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『言語が消滅する前に (幻冬舎新書)』國分 功一郎、千葉雅也

2017〜2021年にかけて5度に亘る2人の第一線哲学者の対話を収録。

シリーズものではないが、言語の力の衰退が通底認識。

重要な問いとして受け止めた議論としては、崩壊しつつある「権威主義なき権威」をどう再生させるかと、エビデンス主義や法務的発想は民主主義的側面もあるが責任回避が過剰であり、重層的時間の中での正義を目指すべきというもの。

「中動態の世界」と「勉強の哲学」という各々の著書の紹介も語学を含めた「勉強」欲を刺激する。

ネオ民主主義論やデータ万能論に欠落している言葉や話し方の重要性に気付かされる対話集。

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