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「仕事は日常」「趣味は自己成長」という異星人夫を観察する

夫が転職する。

3ヶ月の転職期間を経て、最終的に大きなキャリアアップの機会を得た。

通常業務を遂行しながらの転職活動は大変そうだったが、内省を繰り返し自分が本当に望むものは何か?やりたいことは何か?を突き詰める様子は、同じ社会人としてそばで見ていてとても勉強になった。

働く上で大切にしたいこと、ゆずれないものは、人によってかなり違う。

例えば、私の夫の場合、仕事に対するモチベーションの1番は「自己成長」だそうだ。

自己成長がモチベーションなので、難しい仕事や、困難なプロジェクトにも、非常に前向きに取り組むし、少々残業が重なっても、体力的・気力的に辛いところはあろうが、乗り切れるのが夫である。

威張っていうことでもないが、この類のモチベーションは私には存在しない。

家族と食べたいものを食べ、行きたい時に旅行に行けて、子どもには不自由なく習い事をさせてあげられるだけの財力は欲しいと思う。

だからといってお金さえつまれればどんな仕事でもやります、ということでもないので、本当に自分がなんで働いているのかよくわからない。

そしていよいよ夫の有給消化が始まった。

私が前職を辞めたときには、45日の有給消化があった。
今にして思うとなかなかだが、残った有給はすべて余すことなく使わせていただいた。

当時はまだ結婚もしておらず、子どももいない自由人だったので、毎日本当に本当におもいつくままに過ごした。

今回の夫の場合、家庭があり、妻である私もフルタイムで働いていて、子どももいるので、当時の私の状況と違うと言うのはあるだろう。

それにしても、彼の日常が、最終出社日を経ても、何も変わらないことに非常に戸惑いを感じる。

例えば、朝は誰よりも早く起きて、24時間営業のジムへ行く。
私と息子が目を覚ますころには既にリビングの暖房がついて部屋が暖まっており、毎朝夫婦で飲んでいる白湯が準備されている。

平日の日中。私が在宅勤務している横で多少ゲームをしている様子は見られるものの、しばらく姿が見えないな?と思い彼の書斎を覗くと、まだ返却していない会社のPCを開いて何やら分析レポートを見ているではないか。

何をしているのかと問い詰めると(問い詰めると言うのもおかしいのだが)、ちょっと仕事で気になることがあったので、実績レポートを確認していたと言うではないか。

最終出社日が終わっただけで、まだ在籍はしているので、大きな問題にはならないであろうが、仕事を離れてもなお業務や業績のことが気になると言うのは、一体どういうことなのだろう。

首を傾げすぎて折れそうだ。

本人に聞いてみたところ、それは「仕事が日常の一部である」からなのだそう。

こんな人種もいるのだなぁと宇宙人を見るかのような気持ちで夫を見ている。

彼の新しい職場での仕事が始まるまで、あと約30日。

仕事が日常になっている人間が、有給をどのように過ごして次のステージに切り替えていくのか、観察という意味では非常に興味深く見守っている。

面白い出来事があれば、ちょっとここに記していきたい。

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