上昇志向も何もないけど「ワーママ管理職」になろうと思ったワケ
管理職試験に合格した。
数か月前急に上長に呼ばれ、部門として推薦するので管理職試験と面接を受けるように、とお達しがあった。
「管理職目指してのし上がるぜ うぉー!!!!」
みたいな上昇志向はこれっぽっちも持ち合わせていないので、その時の私の反応としては
「それって絶対受けないきゃいけないんでしたっけ・・・・・・・・」
というものだった。たぶん正しい発言ではなかったと思う。
上司はちょっと面食らっていた。
恥ずかしながら私は今回の話をいただくまで”管理職”というのをよく理解していなかった。
今すでにチームを持っているし、部下の育成も担当しているし、管理はしてるんじゃないのか?と思っていた。なんなら中途採用の面接官までしてるし。
ほとんどの社会人の方にとっては今さらだろうが、一応”管理職”とはなにか?を色々調べてみた。私の理解としてはこうだ。
管理職とは、「管理監督者」。
労働組合には入らず、経営者と一体的な立場にあるもの。
中長期的な視点をもって、企業の成長をけん引する役割を担う。
その中には、成果管理やピープルマネジメントも含まれる。
つまり、ただいわれたことや落ちてくる指令をこなすことをする役割ではなく、「会社を変えていく側の人間」ということのようだ。
そうなってくるとちょっと興味深く感じてくる。
社員としては意識低めの人間だが、そんな私でも会社に対する不満や、もっとこうしたらいいのになぜ!?!?!?!という疑問は持っている。
管理職になれば、全部が全部うまくいくことはなかろうが、腑に落ちないことがあればちゃんと自分で声を上げて変化させていけるし、逆に言うとそれが仕事なんだろうと思えた。
そこで、この機会を有難くとらえ、試験を受けさせてもらうことにした。
(上司はほっとしていた)
正直、準備はめちゃくちゃ大変だった。
普段まったく会社のこと(社長のお言葉とか、業績とか)を気にしてなかったので、面接の準備も相当困難を極めた。
昨年の業績も答えられないまま面接に乗り込んだたら即刻退場だったろう。
準備期間中は、抜け毛が増え、暴飲暴食になり、肌も荒れに荒れた。
こんなにストレス抱えてまで、なりたいんだっけカンリショク・・・
と眠い目をこすりながら呟いた日もあった。
でも不思議と合格通知を受け取ると、気持ちとしては晴れ晴れしている。
別に管理職になったからって急に自分が賢くなるわけでも、強くなるわけでもないのだが、確かに何かを”許可された感じ”はするのだった。
ただ、面接のやり取りのなかでやはり「女性で」とか「子育てと両立しながら」とか「その背中を後進の女性社員にみせてほしい」とかそういう類の期待値をかなり積極的に伝えられたことは気になった。
女性管理職を増やそうという流れの中で、うまい具合にピックアップしてもらって波に乗っている自覚はある。
ただ、私は別に女性だから、子育てしているから管理職にチャレンジしてみようと思ったわけではない。
でも、そんな説明は面接官には通じなさそうだった。
そういうバイアスで作り上げられた組織を変えられるなら、あえて”ママさん”管理職として売っていくのも悪くないかもしれない。
自分にできることを、少しずつ。
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