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紅い花


色を見誤っていたんだね


自分の咎を棚上げするつもりなんてないけど


あの言葉は
絶望という病になって
私を蝕んだ


花瓶に注いだ滴が
水ではなかったから


そのあとの気持ちも
意地としか思えなかった



忘れられないことは
誰にも言えず

硝子の花瓶に挿した
紅い花



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