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最近のインフルエンザ等・感染症の流行状況について(2024年4月)

ちょっと前の記事で新型コロナの流行状況について載せましたが、今回はインフルエンザについて。

ちなみに、インフルエンザもコロナもピークアウトはしているものの下がりきってない状況です。その他含めてまとめておきます。


◆流行状況

国立感染症研究所のサイト(感染症発生動向調査週報)からインフルエンザと新型コロナのデータを以下に引用します。該当情報へのリンクは以下。

感染症発生動向調査週報ダウンロード2024年
[2024.04.05 引用]
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html

◆ウイルス干渉?

個人的に新型コロナとインフルエンザのウイルス干渉がちょっと気になっているのですが、それっぽい動きに見えなくもない。

昨年夏の新型コロナのピークアウトと共にインフルエンザが増加しており、昨年末のインフルエンザの減少と共に新型コロナが増加しているように見える。ちょっと強引か。

ちなみに、今シーズンのインフルエンザは二峰性の傾向ですが、それは年明けくらいからB型が流行り出した為のようです。以下、埼玉県の情報です。

インフルエンザ流行情報 - 埼玉県.html
[2024.04.05 引用]
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/srv-flu.html

複数の感染株により流行が長引くことは過去にもあったようで、それほど特別なことでも無さそう。

ウイルス干渉があると仮定すると、インフルエンザ、新型コロナ双方がそれなりの水準で流行していることで、共にそれぞれでは爆発的な流行にはならなかったと考えられるかもしれません。わかりませんが。


◆感染力について

ところで図を見てあらためて思ったんですが、インフルエンザの定点当たり報告数って過去10年の最大では60弱程度まで行ってるんですよね(2018,2019年)。それが極端な実績だとしても通常時40くらいまでは普通のようです。

それに対して新型コロナは昨夏で20ちょい。
なんか普通に『インフルエンザのほうが感染力強いんじゃね』って気がしちゃいます。直近の実績でもそんな感じだし。

ちなみに、感染経路として言われているのは以下。

・インフルエンザ:飛沫感染
・新型コロナ:エアロゾル感染(空気感染)、飛沫感染

ちょっと前の記事で書いたとおりインフルエンザも空気感染すると私は思っていますが、それにしてもこういう区分けってやっぱあんま意味無さそうですよね。


◆その他感染症の傾向

せっかくなので感染症発生動向調査週報から監視対象となってる感染症(19種)のグラフをすべてスクショしておきます。興味のある方はどうぞ。

感染症発生動向調査週報ダウンロード2024年
[2024.04.05 引用]
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html

◇◇◇

さて。

なんとなく気付いた方はいるかもしれないですが、いくつかの感染症は『コロナ過』と同じ傾向(従来からすれば激減)を今も示しているように見えます。わかりやすいのは以下あたりか。

  • 水痘

  • 伝染性紅斑

  • 流行性耳下腺炎

  • 感染性胃腸炎

これらの報告数が低下していたのはいわゆる『感染対策』の影響だと思うんですが、現在は色々とコロナ前に戻ってきていると思うんですよね。報告数の多くは子どもだと思うのですが、まだ結構マジメに手指消毒してるってことでしょうか。


◆おわりに

世間的にコロナは終わったとされていますが、こうやって見ると何かしら尾を引いているというか、スッキリとコロナ前に戻ったという状況ではなさそうですね。

一体何が影響しているのかわかりませんが、感染症の流行はまだしばらく不安定な状況が続きそうな感じがします。

気をつけると言っても難しいですが、皆さんほどほどにお気をつけて。

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