見出し画像

大きいローライと小さいローライ

・今回の話題は、またまたローライです。

・大きいローライと小さいローライということで、大きいローライは自分のメインのカメラなっている2.8F、小さいローライはローライフレックス44(通称:ベビーローライ)です。

・自分のローライへの偏愛と大きいローライの話はこの記事



時代の流れに置いていかれたフィルム?127

・写真用フィルムの生産量は2000年にピークを迎え、そこからはディジタルカメラの台頭によって、需要は減少していく一方です。

・現在出回っているフィルムの種類はロールフィルムであれば135や120の2種類、そして大判用の各種シートフィルムが挙げられます。

・ロールフィルムは現在市販されている135や120フィルムの他にも100年以上の歴史の中で116、117、620などたくさんの規格が生まれては消えていきました。

・そんな中で今回の小さいローライに使用するフィルムが127フィルムです。

・11年前まではスロバキアのefkeというメーカーがKodakの生産終了後も細々と生産を続けていましたが、2012年に工場の設備が修理不能となり、全てのフィルムの生産中止を余儀なくされました。

・そこからしばらく127フィルムは製造・販売がされない時期が続きました。

・そんな中で北海道のかわうそ商店さんがRerapanの発売を開始し、127は奇跡の復活を果たし、現行でフィルムを購入できるカメラとして息を吹き返します。


・気がつけば中国の上海GP3も127サイズのものが発売されていました。

・今回のベビーローライであれば4 × 4 cm、他にも4 × 3 cm、4 × 6.5 cmの大きさで撮影することができます。

・ちょうど135と120の中間の大きさということもあり、戦前から戦後にかけて一般大衆向けに人気のあったフォーマットでした。

今更127フィルムを使ってみたくなった話

・実は127フィルムは今回のベビーローライが初めてではありませんでした。

・高校生の頃にブラック塗装の質の高さとニッケル部品に惹かれて手に入れたExakta VPも持ってたりします。

・ちょうど自分がこのカメラを手に入れた時期がefkeが生産中止する時期と丸かぶりしてしまい、結局デッドストックで購入したefkeの127フィルムを2本通して以来、動作確認でたまに空シャッターを切る程度で使わずにいました。

・そんな中、今年最後の写真展の赤外展の在廊中、たまたま毎年開催されている「4×4 Photography」という写真展の話になり、興味があった自分もたまたま来年の4×4 Photography vol. 8に出展することになりました。

・Exakta VPで撮影できる4 × 6.5 cm判でも出展できるのですが、せっかくなので、4 × 4 cm判のベビーローライというカメラもあるということなので今回たまたま知り合いからお借りし、しばらく使わせていただくことになりました。

・毎年何度か縛りのある写真展に出展する機会はありますが、いろんな工夫や思わぬ発見もあるので、こういう感じの写真展は参加してて一番面白いかもしれません。

小さなローライ:ベビーローライ

・前置きが長くなりましたが、ここからはベビーローライを使ってみて驚いた点だったり、個人的に好きなところです。

・何よりもオートマット機構がベビーローライでも健在なところ!

・ローライの二眼レフを使用している理由の一つにオートマット機構があります。

・フィルムの厚さを自動で検知してくれるため、フィルムを装填する時は、他の120フィルムのカメラのようにスタートマークを合わせる必要はなく、裏蓋を閉めたらそのままフィルムを送ると1枚目で止まってくれます。

・この機構がベビーローライでも健在なところが何よりも嬉しかったです。

・あと60mmって焦点距離がなにげに気に入っています。

・シャッター音も小さくてスナップにも最適ですね。

・ファインダーも覗いてみたら思っていたよりも明るくてピントの山が掴みやすかったところが本当に良かったです。

親子みたいですよね

そんなわけで年末年始は小さいローライ使って写真撮っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?