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金銀財宝級の曲【Dr.Izzy Report】


喜びを、怒りを、哀しみを、楽しさを...様々な感情を紐解いた先にあるものとは?

---この言葉を運良く頂いたので、喜んで感情をこの曲に愛をぶつけることにしました。個人的に感じているこの曲の魅力を伝えさせていただきます。素敵な企画をありがとうございます😌

トレイラーはこちら


あなたにとってのマジョリティ・リポート(金銀財宝級の音楽)は何という曲ですか??



マジョリティ・リポートについての田淵氏の見解の一つを紹介します。

「いや、これはどちらかというと、もうちょっと田舎に住んでるおばちゃんみたいな(笑)。音楽ってそもそも誰もが必要としてるわけじゃないんだなってすごく思うことがあって。(以下略)」

<インタビュー> UNISON SQUARE GARDEN「10年後も自分たちが楽しむためのバンド論
MEETIA編集部

あなたが「おばちゃん」として。
あなたにとってマジョリティ・リポートに値する曲はなんですか?

・出会い

ユニゾンとの出会いは100均で、シュガーソングとビターステップが流れていて、一聴惚れをしたのが始まり。

しばらく経って、バンド名がわかって。
でも流行りの曲だと知って自信がなくなって。というのは、今まで流行りの音楽にハマることがなかったから。これっきりだろなと思った。

そんな中アルバムの中で、曲調が好みで歌詞の「ずっと歌ってきたこのメロディ 飽きないだなんて金銀財宝級だから 」という言葉にすごく惹かれて、そんな風に大好きな音楽があるのっていいな、と憧れて。そして、自分たちのバンドを読めないだなんて言う歌詞。控えめではあるけれど自信がきっとあるんだろなと思い、興味をもった。

マジョリティ・リポート、歌詞を汲み取ると、ユニゾンの入り口として多数派というか、何かに人間がハマるときの初めの流れとして、とても自然ではないかしらと思う。

ここからは
・マジョリティ・リポートの歌詞のお遊び
・マジョリティ・リポートのセルフオーディオコメンタリー

のニ部構成で話す。

・マジョリティ・リポートの歌詞のお遊び

★が減るごとに信憑性が低くなっていくので悪しからず。

★★★信憑性

古池に蛙飛び込み響くかの日の情緒
スウィートなセピア色に染まれり記憶の温度

松尾芭蕉「古池に蛙飛び込む水の音」

松本伊代「タイム・カプセル」(1981)

携帯電話のコマーシャルを射止めたあの子が恋する5秒前

広末涼子 「MajiでKoiする5秒前」(1997)

そういうわけで いまだに
ああ〜私の恋は青い珊瑚礁

松田聖子「青い珊瑚礁」(1980)

さあ今晩も旦那さんへの愛を忘れず
wow wow tonight

小室哲哉withダウンタウン「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」(1995)


おそらく「おばちゃん」にとっての日常生活で成り立っている音楽たち。多分この頃が一番音楽とかを聴いている10〜20代なのだろうと思う。

でも、この曲目たちは田淵氏の日常を支えている音楽とは遠いと思う。そこで他の歌詞に目を向ける。

★★信憑性

田淵氏は「トレンド」を少なからず意識している。
例えば、

新鮮材料なくったってさ 死にやしないのよ
〜ずっと歌ってきたメロディ 飽きないだなんて金銀財宝級だから

この歌詞の同義語が過去曲に幾つかある。

物知りの雑誌が謳う今年の流行は何だっけ
あれこれって追いつかないし本当は馴染めないや (to the CIDER ROAD)

ああ伝統は維持したい (サイレンインザスパイ)

どんなヒットソングでも救えない命があること
いい加減気づいてよ ねえ だから音楽は今日も息をするのだろう (シューゲイザースピーカー)

つまり、時代とともに音楽の流行は変わっていくが、田淵氏の中には大切な音楽は変わらずに存在している、と考えられる。

というわけで田淵氏のリソースを辿りたくなってしまった。

★信憑性

田淵氏の歌詞には我々が普段使わないような語句がよく登場する。田淵氏が影響を受けたミュージシャンとして忘れられないのがthe pillowsである。the pillowsの曲のタイトルを見ると、どこかで見たことのある語句がたくさんあり、にっこりしてしまう。
(気になる人はぜひ検索してほしい。例を出して提示してしまうと、作詞作曲者が求めてる解釈ではない場合、申し訳ないので割愛。)

以下私なりに、にっこりした事柄である。

プリズナーさながらにじっとしているだけでもcatch it
〜思考の停止?ご覧の通りまるで私はtoy doll

プリズナー、toy dollが
the pillowsの曲タイトルに含まれている。
syrup16gの曲にStop brainという曲がある。

頭脳のチェスト とっくのとうにほらキャパシティオーバー
I feel it round round 時折 round round 意地を張っては
開拓者のフリするけれどシャラララララ、ラ

↕︎

パイオニアになるチャンスは
そこら中に転がってるぜ
とりあえず自問自答
脳はいつだって無限だ

Locomotion,more!more!   the pillows

これはリリース時が被っているのだが内容が似ていて面白い。

また、Sha-la-la-llaという曲がthe pillowsにある。

「shomokita round up 2」
のイベントではthe pillowsの山中さわおさん→ユニゾンでユニゾンが大トリを務めた。

以上、関連するかもしれない事柄を並べた妄想だから好きに解釈してほしい。

ただ、田淵氏のボキャブラリーに関してthe pillowsから影響を受けている可能性はあると私は思っているし、田淵氏の音楽を語るのにthe pillowsは欠かせない存在なので、田淵氏の金銀財宝級の音楽にもし当てはまっていたら面白いなあと思う。

・マジョリティ・リポートのセルフオーディオコメンタリー

ここからは私が好きなマジョリティ・リポートを話させていただく。

この曲は

・ベースではじまる曲!
・斎藤さんの声の良さが詰まっている★
・コーラスがとっても優しい★
・ギターソロの歪み★
・bメロ後半からの突然なキャッチーさ
・ドラムのシャッフルビートが素敵

が個人的に魅力である。

はじめに★について触れておきたい。

★斎藤さんの声の良さが詰まっている


斎藤さんといえば
①尖ったハイトーンボイス
②ポリープの手術後
③コロナ禍〜(XIIXの活動とマイクを色々試した)で歌い方が変化している印象を受ける

現段階で入手できるCD音源はDr.Izzyのアルバムくらいなので②の時期の声だが、一曲の中で

尖った声・強い声・伸びやかな声(気持ちよさそうに歌ってる声)・優しい声・甘い声・高音・巻き舌・フゥ⤴︎

を味わえる曲はなかなか無いと思う。

円盤を見ると楽しそうに歌っていてほっこりするし、ドラムとベースの掛け合いがイイヨ!!スラップしても控えめベースさん...(あれ、歌声の話は..??)
ライブ円盤だと、③の時期ではないので、まだライブの歌声≠CDの歌声なので音源とは歌い方が違っていて(ライブだと、楽しくなると力がこもって滑らかな声というより直球な歌い方になる印象があります)それはそれで楽しい🤝

★コーラスがとっても優しい


サビのコーラスがとっても美しいんです。最近だと夏影テールライトや放課後マリアージュのサビのコーラスいいな!て思うそこのアナタ必見✊特にライブ円盤のコーラス良い。

★ギターソロの歪み


ギターソロ...すごくワウな音で堪らなくかっこいい〜〜フレーズが高音チロチロしたかと思えば3連符の連続で、小気味良いというか...言葉は美しくないけど小馬鹿にしたフレーズで、
その後がこんなんでも生きれっちゅうの...の歌詞とすごくリンクするなと。

ギターソロの最後の高音は「斎藤さんのギターの音」感があって。斎藤さんのギターソロって伸びやかな高音で終わることが多いので(to the CIDER ROAD、桜のあと、シャンデリアワルツ、最近だとNumbness like a ginger)何となくギターが歌っているように聞こえる。しかも最後の音が裏返っているように聞こえて素直じゃ無くて素敵🫶
再度だけれど、ギターがこんなんでも生きれっちゅうの〜みたいに歌ってるように聞こえてとても好き。その後のフレーズたちもとても病みつきになるので後で触れる。

それでは大好きな音たちを...🥺

お手元に音源をご用意して聴いていただきたく...(セルフオーディオコメンタリー)

🌷イントロ
・ベースの弦が擦れる音が聞こえるのって耳福...
・ギターのトリル+ドラムの音が最高にチルい〜!!
・低めのかっこよ曲で耳にするギターの音
→Hatch I needやアンチ・トレンディ・クラブが好きな民としてはたまらない〜〜

🌷「スウィートな...」
息の混ざった「ウィ」が癖になる。カタカナ発音で嬉しい

🌷「プリズナー...」
歌詞を踏まえると息継ぎがほしいのに一息で歌うことでボーカルの語感を味わえる

🌷「くるまってる 」
「ま」のくるまってる感のある感じがいい。

🌷「経験値あがっちゃってるがシャラララ、ラ!」
突然の転調でいきなりユニゾン曲になるワクワク

ライブラリのアップデートも楽じゃないよね
最新版のヒットソングも良く思えないから
携帯電話のコマーシャルを射止めたあの子が恋する5秒前

🌷「らくじゃっなーーいっよね」
🌷「良く(裏声)思えないから(地声音域)」
良く、で息を抜いて、思えないからに力がこもっていて歌詞通りな気持ちになるのとても良い
🌷「射止めたあの子が」
・「め」の声が最高に透明感もあって甘くて美味しい
・バックのコーラスがとってもいい〜!!サビ全体的にいいんだけど、特にこの部分が甘くてあい〜!!

🌷「5秒前」
・「秒」の絶妙な声の裏返り
・「前」の「え〜ぃwow yeah」の音の伸ばし方。yeahの発音、音の切り方斜に構えていて好き

🌷「思考の停止」
「て」の息が混ざった感じが美しい

🌷「こんなんでも生きれるっちゅうの シャラララララララララララ、ラ!」

巻き舌〜!!!怒ってていい〜!!
「ちゅうの」の声の響きもたまらない。

一番この曲の美しいところ

新鮮材料無くたってさ 死にやしないのよ
ひっそりこっそりしてますので バカにしないで
さあ今晩も旦那さんへの愛を忘れず wow wow tonight

まず、ギターの音を聴いてほしい!サビと同じメロディなのだから、同じギターのコード(和音)を弾いてもいい筈なのに、この何とも言えない捻くれた美しいアルペジオ。

さあ今晩も〜で、ぬるっと入るベースがとても心地がいい、そしてギターのチロチロするトリル→グリッサンドがめちゃくちゃかっこいい!!

さらに声!
🌷強い強い巻き舌の後の「新鮮材料なくたってさ」の柔らかい声...とくに「し」溶けませんか?(笑)
🌷「たってさ」の「た」の丸みのある声。
🌷「死にやしないのよ」の「ない」の伸ばし方。これは今でもライブで観測できる。今回のツアーの某曲の「ない」も同じ歌い方をしていた。

🌷「ひっそりこっそりしてますので」の「ます」
この「ま」はもっと丸くて吸い込まれそう...
🌷「バカにしないで」の「バ」美しいよ〜〜!!
2度目の「ない」は「い」に力が籠っていて、いきなり裏声から地声音域に変わるのは本当に圧倒される。

🌷 「ずっと歌ってきたこのメロディ」
サビのメロディではなく、展開されていくのがエンドロールみたいでいいな。
音源でがっつり同じように歌うコーラスの声が聞こえると嬉しくなる。

🌷「飽きないだなんて金銀財宝級だから」
「なんて」斎藤さんの声って丸くて甘くて綺麗だね。ちょっとこの後ろにディレイ入ってるのいい(笑)

🌷「ユニゾンスq...読めない」
「読めないっ!」て歌っているのが微笑ましい
その後のタタタタッ!というドラムもいい!

最後のララララも、昔の歌は、最後にララララ〜が入る歌が多かった印象があるから、この曲の世界観に合ってて良いなぁ。

ラストのベースで締められるところ、さらに最後のギターのコード。どこか中途半端に終わる感じが後ろ髪を引かれて、また聴きたくなってしまう(笑)


今日も
ライブラリのアップデートは楽じゃないから
羨ましいけどそうはいっても間に合ってますから
そういうわけで未だにあぁ私の恋は青い珊瑚礁

2016年に青い珊瑚礁を聴いてあ〜名曲!てなる主人公みたいに
2051年になって、シュガーソングとビターステップ聴いてあ〜ヒット曲!!て思えたら幸せだなぁ。

長文お読みいただきありがとうございました。

「Dr.Izzy Report」



最後に、この曲の解釈をするにあたり、フォロワーさんには大変お世話になりました。ありがとうございました😌


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