運動嫌いの私でも毎日ウォーキングを始めようと思った本
私が健康オタクであるということは誰も否定しないと思います。
しかし、こと運動となるとこれまで話は別でした。
私はジャンクフードをおいしく食べている不健康な人を前に「それは身体に悪いからやめた方がいいよ」とアドバイスすることはしません。押しつけ以外何物でもないからです。
その人が「あ、ジャンクフードやめよう」と思うのはどんな時か。それは、「ジャンクフードは良くないよ」というアドバイスが、自分にダイレクトに向けられた情報ではないときです。YouTube動画で偶然見た、本でたまたま読んだ、講演会で偶然聞いた、その時、不健康な自分の食事に不安を感じて初めて私のところへ来てくれることになります。(もしくは大きく体調を崩したとき)
それと同じことが私と運動の関係にも言えます。運動が嫌いな私が、「運動した方がいいよ」と言われて思うことは一択。
「わかっとるわ」。
だから、これまでいくら健康オタクでも、運動のことは私にとって「ねえお願い触れないで案件」だったのです。
私は、父が体育教師であるにもかかわらず、姉も妹もスポーツ万能にもかかわらず、そのDNAだけ家族とはシェアしていないようでした。
いつも体育の成績は2。ボールが怖い。外遊び嫌い。階段嫌い。じっとしていたい。座っていたい。横になっていたい。しあわせ。みたいな人生でした。
それでも、ヨガやストレッチは大好きで、少なくとも5分はマットの上に立つようにします。
でもそれで健康オタクとしての義理は果たしているつもりでした。
この本に出合うまでは。
「一流の頭脳」アンダース・ハンセン著 御舩由美子訳 サンマーク出版
最近、脳の健康にハマっていて、脳の健康関連で買った数冊の本のうちの一冊でした。
読み始めて1ページ目で「あちゃーやってもた。運動か」と後悔しました。
運動が健康に良いことなんて100年前からわかってますよ、わかっちゃいるけど、ってことあるでしょ。あなたにも。などとふてくされて、そっと本を閉じようとしたその時・・・
目次にちらっと見えた「コルチゾール」の言葉。
副腎疲労族の第一人者として(いつから)、見逃せませんでした。「コルチゾールを制する者は副腎疲労を制する」とはよく言ったもので(誰が)、ストレスホルモン、コルチゾールのことを少しでも多く理解していることは私にとって最優先事項なのです。
しゃーなし、読み始めましたが、まんまと、毎朝のウォーキングを始めるに至ってしまいました。
この本の内容は、運動によって
・ストレスを取り除く力
・集中力を高める力
・やる気を起こす力
・記憶力を維持する、高める(脳の老化を防ぐ)力
・アイデアをひらめく力
・学力をのばす力
が得られるということ、またそのメカニズムについて書かれています。
精神疾患と運動の関係性についても書かれています。
特にBDNFと呼ばれる脳内の物質は、
唯一運動でしか産生されることはないという事実は
私を運動に駆り立てるのに十分な情報でした。
私は日ごろ、健康オタクとして
「健康になるためには食事だけでも、
生活習慣だけでも、
こころのマネジメントや成長だけでもない。すべて必要」
とホリスティックな健康について広めることを仕事としていますが、
そこにようやく「運動」が入ってくることになりました。
この本の中でさらに響いたことは
「毎日ジムに通え」とか「1時間泳げ」などと言わないのです。
手に入れたい脳の機能にもよりますが、
基本的には一日20~30分のウォーキング程度でいいと言ってくれています(神)
結局、食べることの指導で私も伝えるのですが、
「一生健康でいたかったら一生続けられなければ意味がない」のです。
だから、いつも運動は三日坊主で終わる私ですが、
歩くことなら一生できる、健康のためなら毎日できると
今のところ2週間続いています。2週間で威張るのもなんですが。
結局、歯磨きのように「毎日できること」「必要性を感じ続けていること」が継続のための必須条件なんだということも感じた、そんな一冊でした。
ご興味ある方はぜひ、読んでみてください。
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