「こういうのがあればな」の一つの形 - YAMAHA SEQTRAK

皆様ごきげんよう、LLSY music & V Ch.のレーシーです。

乗船中だったので予約してなかったYamaha SEQTRAKですが運のいいことに発売日に手に入れることができました。
オレンジはもうなかったので黒ですが

プラスチック筐体なので、気兼ねなくデコって行きたい

SEQTRAKの発表はあまりに突然で、驚いた人も多かったと思います。
特にRolandでもKORGでもなくYAMAHAなんだ!というところに、、

ドラムマシン+音源+シーケンサーという所謂グルーブボックスと呼ばれるジャンルは結構昔からあるそうですが、マシンライブと呼ばれるようなスタイルに興味のあった私としては一つ持っておきたい機材でもありました。
基本はDAWのITBで制作する私ですが、ハード機材に興味が出てMPC ONEを買ってみたりTR-8Sを買ってみたり、Volca Bassを買ってみたりminilogue xdを買ってみたりといろいろ手を出してはみました。
ですがMPCは確かに万能だけどあくまでやっぱりサンプラーだよねという感じ(あと独特の出音の悪さというかペタッとなる感じが強烈にMPCだな!という感じにはなるんですが、他の機材と組み合わせると音質の悪さが目立ってしまう)だし、
TR-8SはDAW制作時のドラムマシンとしては本当に最高ですがガジェットと組み合わせるにはちょっとデカい。
minilogue xdは本当に素晴らしいシンセサイザーですが、シーケンサーは16ステップと1台でやるには心もとない。
Volca Bassはこれ一台あってもやっぱコード鳴らせるのが欲しいよねといった感じで、、
本当はSH-4Dが気になっていました。ARCじゃないというところは少し気になりましたが、ガジェットと組み合わせるのにいいサイズ。電池駆動もできてシンセサイズも色々できる。
ただ検討していたころはまだ在庫もなくという状況で、Elektronはバッテリー駆動できないしちょっと高い。本家グルボというべきMCはちょっと大きすぎるか小さすぎる。。
なかなかちょうどいいものがと悩んでいたところに水星のように現れたのがSEQTRAK。多分買えないだろうな~と思ったら買えてしまったので思う存分インプレしていこうと思います。

まず仕様。
これはもう公式を見てもらった方が早いでしょう。ドラムパートが7トラック、シンセが2トラックにFMシンセパートが1トラック、7つまでサンプルを読めるサンプラートラックが1トラック。これが1プロジェクトにつき6パートあります。
プロジェクト数は8つだけ。
シンセについてはシンセサイズはできません。プリセットの音色はアプリ経由で増やすことができます。
EGはアンプのアタック/ディケイ&リリースでフィルターはローパスハイパスありますがフィルターエンベローブは(恐らく)ありません。これは少し残念な点。
エフェクトは結構いろんな種類があります。
スケールの指定、コードのボイシングもいくつかの中から選べるので、アプリなしの本体だけでも一通りは出来てしまいます。

この動画は発売日当日に使い方を手探りで本体操作のみで作ったものです。

音質もミニプラグのガジェットにしては結構いいほうだと思います。
Audio inもあってちゃんとマスターエフェクトも乗る(SH-4DはマスターエフェクトがExt Inにかからないという謎仕様)
Volcaみたいなちっちゃいスピーカーもついててなんとマイクでサンプリングもできる。
そして何よりバッテリー駆動。
飛行機だと機内持ち込みの荷物に入れないとなのがちょっと面倒ですが、チープなガジェット感のある外観からは想像できないほど全部盛りな機材になっています。
MC707のようにミキサーまで兼ねちゃうぜ!というわけにはいかないですが、このサイズとこの値段でここまでできてしまうのかと感動しました。

あとエフェクトの操作。
1つはMasterと各トラックの切り替えができますが、Masterエフェクトを3つ特に何も切り替えることなく操作することができます。
これは本当に素晴らしいです。本番であれこれモードを切り替えたりしながら操作するのは本当に事故の元ですので、、

他の機材との組み合わせも抜群です。
こちらの動画ではVolca BassからSeqtrakに送って最後にAmpero 2に入れています。
AmperoはマスターFXとしてリバーブとコーラスをかけっぱなしに、バンドパスフィルタだけオンオフしています。
SEQTRAKのFXは左からダッキング、HPF、リピーターにしてあってタッチするだけ。
Volca Bassのアクティブステップとフィルターの操作に集中することができます。
私のセットだとAmperoがリターン位置を自由に決めれるのでもうプラスワン別の機材を追加できますね。
(SEQTRAKのマスターエフェクトを全体に適用したいならAmperoからSEQTRAKに入れてあげればいい)

コンパクトでお手頃価格、それでいて中身はぎっしりと本当に素晴らしい
DTMやマシンライブは楽器ができなくても音楽を作って楽しめるのがいいところだとも思っているのですが(事実私は楽器弾けませんし)この機材は本当にその楽しみを引き出してくれますね。
初めての機材でこれを一つ買っても楽しいですし、ひとしきり遊んだらVolcaやAira Compactを買い足すのも楽しいのかなと思いました。(Aira Compactならバッテリー駆動だし!)
あたたかくなったらVolcaに電池詰めて、カメラと一緒に外に持ち出してみようかなとも思います。


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