松浦徹 tohru matsuura

演出家/脚本家 映画/蒼い夏(03)ギミー・ヘブン(06) 舞台/恋と革命(09)七日…

松浦徹 tohru matsuura

演出家/脚本家 映画/蒼い夏(03)ギミー・ヘブン(06) 舞台/恋と革命(09)七日目にボクはキミと(18) TVドラマ/ヒミツのアイちゃん(21) TV番組/ワーズワースの冒険(97)情熱大陸:教育学者・齋藤孝(02)小泉今日子50歳NY(16)など

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束の間のつぶやき 連載中

何週間か前から本当になんの脈略もなく、小説を連載してみようと思い立ちこのところ日常の隙間をこの連載に捧げております。 1部完結まで全10話〜11話になる予定です。 その後少し時間をおいて、2部を連載して全編を完結していこうと思っております。 昨日は、というか一昨日晩からほぼ今朝方までどっぷりと4話〜6話までの構成をしつつ、4話を書いてました。 普段仕事だと、プロデューサーからの意見やらを反映して直したり、その意見からインスパイアされて思いついた展開にしてみたりと寄り添っ

    • 『2025クライシスの向こう側』      第3話

      連続小説 on note 『2025クライシスの向こう側』 第1部 愛尊と楓麗亜の七日間』 第3話 さあ、旅立ちだ。とリチャードは言って微笑んだ -その2- 1 「今を生きろ。信じるな、疑え」とリチャードは言った 「なぜ僕を選んだんですか? 他にも自ら命を絶とうしている人や殺人を犯している人はいるのでは?」 よりによってリチャードが僕なんかを選んだ理由がさっぱり分からない。 「その通りです。君なんかよりももっと過酷な境遇の元、無責任な悪意で苦しめられ辛い思いをしながらも

      • 『2025クライシスの向こう側』      第2話     

        連続小説 on note 『2025クライシスの向こう側』 第1部 愛尊と楓麗亜の七日間 第2話 さあ、旅立ちだ。とリチャードは言って微笑んだ -その1- リチャードが教えてくれた世界の始まりとルール 僕はリチャードを見つめていた。 屋上のフェンスにもたれるようにして。 自力では、とても立っていられなかった。 生まれて初めての経験なので正解かどうかは分からないが、これが腰が抜けるというやつか? 下半身にまったく力が入らない。 「私の身体が見えると安心しますか?」 相変

        • 『2025クライシスの向こう側』      第1話      

          連続小説 on note『2025クライシスの向こう側』 第1部 愛尊と楓麗亜の七日間 第1話 第五種接近遭遇八雲愛尊 プロローグ 乾いた夜の匂いがする。 音はすべて空から降ってくるようだ。 救急車のサイレン、クラクション、誰かの楽しげな声、誰かと誰かが罵り合う声、誰かの靴音、それから酔っ払いの寝息も。 地上には僕の引きづるような足音しかしない。 もうかれこれ1時間半は真夜中のオフィス街を歩き回っている。 1ヶ月も前から今夜決行することを決めていたというのに。 2025

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