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『ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論 (角川新書)』久保 健治

歴史研究者から観光系の経営学者兼コンサルタントに転身した筆者が、自ら関わった実例を中心に歴史を活用したブランディングの概念構築と実践のあり方を論じた本。

コモディティ化しないように、稀少性や模倣困難性を強調するとともに、史料調査の重要性も説く。

限界としては、挙げられた個別事例がどの程度定量的に他地域の事例より優れていて、その理由は何なのかといった点の分析が弱いのと、自らの事業紹介のようにも見えるところ。

ただ、紹介された佐原の大祭や横芝光町の大木式ソーセージを使ったナポリタンなどは、近場でもあり旅情をそそる。

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