【資金繰り】 「なぜ、黒字でも倒産するのか」
資金繰りとはなにか、重要性、資金繰りを作成できるように、数回に分けて解説していきます。
決算書の読み方や財務関係、資金繰りの説明はむずかしいものが多いため、初めて勉強される方も分かりやすいように簡単に解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
✓この記事を読み終えた後には、「なぜ、お金が減るのか」を理解でき、資金繰りの作成に必要な基礎知識を手に入れることができます。
1.どうして資金繰りが必要なのか
黒字でも倒産する可能性があるからです。
売上がどんなに伸びていて黒字となっていても、資金繰りが詰まれば倒産します。逆に赤字であっても資金繰りが回っている間は倒産しません。
これが「黒字」でも倒産の可能性があり、「赤字」であっても倒産しないということです。
これが「黒字」でも倒産の可能性があり、「赤字」であっても倒産しないということです。
2.「黒字」なのにどうして資金繰りが悪化するのか
「黒字」なのに資金繰りが悪化する要因は、損益計算書には示されていない出金があるからです。その示されない出金について主なものを5つ解説していきます。
主な5つを解説しました。ざっくり解説すると、「資産」が増えるとお金が減り、「負債」「資本」が減るとお金も減ります。その逆をするとお金が増えます。
3.貸借対照表であらわす
長期借入金500万円を、固定資産(車・事務所)の購入のため借入。残りの資産900万円増えたものを現金で立替をしたことになり預金がゼロに。さらに、借入金の年間返済額も200万円となり返済できない状況に。
極端な例ですが、900万円の預金がゼロとなったうえに、借入金が返済できないことになるなど、いかに資金繰りが重要かを理解できたと思います。
4.まとめ
「お金が増えたか、減ったか」、「なぜ増えたのか、なぜ減ったのか」は、顧問税理士事務所に作成してもらっている月次の損益計算書だけではわかりません。損益計算書には示されていない入出金があるからです。資金繰りを作成している中小企業を少ないですが、最低でも6ヶ月程度の資金繰りの作成をおすすめします。
金融機関に借入を申し込んでも1ヶ月や2ヶ月の期間はかかります。「あの時もう少し早く気付いて入れば」と後悔しないよう資金繰りの重要性を認識しましょう。
第二回目は、「経営状況の把握」を解説していきます。
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