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【銭湯めぐり51 宝来湯@葛西】小じんまりした昭和レトロの街中銭湯

【銭湯めぐり51 宝来湯@葛西】

江戸川区浴場組合のスタンプラリーが続いているため、昼から江戸川区の葛西へ。葛西には、メトロの #地下鉄博物館 があることは、以前から地下鉄内の広告で知っていたが、こういう機会でもなければ、子供達もすでに成長している中で、博物館目的で来ることは無かろうと思い、まずは博物館からスタート。

こんな入口です。
日本初の地下鉄車両


メトロの東西線もこの辺りは、地下鉄というより高架になっており、そこで生まれた高架下の土地を活用して、細長い博物館が造られている。ネット上のクチコミ通り、小さなお子さん連れがほとんどで、自分のように鉄チャンでもない大人が単独で訪問しているのは不思議な感じ。ただコンパクトに車両展示、技術説明、シミュレータなど、鉄道系博物館に必須のアイテムを上手く配置していた印象。地下鉄博物館らしかったのは、トンネル掘削の工法の説明で、シールド工法にもいろいろあることが分かったこと。3つの円が重なったメガネのような3連シールド工法というものが存在して、真ん中の部分にそのまま駅を造れるというのが、かなり面白い。これで造ったら、ロンドンの地下鉄のようにTubeと言うのではなくて、団子三兄弟になるだろう。

左下のシールドに注目


そこから地下鉄の高架下(語義矛盾)にある立ち飲み #酔いどれ葛西店 へ。カウンター以外にかなりの人数が入れる立ち席だらけのお店。14時の開店直後に行ったので一番手だったが、すぐに後続の客が入る状況。仕込みが終わっていないか、品切れの肴も多かったが、生、黒ホッピーに翠ジンを、カツオ刺、揚げ出し豆腐、ポテサラハムカツ、胡瓜・白菜の浅漬けとともに頂く。ちょっと驚いたのは、ポテサラとハムカツは別々に皿に乗っているのかと思いきや、薄切りのハムでポテサラを包んだものを揚げたものが出てきたことか。

高架下の端にあり、場末感満載
ポテサラとハムカツが合体


立ち飲みで1時間以上長居をし、ちょうどいい時間になったので、そこから徒歩20分ほどの #宝来湯 へ。お客さんも含めて、真に昭和レトロが味わえる銭湯であった。常連の高齢男性4人組は、鍵付きロッカーなど使わずに竹籠に着替えを入れて、床に置きっぱなし。脱衣所には昔の葛西銭湯組合名義のポスター等が飾ってあるが、その後銭湯数の減少もあって江戸川区全体で1つの銭湯組合になったという歴史を番台のご主人に伺う。

風呂場はかなりコンパクトで、カランの数は3列合計で10。浴槽は1つだが、真ん中にジェットがあり、今日はたまたま万田酵素の入浴液が入れられていて、ジェットでお湯全体が泡だらけの状態。ただ入った瞬間からヌルスベで面白い。滞在時間は短くともゆったりできた。

その後駅近くに戻って目当ての角打ちに行こうと思ったが、サービス開始時刻までまだ少し余裕。銭湯すぐそばの #ドトール珈琲農園葛西店 へ。ドトールのフルサービス版を初めて発見。コーヒーだけで良いものを、つい栗好きが出てモンブランプリンとコーヒーのセットを頼んでしまう。まあ今日は16キロ走って、さらに10キロ歩くので良しとしよう。

何だかいつものドトールと違う…
こんなプリンとコーヒー


最後は、お目当ての角打ち #平三郎商店 の立ち呑み「立平」へ。10月に木のカウンターのオシャレな角打ちコーナーをスタートしたとのこと。場所がいいのでどんどんお客も入る。チケット制で1100円でチケット5枚。日本酒5勺で2枚か3枚。ただ、素晴らしいお酒をラインナップ。今日は、栄光富士の純米大吟醸と、市野屋の生酛純米吟醸を頂く。お店のために木のコースターを作ったと言う常連客と、少し銭湯めぐりの話をする。この店近所に引っ越してきてくれへんかなあ。

オシャレな外観
なかなか個性的なラインナップ
グラスもカウンターもいい感じ


旅のお供は、藤井譲治氏の「江戸時代の官僚制」。江戸と明治、戦前と戦後の間は、通常は断絶要素の方が強調されるが、継続要素も実は重要。例えば、福沢諭吉を含め、一般的に幕藩官僚制における昇進は、家格や身分に縛られ、極めて閉鎖的なものと捉えられている。この本は、一次資料を丹念に調べた結果、限定的とはいえかなりの昇進制が存在し、それによる領知・知行高の増加と相続によるその継承が財政負担増に繋がり、対応策を必要としたことを明らかにしており、明治期以降との異同について、より丁寧な議論が必要であることが理解できる。

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