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240516 起こっていることの向こう側

給食の準備が終わって廊下に目を向ける
長い廊下の向こうに 何人かがふて腐れて座っている
…これは何かあっただろうな と思い歩み出す

昨年までを互いに知る 下の学年の人たち
見知った顔が向かってくるのを捉えて
教室の方に慌てて戻っていく人も
…うん こりゃ何かあったな

近づいてもなお 動かずに座り込む人ひとり
こちらを見ながら柱の影から様子を見ている
時刻で言うなら 給食を食べている時間
教室におらず 廊下に座り込んでいる

さて どう声をかけたらいいか?


側にしゃがんで視線を揃えて
「何があったん?」
なるべく穏やかに声をかけてみた

一瞬の沈黙の後
小さな声で 給食の前の授業の
不満に感じた出来事を語る

ボクらにしてみたらほんの些細なこと
だけど
本人はしょんぼりしたくなる出来事

「それはいやな思いしたんだねぇ…そっかそっか」
まるごと一旦受け止めてみる

やもすると
不適切な時間に不適切な場所にいるから
遠くから大声で「何してるの!」なんて
言ってしまうこともあるけれど

それではきっとこの
しょんぼりしたくなる出来事は聞けなかっただろう

目の前で起こっている出来事には
何かしらの背景があり
何かしらの目的がある
まずはその事実をまるっと受け止めてみよう

指導やこちらの主張は
その後からでも 言葉を選んで
十分に伝えられるんじゃないかな

今日は穏やかに
目線を合わせて
肩肘張らずに
声をかけられてよかった


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