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1000文字読書記録「身体が『ノー』と言うとき 抑圧された感情の代価」ガボール・マテ

日々カウンセリングを仕事にしていて
気が付いたことがありました

ご新規の方から
DMでメッセージをいただくとき
既視感というべきか、
あれ、この人初めてだったかなと

思う時がよくあったのです

実は副腎疲労の傾向がある方たちの
文面はいつも
驚くほど似ているのです

DMの送り方も内容も言葉遣いも
面白いほど似ています

いざカウンセリングを始めると
多くの方に共通するものがあります

症状はもちろんなのですが
多くの人に共通しているのは
【自分の感情や都合よりも他人を優先していること】と
【完璧主義である】ことです

もちろん、程度にも差はありますし、
よくよく関わっていくと
お一人お一人の個性がわかってきて
私の中でその方のカラーがはっきりしてくるのですが

最初のDM段階では
「また同じ人!?」とびっくりしてしまいます



この本を読んで
すべてがストンと腑に落ちました

これまでも、私は自分自身の体調不良を経験して
「体調不良は身体からのメッセージだ」ということに
ある種の確信を持っていました。
その身体からのメッセージに
気づき、向き合い、応えていく作業は、
そのまま自分自身の「見えていなかった部分」に
気づき、向き合い、応えていく作業です

つまり、体調を根本的に良くしていくことは
その体調不良の原因となった
「考え方のクセ」にテコ入れする作業だったのです



この本には、
「いい子すぎる子ども時代」と多発性硬化症の関係、
「人の要求にこたえるためにがんばりすぎること」とALSの関係
「ショックな事件への感情処理の仕方」と乳がんの関係
「人を喜ばせたいという強迫観念」と潰瘍性大腸炎
「自己と他者の境界がないこと」と自己免疫疾患の関係

など、「性格」と思えるものと
様々な疾患の関係が書かれています

では、人の性格が疾患を作っているということなのでしょうか?
そうではありません。

一見「性格」に思えるものは、
その人が人生で(主に幼少期に)身に着けた
ストレスへの対処パターンにすぎないのです

ストレスを受けたとき
「ノー」と言えないこと
飲み込んでしまうこと
自分の感情をなかったことにしてしまうこと
そういう対処パターンを覚えてしまったことが

内分泌系に影響を与えるのです

あなたが「ノー」と言わないとき
身体の中で
ストレスホルモンである
コルチゾールが放出されます

コルチゾールの放出は
視床下部―下垂体―副腎の
【HPA軸】を混乱させます

それは
【身体が真ん中に戻ろうとする力】
が弱くなることを意味します

このことが体内のあらゆるホルモンのバランスを崩すため
さまざまな疾患につながるのです



健康になることの近道は
「ノー」を言うことです

感情を閉じ込めてしまわないことです
その術を試行錯誤することです

健康への道のりは
単なる栄養摂取と食事改善ではなく

「本当の自分に還る旅」なのです


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