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私論 エリオット波動理論の良し悪し その1

何度でも何度でも僕は生まれ変わっていける そうだ まだやりかけの未来がある の巻


初めにお断り:エリオット波動について私的な感想を述べます。全く個人的な意見です。ここで学術的な論争をする気はありません。私の考えを誰に押し付けるものでもありませんし、私の意見が正しいと主張するものでもありません。


私がエリオット波動に初めて接したのは10年ほど前になるかな

それまでの私は
相場初心者で急な上昇があるといつまでも急騰するような気になっていたし、急落があったらどこまでも底なしのような気になっていた
しばらくするとそんなこともなかったようにもみあう
波の特性を知らなくて相場に振り回されていた

そこでテクニカル手法を勉強するわけだが、よく使用されるインジケーターである例えばMACDやストキャスティクス、RSI、ボリンジャーバンドなどなどはきわめて簡単、単純な数式であることだ
ある期間の特徴を捉えることはできるだろうけれども、こんな単純な数式でこの複雑系の全体を理解するには十分とはとても思えなかった

相場の波動は明らかに複雑系であり、非線形科学の領域
しかし、複雑系の構造としてフラクタル構造やパターン形成から
フィボナッチにたどり着き、そこからエリオットと出会うのは必然であったといえる

ここで予め言っておくが、私はエリオット波動理論が好きだ
波の特性を理解するのに非常に重宝する
だけど、私はエリオット波動理論を使って売買することはない
私にとって、この理論は実際の売買に使える「魔法の杖」ではないということを書いていきたい

もちろんエリオット波動理論だけで十分収益できるよという達人もいらっしゃるだろうけど、少なくとも私が求める売買戦略にはふさわしくない理由がある

さて、相場の波動を眺めていると次のようなことを感じると思う
・一定の振幅幅で上下にもみ合っている
・もみ合ってると思うと急に上昇や下降する
・一旦大きく変化するとしばらくその傾向は継続する
・長期の傾向が続くとその反動がある

これらの波の特性を理解する波動パターン認識の理論としては
ダウ理論やエリオット波動理論がある
エリオット波動理論に関しては各種書物があるし
検索すればたくさんの有象無象の情報が
(この記事もそのたぐいだが)
あふれている

私が参考として読んだのは以下の二冊

エリオット波動入門 (ウィザードブックシリーズ) 単行本 – 2009/8/5
英語版 ロバート・R・プレクター・ジュニア (著), A・J・フロスト (著), 長尾慎太郎 (読み手), 関本博英 (翻訳)

エリオット波動―ビジネス・サイクル 単行本 – 2000/6/1
A.ハミルトン・ボルトン (著), 林 康史 日本証券新聞編集局

もっといい本もあるでしょう 参考に

それらの情報から、私なりに抜き出した波動の目安をまとめている
以下のよう

まあもしかしたら間違っているところもあるかもしれないけど
そこはゆるしてちょ

今回はエリオットを語る その1なので
ここではまず、エリオット波動理論の良い点を挙げておく

1.複数の未来の予想シナリオが描ける

例えば、急騰の五波動構成の3波があれば次は調整の4波がくるだろう
2波が単純なジグザグなら4波はもみ合うなど、波動の次の予想シナリオが予想できる
これは、他のどのようなテクニカル解析にもない利点でエリオットならでは特性といえる
さらにいうならば、調整波だとしてもジグザグ、フラット、トライアングル、ダブルスリーなどの複合波と幾つかの複数の可能性を描くことができるこれは実に重要な特性で、いつまで辛抱するべきか、いつ頃そのもみ合いから抜けれるかを予測できる

2.上値、下値の目途が予想できる

これも重要なエリオットの利点
フィボナッチ係数を使った目途というのは単なる目安なのだが、案外その近辺で折り返すことも多い
意識されるポイントは
0.236、0.382、0.5、0.618、0.786、1、1.382、1.618、2.618、3.618、4.236
これらの比率をきっかけにトレンドの変換が起きることがままある

3.時間軸による波動のパターン認識ができる

細かい相場にのめり込んでいると大きな時間軸が見ることができなくなる
今が上昇、下降あるいはヨコヨコのもみ合いの中にいるのか分からなくなってくる
エリオット波動は、相場の波動はフラクタルな繰り返し構造になっているという前提になっていて、これらをパターンとして認識することで、長期の時間軸の構造から、現在の短中期の方向性がわかるということ
つまり、分足レベルでの下降があったとして、それは時間足の上昇の中の調整の下降なのか、あるいは日足の上昇の過程なのか、下降の過程なのかそれによってその下降が継続するのか浅いのかを予想できる

下記は長期の波動カウント
現時点では長期の上昇の途中と考えていて、仮に大きな下降があったとしても、そこは買いのチャンスとみれる

さて次は、私が思うエリオット波動理論の課題、なぜ私が実際の売買ツールとして使わないのか、もしも使うとしたらどのように使うかを順次書いていきたいと思う


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