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ChatGPTに詩を書かせてみた


※トップ画像および文章中の挿絵は、すべてTrinArtで生成したものです。


前書き


前回のChatGPT記事から、2か月以上経っちゃいました。

隙間時間でちょこちょこ遊んではいましたが、まとまって記事を書く時間がなかなか取れずじまいだったので……

無課金なのでChatGPT3.5です。ChatGPT4は優秀とは聞きますが、あまり食指が動きません。見違えるほどの進捗があれば考えます。

なにせ堂々と嘘を開陳するようなAIですから、相応の扱いに留めた方が良い時期ですね。今は、創作支援だけに使うのが無難でしょう。


で、今回はタイトル通り、詩を書かせてみました。

どれくらいの実力なんでしょうか。


〈例〉

太字は人間側の入力で、

欄内がChatGPTの出力となっています。


卵の詩


卵について詩を書いて下さい。

冷蔵庫の中にぽつり
白くて小さな存在
破ると中から出る
黄色い太陽のような
それは卵

煮たり焼いたり揚げたり
料理のバリエーションはたくさん
たまごかけごはんには最適
朝の食卓を彩る
そんな愛される卵

より幻想的に書いてください。

卵の殻を破ると、
そこには新しい命が宿る。
それはまるで、
魔法によって生み出されたかのようだ。

そして、孵化する瞬間には、
不思議な輝きが放たれる。
光と影が入り混じるその光景は、
夢の中で見たことがあるかのようだ。

その小さな生命体は、
無限の可能性を秘めている。
未知なる世界へと旅立つその姿は、
まるで空を飛ぶ妖精のようだ。

卵は、私たちに新しい始まりを与え、
幻想的な旅へと誘ってくれる。
その魔法に、魅了されてしまうのだ。

卵についての詩を装飾過多に書いてください。

白く艶やかな殻に包まれた、謎めいた丸い形の物体
孵化する未来の命を内に秘めているのだというのに
それは、見る者の目を奪い、想像力を掻き立てる

微かな模様が施された殻は、凝った彫刻のように見える
きらめく光を放つ表面は、珍しい石のような輝きを放っている
手に取り、その緻密な模様に眼を向けると、時の流れを忘れてしまう

卵とは、生命力に満ちあふれ、深い神秘を秘めた素晴らしい存在なのだ
それは、古代の人々が崇めた不思議な力を持ったもの
私たちは、その神秘の世界に魅了され、その魔法にかけられてしまうのだろう

卵についての詩をペシミスティックに書いてください。

白い殻に閉ざされた未来
生まれる前に死が待ち受けている
破裂し、中身を晒される運命
一瞬の輝きの後に永遠の闇

卵は失望の象徴
空っぽの希望の残骸だ
未来を意味するものではなく、
ただ脆く壊れやすいものだ

卵は生命の源とされるが、
実際には空しい未来だけが待ち受けている
生まれる前から破滅が決まっているという
不条理な現実を受け止めるしかない

卵は喜びや幸福をもたらすものではなく、
ただ絶望と失望を運んでくる
崩れ去る夢とともに、卵はただ一つの真実を伝える
それは、希望が砕け散る瞬間が必ず来るということだ。

卵をモダンアートとして捉えるような詩を書いてください。

白と黄の、円錐形の芸術品
卵は名匠たちの目にも美しく映える
絵の具のような鮮やかな黄色と、
純粋な白色の陶器に似た質感
卵は器にも、カンバスにもなる
揺らめく鏡の中にも映る
膜のように透明で薄い殻は、
形が崩れるほどに輝きを放つ
卵は生命を宿し、静謐な美を示す
そして、私たちはそれを見つめる
抽象的な絵画のように感じる
妖艶で、あるがままの自然の表現

卵についての詩を、南国風で享楽的に書いてください。

南国の陽射しに照らされた、瑞々しい卵よ
破壊される前の美しさが宿っている
ホワイトサンドのビーチで、泡立つ海辺で
湛える水面に映える姿は、まるで宝石のよう

真珠色の柔らかな殻の中に、綿菓子のような甘さ
口に含めば、ふわりと広がる滑らかな舌触り
南国の夜には、オムレツにして楽しむ人々もいる
食欲をそそる、南国の贅沢な味覚の一つとして

しかし、卵は儚い存在であることも知っている
やがて孵化することもあるが、それはまれなこと
生命の種を孕んでいるという、重大な責務も背負っている
だが、それはあくまでも命の繋がりの中での一瞬であり

南国の卵よ、その美しさと儚さに触れるたびに
人生の過ぎ行く速さを思い知らされるのだ

卵について、情熱的に、かつ散文的に詩を作ってください。

卵は丸く、小さく、やわらかい。それらは生命の源であり、未来を孕むものだ。卵は鶏の胚を宿す場所でもある。孵化するまで、内側から成長し、膜で包まれている。その包まれた中に、鶏の成長が始まる。すべてがそこにある。

卵は熱に弱く、儚いものだ。しかしその儚さこそが、その命が生まれる前の命の大切さを物語る。卵が割れる瞬間、その中に命があることが明らかになる。それは不思議な瞬間であり、世界が不思議であることを思い出させてくれる。

卵は、私たちに多くのことを教えてくれる。生命がどのように生まれるか、そして私たちが世話をすることができるかを。私たちは卵を扱うことで、自然の力との繋がりを感じることができる。そしてそれは、私たちが持つ力ともつながっている。

卵は、私たちに謙虚さを教えてくれる。私たちの手には、その命を持った卵を守る力がある。しかし、卵の中には新しい命がある。私たちは、その命に敬意を払い、謙虚に扱わなければならない。卵は小さな宝石のようなものだ。私たちは、その価値を理解し、大切にしなければならない。

卵は、愛情の象徴でもある。その儚さや、命の誕生を宿す場所として、私たちは卵を愛する。卵料理は、愛情を込めた料理の一つでもある。私たちは、卵を使って、誰かに喜びを与えたり、元気を与えたりすることができる。

卵は、私たちに生命の尊さを教えてくれる。私たちは、卵を通じて、自然との繋がりや、命の尊さを再認識することができる。そして、その尊さを理解し、大切にしていくことが求められている。



クオリティはともかく、指示された要件を満たす文章は書けています。

南国の夜には、オムレツにして楽しむ人々もいる/食欲をそそる、南国の贅沢な味覚の一つとして

みたいに、あまりにも字義通り受け取りすぎてる箇所もありますが……

指示側が直に修正するか、あるいは、望み通りの文章を書かせるためのプロトコルに書き直すかで、乗り越えていけるでしょう。


ランダム単語で詩作


三題噺のように、いくつかの単語を与えて、それを元に詩作させることもできます。


ランダムに3つの単語を列挙してください。
そして、その3つの単語を使って詩を書いてください。

単語:夜空、静寂、輝き

月明かりが夜空に輝き
深い静寂に包まれた
心を落ち着かせる光景

星々も煌めく闇の中
ふと目を閉じると
そこには神秘的な世界が広がる

夜の静けさに心奪われ
ただただ見惚れている
輝きに満ちた美しき夜空

関連性の薄い3つの単語を列挙してください。
そして、その3つの単語を使って詩を書いてください。

単語:バナナ、遠足、憂鬱

バナナの香りが漂う朝
遠足の準備をしながらも
どこか憂鬱な気分になる

友達とは楽しい一日を過ごす
でも、心には何かが引っかかる
遠くにいる家族を思い出す

バスの中で眠る子供たち
夢の中で笑みを浮かべる
明日はきっともっと楽しくなるはず

遠足の日は終わり、帰り道
バナナを一つ手にして
憂鬱な気分も少しずつ消えていく

関連性の薄い5つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って詩を書いてください。

単語:機関銃、オアシス、飛行機、詩人、レモネード

オアシスの中、機関銃が轟く
戦火の中で生きる詩人たち
未来を信じて歌う

飛行機が空を飛び越える
遠くの大地を目指して
自由な空気を感じる

砂漠の中、小さなレモネード屋
暑さをしのぐために人々が集まる
そこには涼しさと憩いの場がある

機関銃の音が遠ざかる中
オアシスは静けさに包まれる
心地よい風が吹き抜ける

詩人たちは戦いを終え
新たな詩を生み出す
飛行機で旅立ち、未来を追い求める

関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って詩を書いてください。

単語:宝石、サーモン、竜巻、バレエ、ロケット、闇、ダイアリー

サーモン色の宝石がきらめく
美しさに見とれていると
突然、目の前に竜巻が現れる

バレエのように踊る風
荒れ狂う竜巻の中
人々は必死に逃げ惑う

ロケットが宙を舞う
果てしない闇の向こうへ
夢を追い求める旅をする

ダイアリーのページをめくる
懐かしい思い出が蘇る
遠い過去を振り返る

宝石のような人生を生きるために
挑戦と冒険を求めて
心に燃える熱い想いを抱いて

竜巻が去り、静けさが戻る
今日も新たな夢を見つける
輝く未来へと向かって進む

関連性の薄い3つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。

単語:チョコレート、春風、迷路

チョコレートの香りが漂う中、私は迷路に迷い込んでしまった。静かな春風が吹き抜け、迷路の中に深い静寂が広がる。右も左もわからなくなり、足取りは遅くなるばかり。でも、私はあきらめずに進む。やがて、迷路の先に小さな広場を発見した。そこには花が咲き乱れ、鳥たちが歌い響いている。私は思わず立ち止まり、春風に吹かれながらチョコレートを味わった。そして、新たな道を進む決意をした。迷路の中で迷い続けるよりも、前に進むことを選ぶ。春風とチョコレートの香りが私を導いてくれるはずだ。

関連性の薄い5つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。

単語:アンテロープ、レインコート、サーカス、メロディ、虹

アンテロープの美しい角に目を奪われながら、私はレインコートを着てサーカスのテントに入った。そこでは、魔法のようなメロディが流れ、カラフルな衣装をまとったアーティストたちが繰り広げるパフォーマンスに息を飲む。一瞬のうちに、虹のような色とりどりの景色が広がり、私は心から感動した。アンテロープの角も、レインコートも、サーカスも、メロディも、虹も、それぞれが全く関係のないものだけれど、この瞬間、私の心を揺さぶった。私はこの瞬間を、忘れることができないだろう。

関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って散文詩を書いてください。

単語:キャンドル、カクテル、竜巻、オアシス、ユーモア、セレモニー、ダイヤモンド

煌めくキャンドルの光が、カクテルグラスに注がれる色と混ざり合う。そこはまるでオアシスのように、心が癒される場所だった。だが、突如現れた竜巻によって、すべてが一瞬で変わってしまった。悲しみにくれる中、突然ひらめいたユーモアによって笑い声が響き始める。それが私たちのセレモニーだった。ダイヤモンドのように煌びやかな時間だった。いつかは消えてしまうキャンドルの光も、カクテルの味も、オアシスのような場所も、竜巻による破壊も、ユーモアの笑い声も、そしてダイヤモンドのような煌めきも、全てが過去になる。けれど、その記憶が残る限り、私たちは永遠に輝き続けるだろう。

関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って幻想的な詩を書いてください。

砂漠、星、魔女、翼、幻影、海、時空

砂漠の彼方、星々が煌めき、魔女が翼を広げる。
幻影の舞い、海の底に眠る秘密が時空を超えて語られる。
砂の粒が乾いた空気を伝わって、星たちはそれを証言し、魔女の翼は自由を象徴する。
幻想的な舞踏は永遠に続き、砂漠と海が一つになる。
時空を超えた幻影の物語、それは宇宙の秘密を探る旅。
星たちは語り継ぎ、魔女の翼は空高く舞う。

関連性の薄い7つの単語を列挙してください。
そして、それらすべての単語を使って衒学的な詩を書いてください。

単語:妄想、微生物、ジャズ、運命、哲学、絨毯、月光

妄想の世界に浸り、微生物たちが舞う姿を想像する。
ジャズの旋律が流れる中、運命を問う哲学的な論考に心を奪われる。

一方、絨毯の上で月光に照らされながら、悠久の時間の中に立ち尽くす。
この世界は多様なもので満ちあふれている。

思考と現実が混ざりあったとしても、それは自然の中で生まれること。
運命を問いながらも、微生物たちは命の輝きを放ち、月光が全てを照らす。

哲学の深淵に身を置き、ジャズの旋律に酔いしれながら、絨毯の上で私は立ち尽くす。
妄想が現実と交錯する瞬間、この世界の美しさが鮮やかに輝くのだ。


いかがでしょうか。

一部にはツッコまざるを得ない箇所もありますし、手直ししなければ使えない部分もありますが、これら各詩文は十数秒で打ち出されてきました。

売り物として使えなくても、子どもの宿題用に詩をでっちあげるぐらいなら朝飯前ということです。


良い悪いを問うのと並行しながら、貴方の読んでいる文章がChatGPT製でないかどうかは、いつでも気を付ける必要があるでしょう。本当に、お子さんが宿題を自分自身の手でやったかどうかについても。

今後は、その点を踏まえた上で、子どもたちの教育に向き合っていく必要性が出てくるでしょうね。ChatGPTの使用を前提として織り込み、さらにその先でどうすれば良いのか、教育側の教養と知性が問われる時代でしょう。

単に積み上げた知識の高さを問うのではなく、知識の”梯子”や”望遠鏡”をどう使うのか。それを考えていかないと。


ChatGPT→TrinArt


それはともかくとして、ChatGPTが打ち出してきた詩文を、そのままTrinArtのプロンプトとして使用してみました。

ちなみに全て「スーパーでりだ」モードで描いてもらってます。


月明りの夜空
遠足のバナナ
オアシスと機関銃
竜巻
チョコレートの迷路
サーカスと虹
カクテルグラスは永遠に
砂漠の魔女
妄想とジャズ


物語の挿絵には、ちょうどいいかもしれません。


後書き


ChatGPT3.5のレベルでは、詩作の分野だと、人間を代替するにはまだまだ力不足なのが良く分かりました。

一方、読み飛ばされがちな文章の埋め草としてテキトーな詩を載せるぐらいは、もう十分できるレベルです。

AIは、人間が培ってきた構成や表現について、さまざまなテクニックを学習し吸収していくでしょう。人間と同じレベルに追いつき、やがて追い越していくのでは、と考えがちですが……

創作と価値観を己の物とするには、明確な勝利条件とディシジョンツリーを持つ盤上遊戯の解析とは、また異なった困難を乗り越えていく必要があるでしょう。人間自身にすら理解できていないその山を越えるには、たとえ人間側が全面協力したとて、まだ長い時間がかかるはずです。

もちろん、AIが社会的に望ましくない方向に行きそうなら適切に導くべきですが、それはAIではなく人間側の過誤でしかありません。AIは、人間の命令通りの事しかできないのですから。少なくとも、今はまだ。

しばらく、見守りたいところです。



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