「こころのヨーガ」赤根彰子著
私が好きなものしか置いていないそのお店の一角には、私が好きな(好きであろう)本しか置いていません。そこで見つける本はいつもやさしくて、愛にあふれています。今日はその小さなくらしの百貨店で見つけた大好きな本たちの中から一冊。
「こころのヨーガ」と聞いたら、「ヨガなのに、こころ?」と思うかもしれませんが、ヨガは単なるエクササイズではありません。『ヨーガは、5千年の秘法、精神統一です。』という出だしで始まるこの本は、『心とは何か?心は何に乱されるのか?心はどうしたらコントロールできるのかというこころのヨーガ』について書かれています。
1ページに一つのテーマになっていて、偶然開いたページに、グサっとささる言葉があったりします。その、「グサっ」ときた言葉たちを少し紹介します。
『感情の奴隷であることをやめたいです』
やめたいですね。職場でのつまらないやり取り思い出して、家事をしながら、車を運転しながら、私の心に起こった「怒り」の感情にじゃんじゃん燃料を注いで、怒りを燃え上がらせて、自分でも手が付けられないほど大きくなった怒りは私を支配する。それは、まったく私を豊かにしてくれないんだよなぁ。
『自分の不幸を誰かのせいにしてしまっている』
してしまっています。私の夫は記念日などがとても苦手。結婚して10年、私の誕生日に贈り物、ケーキ、お出かけ、手紙、サプライズ、そんなことをしてほしい、してほしいと毎年願っては、叶わなくて悲しくなるということを繰り返していました。しかし今年は、「自分の幸せぐらい自分で面倒見よう」という気持ちになって、贈り物は、「〇〇を準備しておいてね」と伝え、ケーキを自分で作り、前から行きたかった遠方のヴィーガンカフェに予約を取りました。結果、とても幸せでした。自分の幸せを他人任せにしないって大事って思った一件。(夫は記念日が苦手なだけで、とても良い夫です笑)
『いらないもの、いらない感情は捨てます』
ものも、感情も、いらなかったら手放す選択をすればよい。「いらない」はどうやって判断したらいいのか迷うかもしれないけれど、「その『モノ』や『感情』は、あなたを豊かにするかどうか」を基準にしたらよいのではないでしょうか?死ぬときに持っていきたいものだけ、心に抱きしめていればいいと思うわけです。そう考えると大概のもの、いらないですね。まぁそれができてないから、「グサっ」ときたんだろうけどね~
『大切なことは自分が自分をどう思っているかです』
自分が自分らしく生きていたら、他人のことをうらやましく思ったり、人のインスタを見てモヤっとしてしまったり、誰かに何かで勝ちたいと思ったり、人と比べて落ち込んだりしなくて済む。私が、ちゃんと「私でいい」って思えて初めて、日常がキラキラしてくる。私はホリスティック栄養士として、食事改善の指導だけではなく、みんながちゃんと「私でいい」「私がいい」って思えるような助けをしたいと思っています。
『無辺の世界で無判断の日』
いきなり難しいこと言われたw。「無辺」=「辺がない」=「無限」というふうに解釈すればいいのかな?「辺」を無意識に作っているのは私です。職場と家庭を分かつ「辺」、国と国を分かつ「辺」、あなたと私を分かつ「辺」。いろいろな辺を作るのは、私の「意識」です。もしそうなら、その意識をすべて取っ払って、世界を見渡してみる。そうすれば世界は私で、私は世界になるはず。私が無限に広がっているのがすなわち世界です。そしてそこにあるものを何もジャッジしない。「無判断」です。あるがままただ見つめ、そのまま受け入れること。ただそこにあることを認めること。最大の愛だなぁ。無辺の世界で無判断の日を紡いで、愛のある人になりたい。
あなたの心に「グサっ」とくるもの、探してみてください:)
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