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北海道③ : 悠々と札幌イタリアン | 旅行記

3日目、なんと晴れ。
雨/曇りの予報は良い方向へはずれました。ありがとう、普段の行いが良い夫。
晴れても気温は上がりきらず、28度でさっぱりとした気持ちの良い暖かさ。最高です。

今日は昨日に増してゆったりday!
ディナーを予約してあるので、それ以外は自由です。駅周辺をふらふらとします。

まず、朝食兼昼食は、こちらのスープカレー。

スープカレー激戦区でも有名店のピカンティです。スープカレーが大好きで、下北沢によく行っていた私。絶対にこのお店に行きたいとずっと思っていました。

薬膳スープ+サクッとチキン+仔羊のガーリック焼き
ブルーベリーラッシー

こんな美味しいスープカレー、あります……!?

スパイシーでコクの深いスープ、サクじゅわのチキン、ホクホクの野菜たち。元気ないときに食べたいものNO.1です。

そして、ボリュームが、凄い。
野菜(茄子・ピーマン・牛蒡・人参・南瓜・ジャガイモ)は、ごろんと大きく、食べ応えがあります。完全に注文を間違えました。これ、ごはん要らなかった…。

お腹パンパンの状態で、札幌駅周辺へ。
カフェでのんびりタイム。お供はこちら。

オルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」大森望訳

すべてを破壊した〝九年戦争〟の終結後に、暴力を排除し、共生・個性・安定をスローガンとする清潔で文明的な世界が形成された。人間は受精卵の段階から選別され、5つの階級に分けられて徹底的に管理・区別されていた。この美しい世界で孤独をかこっていた青年バーナードは、休暇で出かけた保護区で野人ジョンに出会う。すべてのディストピア小説の源流にして不朽の名作、新訳版!

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面白かった…!
ディストピア小説なので設定が多いですが、ひとつひとつが本当に面白い。「効率の良い」「安定した」世界で完全にコントロールされた人間は、なにを求め、なにを考え、どう生きていくのか。現代では有り得ないと一蹴するには早い、笑えてゾッとする世界観でした。

(伊藤計劃「ハーモニー」がこちらの作品に影響を受けているとのことで、近日中に読もうと思ったのでした。)

ディナー前に、札幌の観光名所へ。

札幌市時計台
さっぽろテレビ塔

やっぱり、晴れているといいですね。
風が心地よく、1年中この気候がよいなと思うほど。時間がゆっくりと過ぎていきます。
そんなわけで、本日最重要な予定であるディナーへ向かいます。お店はこちら。

すすきの近くにあるカノフィーロさん。決まったメニューはなく、その日その時の最高の食材を使いシェフがメニューを組み立てるそう。初訪問です。
今回のメニューはこちら。

メニュー

すべてとっても美味しく、ホスピタリティ最高でした。中でも私が好きだったものをいくつか。

塩釜産本鮪のクルード
フルーツトマトと花咲蟹、山ワサビ

こちら、1番好きでした。
軽く炙った塩釜産の本鮪と花咲蟹が引き立て合い、野菜と山ワサビがまとめます。素材ひとつひとつが美味しいのはもちろん、すべてを口に運んだときの融合感がたまりませんでした。

平取産経産牛ヒレ肉のグリーリア

北海道平取町産の牛ヒレを、万願寺とうがらしとともに。大好きなレアの牛ヒレは、ナイフを引いた瞬間に柔らかさが分かります。お産を経た牛は硬くなるイメージがありましたが、食肉用に飼育されているため味も柔らかさも落ちないそう。

白カビチーズを乗せた枝豆のリゾット

「トリュフをかけることもできます」と言われて即座に「お願いします」と答えていました。自分が怖い。トリュフ、大好きすぎてスライサーが家にあります。トリュフ塩もトリュフオイルもあります。でもやっぱり、プロの目利きを経て料理と合わせられたトリュフはなににも勝ります。
まず、目の前に供された瞬間にふわっと香る匂い。溶けてリゾットに絡む白カビチーズ、濃い色の枝豆。まとめて口に運ぶと、香り・旨み・甘みが爆発します。最高。生きててよかった…

ダージリンのティラミス  バニラジェラート

デザートは、通常はコーヒーを染み込ませるところをダージリンティーを使用したティラミスです。カフェインが苦手なので有難い…!口内でじゅわっと溶けだすダージリンティーに、いっぱいになった胃も広がります。

すべて美味しかった!楽しい時間でした。
北海道の食材をたっぷり使用した本格イタリアンフルコース、好みに合わせて出して頂けるワイン、雰囲気のよい優しいスタッフさんたち。また絶対に行きたいお店となりました。

4日目↓↓↓

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