見出し画像

RTA走者の詩

いつからか箱庭の中に居た
重力の不自由さを感じない世界で走る
同化してるw
すべてを履き違えたまま靴を鳴らす
二周目のつもりの人生
次は上手くやる
嗚呼(ああ)そうさ
走り去った日々に感想はいらない
必要なのは完走しきる躰(からだ)

指先から漏れ出る幽体に追い越され
背中に焦燥の体当たり
時間が解決してくれる?莫迦(ばか)言うなw
一刻を争ってんだ
刹那で生きてんだ

チックタック四苦八苦
疾駆する
風呂入(い)らずの浮浪者なフロー
でも構わない
来いよ!いいから

数列の轍(わだち)
巡り巡り巡れ
堂々巡り?冗談w
疲れ知らずでも腹減ってんだ
ハングリーでなきゃ二周目も仕舞いだ
パン食い競争にだって付き合ってやる

隣の芝生は黄金郷
アキレスが抜けるのは止まってる亀だけ
そんなの誰が決めた?
昨日の我が身がコンニチワ
速さが足りない
明日へ向かうため加速していけ
そうそう止まりっこない爽然たる走者
エンドロールは丸めて捨てた

「生きることは走ること」
「止まるんじゃねぇぞ」
と追い風が語りかける
いつの間にか箱庭の外に居た
どれほど走ってもまだ走り足りないんだ
行こう!
履き違えたまま履き慣れた靴の紐結んで

Time is money
だからそんなの誰が決めた?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?