1000文字読書記録「身体が『ノー』と言うとき 抑圧された感情の代価」ガボール・マテ
日々カウンセリングを仕事にしていて
気が付いたことがありました
ご新規の方から
DMでメッセージをいただくとき
既視感というべきか、
あれ、この人初めてだったかなと
思う時がよくあったのです
実は副腎疲労の傾向がある方たちの
文面はいつも
驚くほど似ているのです
DMの送り方も内容も言葉遣いも
面白いほど似ています
いざカウンセリングを始めると
多くの方に共通するものがあります
症状はもちろんなのですが
多くの人に共通しているのは
【自分の感情や都合よりも他人を優先していること】と
【完璧主義である】ことです
もちろん、程度にも差はありますし、
よくよく関わっていくと
お一人お一人の個性がわかってきて
私の中でその方のカラーがはっきりしてくるのですが
最初のDM段階では
「また同じ人!?」とびっくりしてしまいます
*
この本を読んで
すべてがストンと腑に落ちました
これまでも、私は自分自身の体調不良を経験して
「体調不良は身体からのメッセージだ」ということに
ある種の確信を持っていました。
その身体からのメッセージに
気づき、向き合い、応えていく作業は、
そのまま自分自身の「見えていなかった部分」に
気づき、向き合い、応えていく作業です
つまり、体調を根本的に良くしていくことは
その体調不良の原因となった
「考え方のクセ」にテコ入れする作業だったのです
*
この本には、
「いい子すぎる子ども時代」と多発性硬化症の関係、
「人の要求にこたえるためにがんばりすぎること」とALSの関係
「ショックな事件への感情処理の仕方」と乳がんの関係
「人を喜ばせたいという強迫観念」と潰瘍性大腸炎
「自己と他者の境界がないこと」と自己免疫疾患の関係
など、「性格」と思えるものと
様々な疾患の関係が書かれています
では、人の性格が疾患を作っているということなのでしょうか?
そうではありません。
一見「性格」に思えるものは、
その人が人生で(主に幼少期に)身に着けた
ストレスへの対処パターンにすぎないのです
ストレスを受けたとき
「ノー」と言えないこと
飲み込んでしまうこと
自分の感情をなかったことにしてしまうこと
そういう対処パターンを覚えてしまったことが
内分泌系に影響を与えるのです
あなたが「ノー」と言わないとき
身体の中で
ストレスホルモンである
コルチゾールが放出されます
コルチゾールの放出は
視床下部―下垂体―副腎の
【HPA軸】を混乱させます
それは
【身体が真ん中に戻ろうとする力】
が弱くなることを意味します
このことが体内のあらゆるホルモンのバランスを崩すため
さまざまな疾患につながるのです
*
健康になることの近道は
「ノー」を言うことです
感情を閉じ込めてしまわないことです
その術を試行錯誤することです
健康への道のりは
単なる栄養摂取と食事改善ではなく
「本当の自分に還る旅」なのです
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