世界各国の『超過死亡』と『医療体制』
どうもこんにちは。
コロナ脳です。
ちょっと前の記事で世界各国のコロナ後の超過死亡を確認しました。
このランキングでは東ヨーロッパの国が上位になっており、とくに1位のブルガリアが突出した被害を出していました。
そのときは漠然と『東ヨーロッパのあたりは医療弱そうだしなあ。』と、深くは追及しませんでしたが、今回の記事ではそれを確認したものです。
◆LPI (Legatum Prosperity Index)
医療体制の充実度を測るために、『LPI(レガタム繁栄指数)』というものを参考にしました。以下のようなものです。
LPIによると日本の総合力は19位ですが、『健康(Health)』については1位でした。
『Health』については以下のように説明がありました。
◆各国の超過死亡とLPIランキング
LPIによる『Health』のランキングを各国の超過死亡ランキングに追加した表を載せます。
<注>
・超過死亡(10万人あたり)で降順に並んでいます。
・G7各国は太字にしています。
・LPI Rank が不明な小国は除いています。
・超過死亡を算定可能な情報が政府から出ていない国は除外されています。
(インド、中国など)
・人口は逆算したデータなので正確ではありません。
◆所感
1位のブルガリアの『LPI Health Rank』は 63位とそこまで悪くはありません。
周辺国のルーマニア(62)、マケドニア(69)なども米国(68)と同程度のわりに大きな被害を出しています。
(米国、低いっすね。。)
結局、『いまいちよくわかんねえな。』という感想ですが、おおむね以下のような傾向ではあると思います。
・『オセアニア、アジア、中東』はその他と比べて被害が少ない。
・『コロナ死』が多い国は『超過死亡』も多い。
・『LPI Health Rank』が高い(医療体制が整っている)国は被害が少ない。
◇◇◇
ちなみに、ブルガリアのワクチン接種率は約30%と世界でもかなり低いほうです。周辺国も接種率はあまり高くないようです。
オーストラリア、日本などの被害が少ないことから、総合して見ると『ワクチンを打っている国のほうが被害が少ない』と言えるデータかと思います。
しかし、今回のデータの死者数は累計なので、世界的なワクチン接種前のデータが影響していることには注意が必要かと思います。
◇◇◇
世界的に見れば『デルタの流行(と収束)』と『ワクチン接種拡大』の時期は比較的重なっていたと思います。
その後、弱毒化した可能性のあるオミクロンにより、ワクチン接種の効果が出ているように見える可能性があります。
ワクチン接種率の低いブルガリアでも直近のオミクロンではそれほど被害が出ていないため、そのような推測は可能かと思います。
◆おわりに
ブルガリアではコロナ禍後、国民の約1.5%が新型コロナまたは関連する要因により亡くなったと考えられます。
これだけを考えるなら『コロナはただの風邪』とは思えません。
しかし、オミクロン以後はどうなのか。
それを考えた場合、『コロナはただの風邪』に近づいたのかもしれません。
欧米などでは初期の被害が大きかっただけに、なおさらそのような認識がされているかと思います。
◇◇◇
とはいえ、個人的にはこれまでの記事で書いた通り、後遺症の影響はまだ不明な部分が多いと考えます。
それは統計としてオモテに出てこない部分で、着々と進行しているかもしれません。
今のところやはり『コロナはただの風邪』はまだ早い感じです。
引き続き、専門家の方に期待したいですね!
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