝いの宴席で。   「……魔人エイドゥの討伐?! まさか志願したってのか?!」 「奴の潜伏先は〔混沌

          キルロードに「おつかれさま」と言いたくて

           この記事は、2023年10月に投稿したものの続きになる。  僕は前回の記事を「いやあ、今から楽しみですな!」という文言で結んだ。応援してきた競走馬キルロードの活躍を信じきっていたからね。せいぜい半年ほど前のことなので、その頃の高揚した気分はよく憶えている。    けれど現実は、僕が期待したようにはならなかった。    簡単にまとめると。  地方競馬(南関競馬)へ移籍したキルロードは、都合2度のレースを走り、そのどちらも馬券に絡むことなく、引退、登録抹消となった。    そ

          キルロードに「おつかれさま」と言いたくて

          生成AIから距離を取ろうと決めた話

           2024年3月30日をもって、LIBERTYWORKSと永元千尋は今後、自らの表現物に生成AIの出力品を直接的に使用しないことを決めました。    最初に言っておきますが、これはあくまで「僕個人の現時点での結論」です。  生成AIを積極的に活用している肯定派の人たちに「やめろ!」と言いたいわけではないし、逆に、生成AIを蛇蝎の如く嫌う否定派に「あなたがたは正しい!」などとエールを送るつもりもありません。ましてや、肯定派と否定派が現在進行形で繰り広げている不毛きわまりない言論

          生成AIから距離を取ろうと決めた話

          マグレの2023年を振り返る

           昔、偉い人が言いました。   「人間の特徴は、暦を持つことである」    夏至だの冬至だの誕生日だのクリスマスだの、そんなものを気にしながら生きている動物は他にいない。人だけが一年を365日に割って「その日」を定め、これによって日々の暮らしに彩りを添え変化をもたらし、時にそれを生きるためのよすがとすることもある────    まァね。実際、この年齢になってまいりますとね。気付いてしまうんですよ。若い頃みたく「大晦日だ元旦だと言ったところで何かあるわけでなし」だの「蕎麦だのお

          マグレの2023年を振り返る

          WIZARDRYで遊んでいたらWIZARDRYを作ることになった話

           あなたが少年少女だったころ、夢中になっていたものは何だろう。    ある人は、野球やサッカーなどのスポーツを挙げるかもしれない。  またある人は、アニメや漫画や小説を挙げるだろうか。    そして大人になって、少年少女だったころ夢中になっていたものを「仕事」とし、「プロ」などと呼ばれるようになった者を、世間では一般に、    〔 夢をかなえた人 〕    などと言うわけなのだが。    実際そうなってみると、何と言うか……不思議な感じだった。  少なくとも「夢をかなえた人」

          WIZARDRYで遊んでいたらWIZARDRYを作ることになった話

          真:競馬と俺とキルロード

           5回にわたって続けてきたこのシリーズもついにオーラス。    長々と繰り広げてきたせいで完全に主題が迷子になってしまったが、元を正せば「僕はキルロードという競走馬のファンであり全力で推している」と「でもホントのところ競馬は苦手」という一見矛盾した話を説明しようとしただけだ。こんなに尺が必要だったのかと我ながら思うけどね。  ただ、ここまでの文章を今になって読み直してみても、話が脱線して余計なことまで書いた感はまったくのゼロ。僕にとってキルロードおよび競馬に対する想いというの

          真:競馬と俺とキルロード

          女神と俺とゴールドシップ

           十代の頃、北海道で得難い経験をした僕は、その後、馬という生きものの魅力に取り憑かれ、乗馬を趣味とし、馬に関係する仕事の道を歩み始める……などということはまったくなかった。    四国の実家近辺は、地域まるごと「馬」ってものに縁がなかったのよね。前に話した幼少期の思い出も実際には馬じゃなくて牛だったし、お祭りで練り歩く山車も牛鬼だし、趣味人の富農がやる娯楽といえば乗馬よりも闘牛だったし、通学路の途上で普通に牛を見かけるくらいには牛とともに生きて牛を推している地域だったんですよ

          女神と俺とゴールドシップ

          乗馬と俺とオグリ1着

           1990年12月23日。有馬記念。  言わずと知れた名馬中の名馬・オグリキャップのラストランだ。  「オグリ1着! オグリ1着!」  という名実況と共に、同馬が伝説となったその時。    僕は、生涯初めてのレース予想を見事に的中させていた。  もっとも、当時の僕は16歳の高校生。当然ながら馬券とは無関係である。父親に「お前はどの馬が来ると思う?」と意見を求められたから「オグリキャップ」と答えただけ。父子ともども法に触れるような真似は一切していないのでご安心いただきたい。

          乗馬と俺とオグリ1着

          生家と俺と謎の馬小屋

           僕は四国の片田舎の生まれで、両親は国道沿いで飲食業(うどん屋)を営んでいたが、同居の祖父母は米農家だった。  この辺りの解像度を上げていくと、たとえば「父親が入り婿だった」とか「母親は家業の米農家だけは死んでも継ぎたくなかった」とか「父親と祖父がまともに話している姿を見た記憶がない」とかで際限なく話が広がってしまうので目いっぱい端折るが、とりあえず生家は築半世紀を軽く超える古い木造の平屋建てで、窓はアルミサッシなどに置き換わっていたものの、梁も屋根も壁も大正から昭和初期の農

          生家と俺と謎の馬小屋

          競馬と俺とキルロード

           これは(少なくとも僕にとって)超ビッグニュース!  高松宮記念2023(G1)9着を最後に中央の競走馬を引退したキルロードが、大井競馬場・的場厩舎の所属で現役復帰するらしいのだ!  中央引退後、同馬は神奈川で乗馬になるという噂だったが、しかしそれが競技としての乗馬(障害物を飛んだりするやつ)なのか、それとも観光や趣味の乗馬なのかは不明なままだった。もし後者なら自分もキルロードの背中に乗れるんだろうか、そんなことが可能なら是が非でも乗りに行くぞなどと思ってはいたんだけどね。

          競馬と俺とキルロード

          ヤマアラシのほにゃらら

           心理学用語で「置き換え」というものがある。  欲求不満や葛藤に対処しようとする適応機制で、簡単に言うと八つ当たりなのだが、ギックリ腰や慢性の腰痛なんかも無意識下の怒りや感情の抑圧が原因で起きている心身症であるケースが多いそうなので、これも広義の置き換えということになるのだろう。  まあ、僕は医者ではないし、大学で心理学を専門的に学んだわけでもなんでもないので、上記は話半分かそれ以下で受け止めていただきたい。ぶっちゃけ適当にぐぐって目についたワードをコピペしながら既知の知識

          ヤマアラシのほにゃらら