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喪失


言葉たちの
途切れたあと
わたしに歩み寄る影

虚無
とは
かくも
やんわりと暖かいものなのか


満たされているのか
そう言えるのか


唇は
渇きを忘れて
指は
ひんやりと冷たい


わからない


空いた穴が
塞がることはあるんだろうか


あるとしたら
それはきっと
忘れてしまうこと


それは
とても為し難く

自分の一部を
喪うこと



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